熊本地震から2週間 | 敦賀明子のN.Y.漫遊記

敦賀明子のN.Y.漫遊記

NewYork在住のジャズオルガニスト敦賀明子の日記です。

{47A34A26-6C89-4D37-B25D-C4A3BF6C1356}

熊本地震が起きて2週間が経ちました。
ほぼ毎日ネットで日本のニュース番組の動画を見ているのですが、聞き覚えのある地名が出てくる度に心が痛く、何となくもやもやした日々を送っています。この漠然とした不安って一体何なんでしょうね。

私の母は6人兄弟の下から2番目として熊本市内で育ちました。今健在なのは一番下の弟だけで、4人のおじさん達が亡くなった後はおじさん達の家族ともだんだん疎遠になっていったらしく、地震後、私にとっては叔母達、そしていとこ達の消息もわからない状態が続いています。
母曰く、わかったとしても何もしてあげられないからそっとしておいた方がいいかもしれない
とのことでしたが、私はそれでもダメ元でいとこ達にメールしたり、連絡先を知らないいとこをFacebookで見つけてメッセージを送ったりしていますが、特にFacebookの場合、フレンドではない人からのメールにはフィルターがかかって、メールが来ていることのお知らせすらない場合がほとんどらしく、私のメッセージが届いているかどうか確認するすべもない状態です。これ、どうにかならないかしら?

そういううちの実家も1995年の阪神大震災では半壊認定を受け、今度大きな地震が来たらどうなるかわからないと言い出してかれこれ20年。確かに家は微妙に傾き、すきま風が年々ひどくなっているような気が。というのも3月の末に帰った時も寒くて寒くて仕方がなく、私一人で文句言いまくりだったのでした。
両親もそれは感じていたらしく、熊本の地震を通してやっとどうにかしなくてはいけないと思い始めた模様です。とはいえ父親はもう81歳。人生のまとめに入っている年代。どうなることやら。きっとこういうご家庭、阪神間にとっても多いと思うんですが。
実は私もテレビを見ていて、お年寄りが「まさかこの年になって地震が来て、避難所生活をするとは思わんかった」と言っているのを聞いて、ほんとにその通り。かわいそうに・・・と思ったのと同時に、やはりうちの両親の事を思わずにはいられなかったのですが、本人達もそれだけは避けたいと思っているようです。

地震大国日本・・・。
と思っていたら、実はここ、ニューヨークも100%安全ではないというニュースを聞きました。
それはもしもスペインのカナリア諸島に大きな地震が来て津波が来たらニューヨークにも到達する可能性があるらしいというもの。どうなるかわからない事で心配しても仕方がないけど、まさに神のみぞ知るという世界。

一つ心配しだしたら全部心配になる今日この頃です。
そして私にできることがあれば何でもやりたいんですが、何から始めたらいいのか・・・やっぱり募金からかな。
悩める今日この頃です。



追記(5月3日2016年)
3日前にいとこから連絡があり、家族の中に住んでいたアパートに住めなくなった人もいるものの、みんな無事とのことでした。
そして昨日、実家近くの教会の友達から連絡があり、彼女は教会の一員として熊本にボランティアに行っているのですが、叔母の家の様子を見てきてくれました。叔母の家は住める状態で、近くの公園が避難所になっているので食料もそこでもらえるそうです。まだまだ大変だとは思いますがみんな無事だというニュースを聞いて一安心です。