【 虎に翼:終了 】

 


 2024/9/27、毎朝楽しみにしていた、NHK朝ドラ「虎に翼」が終了した。

 

 以下は、「米津玄師、朝ドラ主題歌を歌う(後編)https://ginzamag.com/categories/interview/447935」より。

 

──「さよーならまたいつか!」というタイトルは、「さようなら」ではなく、「さよーなら」と抜け感があっていいですね。

やっぱり軽やかでありたいですよね。飄々とした、執着していない感じというか。「さようなら、絶対に再会しましょうね」という圧がある感じではなくて、「さよーなら、またね」という、会えなかったら会わなくてもいいけどね、という。熾烈なこと、抑圧を歌っている分、軽やかに、高らかに歌うというのは大事にしましたね。

 

──「口の中はたと血が滲んで 空に唾を吐く」のフレーズは2回出てきますが、1回目と2回目で歌い方を変えていますよね。

軽やかで爽やかな曲にしたいと同時に、粗暴さも入れたいと思ったので、高らかな2回目に対し、1回目は汚して歌っています。そう思うに至った理由の1つに、伊藤沙莉さんの声があって。彼女の独特なゲイン感のある、ちょっと歪んだ声がすごく好きなんですよね。そこからインスピレーションを得た部分はあるかもしれません。

 


──社会全体が自分の思いや願いを強く主張することに躊躇しがちですよね。

今の世の中は、暴力的であることにものすごく敏感というか。加害性をとことんまで排除しましょうというムードになっている。その流れに異論はありませんが、やりすぎじゃないかなともどこかで思うんですよね。そもそもコミュニケーションは、お互いを傷つけあうことから逃れられない。暴力的であらざるを得ない部分は絶対にあって、そうしないとお話をすることも、挨拶することすらままならない。
だから、まずはコミュニケーションって暴力的だよねっていう認識から始め、その上で、なるべく人が傷つかないような世の中を作っていくべきだと思いますね。そこから始めないと平行線というか、進むものも進まない気がするので。

 


ご参考)クローズアップ現代 取材ノート

『虎に翼』が描く“生きづらさ”の正体 脚本家・吉田恵里香さん

https://www.nhk.or.jp/minplus/0121/topic128.html

 

桑子さん
寅子の「はて?」が本当に絶妙だなと。何か社会の違和感をあぶり出してくれてるなと思うんですけど、あの言葉に託した思いっていうのはどういうものなんですか?


吉田さん
寅子は声を上げて対話をする人。世の中を大きく変えられなくても、変えるきっかけを与える人物にしたかった。対話しましょうよみたいな気持ちで、「はて?」と言っているつもりです。

 

否定したり誰かを怒ったりするというよりは、「私はこれが分からない」と疑問を持ってるっていう意味での「はて?」にしたつもりです。対話する、言葉にするってことを大事にした結果、ああいう感じになりました。

 


<感想>
「虎に翼」を通して、対話(コミュニケーション)する、言葉にする、主張することの大切さを改めて考えさせられた。
ドラマに関与したみなさま、諸々の感動をありがとうございました!

 

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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