〓筑波書房 書評情報〓(日本農業新聞 2022年5月15日号 書評欄に載りました)『水田農業の活性化をめざす 西南暖地からの提言』 髙武 孝充・村田 武 著 税込価格 1,650円+税→(https://ameblo.jp/tsurumikazu/entry-12709762236.html)
【書評内容】
副題は「西南暖地からの提言」。最初に「新型コロナウイルス禍と米・食料問題」を概括。続いて「WTO(世界貿易機関)体制と平成農政」「アベノミクス農政のどこが問題か」を説き起こす。
肝となっているのが、「水田農業の活性化をめざす西南暖地」の章だ。著者は、福岡県と愛媛県の水田農業の水田農業の動きにこだわり、研究を深めてきた。2県の水田農業に関する現地取材記事がこの章である。記事を通じて、西日本・南西暖地水田農業に新たな動きを見だし、米余り・米価下落の下で経営難に追い込まれる水田農業経営に焦点を当てる。その上で本格的に経営を支援する農政の在り方を「水田農業の活性化を支える農政を」の章にまとめ、提言する。