2019年度伊丹マダンの件2-1の続き。
文責:大津留の要約版でご紹介します。
議事録ではありません。
ご了承ください。
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《質問①》
今年度は「伊丹マダン」を開催しないか。
【答弁①】
伊丹マダンは本市の「市民力」により23回開催されている歴史があり、本市の重要な多文化共生事業の一つと考えているが、今年度は伊丹マダンとあわせて、新たな多文化事業を実施しようとしている。
《質問➁》
「方針変更」をいつ、どのメンバーで、どんな理由で、どう方針変更したのか。
【答弁②】
昨年12月、国会で改正入管法が成立し、本市でも在日外国人市民の増加が予想される。
多文化共生事業の充実が必要と認識し、従来の伊丹マダンを更に充実させ、新たな方法で啓発・交流事業について市民自治部内で検討を重ね、実施方法変更に至った。
《質問③》
長年「伊丹マダン」にかかわられている実行委員の方々には、いつ、どんな話し合いをされたのか。
【答弁➂】
今年3月下旬に方針変更について、昨年度の伊丹マダン実行委員長にお話しした。
その後、元実行委員長を含め、他の元実行委員の方々に説明するため日程調整をしたが都合が合わず、4月26日に通知で方針変更をお知らせした。
来週には皆さんに説明することが決まっている。
《質問④》
事業を委託する新しい団体には、いつ、どのような話をしたのか。
【答弁④】
新しく委託する団体へは4月下旬、市の考える新たな多文化共生事業を説明した。
《質問⑤》
予算を成立させた議会には、いつ、どのように説明したのか。
【答弁⑤】
伊丹マダンは「市の多文化共生事業」であり、3月議会で成立した今年度予算の「伊丹マダン実施委託料」範囲内で実施するため、特に問題が無い。
《質問⑥》
急きょ、今年1月から実施変更の検討に入った理由は?
【答弁⑥】
4月から改正入管法施行に伴い、在日外国人の多様化や増加が見込まれるため、本市の多文化共生事業の充実が必要と認識した為。
[答弁⑥に対する私の意見]
多文化共生事業の充実が必要との認識は正しいが、今までの実行委員会方式では不可能なのか?
《質問⑦》
部内の協議前に、又は協議中に、昨年度の実行委員長や実行委員をされた方々へ相談や報告をしなかった理由は?
【答弁⑦】
伊丹マダン実行委員会は、終了後に一旦解散となるため。
実施方法の変更方針が概ね定まった3月下旬、昨年度の実行委員長へ説明した。
地域フリーペーパー『Mizi』通信(2018.10.30)より
[答弁⑦に対する私の意見]
単年度事業の為、財政的な理屈では正しいのかもしれない。
ただ現実は、震災後、市が打診した方が実行委員長を務め続けている。
納得しがたい。
《質問⑧》
新しい団体(伊丹国際・平和交流協会)に事業委託することで期待できる効果は何か?
【答弁⑧】
当該団体は年間延べ1300名の外国人を支援し、約30年の事業実績がある。
その実績を活かし、特に若い世代が多く参加し、主体的な異文化体験を通して世界の国々に理解を深める事業、日本人と外国人の交流、更に啓発につながる事業が期待でき、国際化に対応でき、新たな多文化共生社会づくりにつながる効果がある。
[私の意見]
「第23回伊丹マダン」へむけて作成された「第4回伊丹マダンだより」にある一文。
「私たちは、ただのイベント屋ではない」と誰かが言っていた。伊丹マダンとは、過去に問いかけ、現在を考える、尽きることのない対話のように思える。
まさに多文化共生事業の意義だと思う。
長年、手弁当で「伊丹マダン」を作り上げてきた方々に事前に相談も報告も無い。
「準備会」開催日の問合わせがあったことを受け、4月26日付けで市は「多文化共生事業の方針変更について」と題された1枚の手紙が送った。
理由は「当市の多文化共生事業にかかる市の方針を変更した」と書かれているだけ。
《質問⑨》
そんな市のやり方に皆さん驚き、不信と不安を抱いている。
この事態に対しての見解は。
【答弁⑨】
ここに至るまでご説明の機会が無く、元委員の方々には不安を与えることとなり、その点反省している。
来週には説明の機会が持てたので、今後も引き続き、丁寧な説明を心掛ける。
[私の意見]
第1回定例会において、藤原市長は次のように述べている。
「本市には、脈々と受け継がれた歴史や文化、緑豊かな自然があり(中略)。そして、何よりも、アクティブな市民力・地域力が根づいています。まちづくりに大切なこれらの環境やそこに暮らす市民の力が混然一体となることで、伊丹の街が発展すると考えます」
市と市民が協同し、より良い街づくりを進めていく。
その為には、互いが尊重しあい、コミュニケーションを重ねていくことが大切。
今回のような物事の進め方では、市民に不信や不安を招くだけ。
市民力は都合の良い下請団体では無い。
しっかりと今回の経緯を検証して欲しい。
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現場の職員だけで、
こんな強引なやり方で
物事を進めることは考えにくい。
この間、頭から離れない。
もっと大きな力が、
上の意向が働いているのではないか。
もしくは現場が忖度している?
だから最後は
市長へ見解を質した。
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