〓筑波書房 書評情報〓(日本農業新聞 2024年4月21日号 書評欄に載りました)日本農業年報69『基本法見直しは日本農業再生の救世主たりうるか』編集代表 谷口信和 編集担当 安藤光義修  税込価格 3,300円+税→(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784811906720)
【書評内容】
 副題は、「農政の新たな展開方向をめぐって」。日本農業年報69巻。食料・農業・農村基本法の見直しは、国会での審議が行われている段階だ。
 基本法見直しの論議は進んできているが、本書での重要な論点は、①食料安全保障②食料自給率向上③食料安全保障の担い手④適正な価格形成と直接所得補償⑤みどりの食料システム戦略との関係⑥機能し得る基本法農政体系―であると指摘する。
 基本法の方向について、食料安全保障の充実のための課題、国際的・歴史的な位置づけ、現場の生産者を中心とする関係者の思いの3視点で検討を進め、総論と3部で構成、15人で考察を進めていいる。