株主総会で伊丹シティホテル営業終了を決定。市は存続へ向けて動く。 | おおつる 求 ブログ

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7月13日に開催された

都市企業医常任委員協議会において、

伊丹シティホテルについて報告があった。

 

 

 

2022年6月29日

伊丹シティホテル(株)の

株主総会において

今年度で営業終了を決定。

 

ただし、

市がホテル事業継続へ

努力しており、

引き受け手があれば

事業継続を協議する、という。

 

 

【理由】

実質の評価損が発生している。

ここ数年、毎年1億程度の損失。

株主の増資は期待できない。

これでは債務超過に陥る可能性が高い。

これ以上の資金調達は困難。

 

 

「婚礼」

H2~H5に10億円程度あったが激減。
「宴会」

H2~H14に57億円程度あったが減少。
「料飲」

H2~H10年に10億円程度あったが減少。
「宿泊」

変動が少ない。

 

期別損益の推移

 

昭和62年オープン

宿泊、婚礼・宴会、料飲の

フルスペックホテル。

 

敷地面積:2,465.12㎡


建物規模:
鉄骨・鉄筋造地上 11 階 地下2階


延床面積:11,505㎡


宿泊:114 室


宴会場10室、結婚式場2室


料飲:5 店舗


駐車場:75 台

 

観光や都市発展に重要な役割を担い、

都市機能として地域に根差している。

市は市民ニーズがあると判断。

 

 

 

【株式の保有状況】

 

当初は50社ほどが株を保有。

3~4割保有の伊丹産業グループが

近年、株の買取を行い、

2022年3月末現在、

発行株数の8割超を保有。

 

1株5万円 75,000株のうち

伊丹産業グループが

65,300株(87.1%)保有。

 

 

伊丹市は5000株(6.67%)保有。

額面2億5千万円

    ↓

設立時に2000株、

平成元年(増資)1000株、

平成16年(買取)2000株。

 

現在は1株約1,536円。総額約768万円。

 

 

 

【市の関わり】

伊丹市は市長が社外監査役。

年数回、取締役が市長へ経営状況報告。

担当課も情報を共有している。

 

 

 

【この間の経緯】

 

 

【コンサルの報告】

老朽化に伴う大規模改修、

コロナによる経営難等もあり

コンサルに事業再構築検討を依頼。

 

コンサルによると

改修費用20~30億円。

特に空調配管等の老朽化が進んでいる。

 

存続の可能性については、

経営改善ノウハウを持つ人物がいない、

改修投資額回収に相当な期間を要する、

等から「慎重な検討がいる」とした。

 

 

■2月16日

伊丹シティホテル㈱から営業終了及び、

伊丹産業による株式買い取りの申し出。

市はホテル継続の立場から買い取りを求めないと判断。

 

■2月25日

伊丹シティホテル㈱から

コンサル調査内容報告。

 

■3月24日

株式買い取り、

4月以降は応じられない旨の通知。

 

■5月24日 取締役会

■6月29日 株主総会

 

 

 

【市の動き】

ホテルの専門的なノウハウを持った

事業者に声をかけている。

 

 

 

質問・・・青

答弁・・・黒

 

 

【主な質疑】

 

閉める判断をいつ聞いたのか。

 

今年度に入ってから営業終了を聞いた。

仮にホテルが無くなった場合、

市内経済界に与える影響は大きい。

 

 

老朽化への対策をしていたはず。

 

耐用年数に対応する積立をしていたが、

築35年で配管がダメになることまでは

想定しえなかった事態。

剰余金の積立があれば対応できたが、

経営状態から出来なかった。

 

 

想定外の出来事は工事の問題?

 

工事に瑕疵があったと聞いていない。

一定のメンテナンスはされている。

空調配管からの水漏れで見積もりした。

 

それなりの改修をする場合、

投資額回収に相当な期間を要する。

 

 

仮に事業者が現れた場合、

市が出来る支援とは。

 

運営を担う事業者が見つかり、

具体的な要望が出てきた時に考える。

議会にも諮る。

 

 

「GoTo伊丹」をおこなうのか。

GoTo伊丹キャンペーン

 

仮にホテルが今年度で終了の場合、

市民の理解が得られないのでは。

 

この話が1~2カ月で固まると思う。

その状況を見て判断する。

 

 

 

朝日新聞朝刊(7月14日)

 

 

神戸新聞朝刊(7月14日)