〓筑波書房 書評情報〓(日本農業新聞 2023年4月2日号 書評欄に載りました)暮らしのなかの食と農67『環境危機と求められる地域農業構造』河原林 孝由基・村田 武 著 税込価格 825円+税→(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784811906287)
【書評内容】
 筑波書房ブックレット「暮らしのなかの食と農」の67巻。食と農のグローバル化・大規模化が進行する中で、先進国では中小家族経営が危機にひんし、離農も進む。地域農業の構造は激変し、気候変動への対応と生態系保存の環境適合が迫られる。さらには、コロナ禍やウクライナ危機などで、農業・農村は大きな環境危機に見舞われている。
 本書はそうした状況の中で、「地域農業の姿はいかにあるべきか」「その経営形態や農法はどうなるべきか」「これからの農村像をどう考えるのか」という問いかけを基に、農業構造の在り方にさかのぼって議論する必要性を提起している。「持続可能な農業、持続可能な地域」を考える一冊である。