市費約7億円弱を使い、
カメラ1200台更新を計画する本市。
その前にカメラ事業について、
効果検証や今後の在り方を
十分議論すべきではないかと考え、
9月の決算委員会に質問した。
■9月の決算委員会カメラ1000台なければ犯罪は減らないのか(下)
ただ事前通告性では無いため、
答弁も内容の無いものだった。
しっかり内容ある答弁を
してもらわないと議論が深まらない。
だから、あえて12月議会で
同じ質問を事前通告。
事業効果検証をした結果、
「だから現状台数の更新が必要」
という論理的な答弁を求めて。
[客観的な経緯]
2002年に全国刑法犯罪認知件数は、
285万件と戦後最多となった。
翌年、国は犯罪対策閣僚会議を開催。
官民一体の犯罪対策に乗りだす。
一方、時代と共に犯罪自体が変化。
街頭犯罪から「オレオレ詐欺」など
特殊犯罪や、ネット利用のサイバー犯罪等
「相手が見えないもの」に変わっていく。
街頭犯罪件数は減少し続け、
2016年に戦後初100万件を下回る。
伊丹市も同様の傾向。
街頭犯罪認知件数は下降線をたどった
2012年が2,416件
→ 2013年は2,106件(12.8%)
→ 2014年は1,805件(14.2%)
本市は増えていた訳でも、
減少しなかった訳でもない。
様々な方々の努力で、
順調に街頭犯罪が減少していた。
減少が続く2015~2016年にかけ、
本市は25平方キロメートルに
街頭防犯カメラ1000台を設置。
では、他市より大幅に減ったのか。
カメラ台数に関わらず減少の一途。
街頭犯罪減少率はほぼ大差無い。
警察などの依頼により、カメラ映像は、
昨年度末までに延べ約2,600台分の
データを提供。大部分が伊丹警察。
伊丹の検挙率はずば抜けているか。
これもほぼ変わらない。
青色:質問
黒色:答弁
抜粋・要約のため、
議事録ではありません。
*****
■防犯カメラ事業の効果検証について、
どう認識しているのか。
昨年実施した自治協アンケートで、
現行体制で概ね納得いただいている。
2020年度、部内での効果検証では、
減少率が近隣5市を上回り、
市民意識調査でも高評価が報告されている。
伊丹署によると検挙率も上昇し、
本市カメラの映像解析により、
事件解決に繋がった例も少なくないと聞く。
公の場にカメラ設置のアピールにより、
路上など公の場における街頭犯罪の
抑止に寄与してきたと推察。
■今後もこの規模の設置が無ければ、
本市は減少しないと考えているのか。
犯罪の抑止や事件の早期解決に
繋がっている事実、
それにより市民の安心感を
生んでいることは確か。
本市が設置する適正台数は、
引き続き研究を続けていく。
***おわり***
あえて同じ質問を、
それも事前通告しただけに、
しっかりとデータと分析で、
マジメに答弁して欲しかった。
ただ論理的な答弁は得られず。
本当に残念でならない。
感情論や推察だけで、
巨額の税金を使い続けるのか。
それにより、
儲かるのはダレなのか。
これからもしっかりと
注視していく。