髭を剃る、爪を切る、靴を磨く。私にとってはどれも、自己確認的な
大切な作業だ。モームの言葉を引用するまでもなく、そこには
個人的な哲学や宇宙がある。
なんて、ちょっとカッコつけすぎですが、丁寧に磨いた靴で
出勤するのはとても気持ちの良いものです。
冗談抜きで靴が喜んでいるのがわかる。革は生き物なのだ。
私は馬鹿の大足で28センチの上に幅広なので、
通勤用もランニングシューズも選択肢がかなり狭い。
いちど気持ちよくフィットするものを見つけると、長い間
同じメーカーの同じ型を履き続けることになる。
現在はリーガルであり、アシックスである。
通勤用は現在6足。ローテーションで履き回す。
2万円前後のものを10年くらい履くことになる。
リペアの業者さんも決まっていて、定期的にラバーや踵を
取り替える。よく言われることだが、シューキーパー(木製)を
入れると格段に長持ちする。
タイトルはベルルッティ4代目、オルガ・ベルルッティの言葉。
社会的・経済的・人間的に、ベルルッティの靴が似合う男に
なりたいと思う。いつの日か堂々と青山のお店の門を叩きたい
ものです。でも、サイズが合わなかったりして。
*
「今日は靴を磨かなくていいの?」
「夜中に磨くさ。歯と一緒にね。」
-- 『風の歌を聴け』