〓筑波書房 書評情報〓()『地域農業と協同 日韓比較』品川 優 著 税込価格 3,630円+税→(https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784811906270)
【内容】
 本書は、日本と韓国における地域農業の担い手問題を、集落営農(日本)とトゥルニョク経営体(韓国)といった、組合組織に注目して比較考察したものだ。
 日韓共に、農産物輸入、食料自給率の低位、零細農業構造、農家の高年齢化・後継者不足など、共通の食料・農業問題を抱えている。しかし、両国の協同組織では、その性質や特徴が大きく異なっていいる。それは「むら」の有無という、両国の社会構造の相違が関係していると著者は指摘する。
 本書は両国の協同組織の共通点や差異などを比較考察し、それぞれの協同組織の到達点を明らかにするとともに、相互に学ぶことも明らかにしている。日本編と韓国編に分け、全11章で構成し、終章で総括と課題を提示している。