近況報告と剣道から見る「道と術」 | 神大剣道サークル「鶴甲剣友会」

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ご無沙汰しております。

尾崎です。

前回書いたのが去年の10月ということで、

ずっと音沙汰なしでしたが、

久々に、鶴剣のブログでも書こうか

と思い立ったので、勢いで書いております。

 

 

近況

世の中の動向は、

なんや、緊急事態だそうで、

8月も稽古できず、

さらに今後もしばらく活動できない感じなのではないか

と思っています。

僕の予想では、令和五年までは荒れる予想なので、

しばらくは、世の中は荒れると思っておいて間違いないでしょう。

 

そんなことを言っていると、

主務も引き継ぎになってしまうということで、

これからは、活動できない分、ブログでも書いて、

多少なりとも交流できたらな

と思っています。

 

何か書いてほしいテーマなどありましたら、

気軽にコメント等してもらえると助かります。

 

道と術

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、

僕は趣味でブログを書いています。

 

 

最近は、「逆境とともに生きる道」というテーマで連載記事を執筆しているのですが、

 

それに関連して、今回は、

「道と術」といういかにもお堅いテーマで書いてみます。

(今後は、もっと緩いテーマで書きますが、

今回はちょっとお堅いテーマで書きます orz)

 

世の中には、道と名のつくものがいくつかあります。

剣道、柔道、弓道、茶道 et cetera

逆に、

剣術、柔術、などといった武術も存在します。

 

この[道]と[術]の違いは何なのか?

について考えていこうということです。

 

結論から先に言えば、

道は「在り方」

術は「やり方」

です。

 

「在り方」と「やり方」はどう違うのん?

ということですが、

 

「在り方」を言い換えると、「生き様」ということです。

 

「在り方」の方が抽象度が高いんです。

抽象度というと、

すこし難しそうに思えるかも知れませんが、

要は、「在り方」ってちょっとわかりにくいよね。

ということです。

 

「在り方」と言われても、ふわっとした印象を受けるのではないでしょうか?

そのふわっとした感じが、まさに抽象度が高いということなんです。

 

「道」とは、「美しさを追い求める道」ということで、

在り方における美しさを追求するのが「道」です。

 

逆に、術とは、「テクニック」

剣道で例えるなら、一つ一つのワザ、

体さばき、足さばき、手の内などなど、

具体的かつ細かい一つ一つの事柄が、「術」というわけです。

 

剣道の理念から考える「道と術」

剣道の理念を引用すると、

剣の理法の修練による人間形成の道である。

とありますが、

剣の理法とはまさに、術の訓練なわけです。

剣というものの性質を理解し、

それを正しく扱うということ。

 

で、それによって、人間形成をしよう!

というのが剣道の理念なわけです。

 

つまり、剣道の目的は、人間形成、人格形成なわけです。

人間形成、人格形成とは、すなわち、人間性であり、

生き様、在り方と言ってもいいでしょう。

 

人としての在り方の美しさの探究が「道」の目的であり、

「道」の探求の道具としての「剣」ということです。

 

「道」というのは、すべてつながっていて、

剣道で大事な心構えや精神性は、

柔道でも同様に大切です。

 

柔道と剣道の目的は同じで、

探求の道具、表現方法が異なるだけなのです。

 

「道」と「美」

「道」を「真理」と捉えるのも良いでしょうし、

「真・善・美」と捉えても良いと思いますが、

 

僕は、「美」の追究が一番肝要なのではないかと思っています。

 

なぜかというと、

美しさは、繊細微妙で、かつ明確な答えがないからです。

明確なわかりやすい答えがないからこそ、

探求のしがいがあるし、

 

その人自身の美意識がそのまま剣道に反映されるのだと思います。

 

美しい剣道を貫くには強さが必要。

でもだからといって、力任せにやるのは美しくない。

そういう二項対立の狭間で、

いや、もっとたくさんの軸の狭間で揺れ動くのが「美しさ」というもの。

 

本来、剣道はそういう精神性の部分が重要視されるべきなのではないか

と思っていますが、時代感もあってか、

そういう精神性の部分がないがしろにされているように思えます。

 

ちまたにあふれる本を読んでいても、

なんちゃら術、なんちゃらのやり方、なんちゃらテクニック

みたいなものばかり。

たしかにそういう本もあって良いし、便利だとは思うが、

本来大事にするべき、原理原則、在り方、生き様

ということについて書かれた本は数が少ない。

 

やり方ばかりに目をむけても必ず行き詰まる。

そういうときは、絶対に「在り方」に立ち返るべきだと思います。

 

 

本当に美しい剣道は誰が見ても美しい。

 

だからこそ、そういう剣道を目指したいものですね。

 

とまあ、こんないかにも堅物なことを書いたわけですが、

四六時中こんなことを考えているわけではないですし、

剣道自体を楽しむのも一つの在り方なのではないか。

ということも付け加えておきます。

 

こんな感じで、夏休みの間は、僕が暇なので、

適当にテーマを拾って更新していきますので、

今後も読んでいただけると嬉しいです。

(↑美しい生き様と言えば、楠木正成ということで、美しい湊川神社。)

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

では!