【 東京都:小池都知事の勝利 】

 


 2024/7/7、東京都知事選で小池知事が勝利した。以下のWebサイトから、その背景を一部抜粋してみた。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240707/k10014499051000.html

 


都知事選 小池百合子知事が勝利 舞台裏で何が?

選挙前には、小池から自民党などに対し「あまり目立たないように」とくぎを刺す場面もあったという。


7月2日、自民党都連が中心になって呼びかけ、小池のために各種団体を集めた決起大会でも、党所属議員の出席は許されなかった。


「自民党がこんなに静かな都知事選挙は初めてだ」(都連関係者)

 

自民党側が小池に気を遣うのは都議会議員の補欠選挙があったからだ。

都知事選と同日に投票が行われる都議補選に、自民党は9選挙区のうち8選挙区に候補者を擁立。

党への逆風の中、補欠選挙で大敗すれば都議会の運営だけでなく衆議院選挙への影響が避けられず、自民党は小池の知名度を借りて勝利をたぐり寄せたいと考えていたのだ。

そのため、小池の意向に従うしかなかった。

 


シナリオに狂い??

投票まで1週間を切った7月2日の火曜日。
小池の動きに変化が起きた。

これまで、平日は公務を優先するとしていた小池が秋葉原で街頭演説を行ったのだ。

そこでは、大きな実績の1つとして掲げる子育て支援策を強く訴えた。

「高校授業料の実質無償化などについて『ありがとう』という声を聞いている。世界を担う子どもたちの教育・子育て。みなさんの負担ができるだけかからないようにする。そんな東京にしたい」

直近の情勢を踏まえ、小池を支えてきた関係者は「石丸が追い上げてきている、もっと街頭演説をやったほうがいい」と助言。

小池は真剣にこのアドバイスに聞き入っていたという。

 


ある演説の中で、石丸は「ネットの力がリアルに広がる面白い時代になってきたと感じる」と手応えを示した。

一方、陣営を仕切る幹部は「今回の得票率を政界に見せつければ、次の国政選挙などにつながるのではないか」と話した。

 


蓮舫陣営に不協和音?

蓮舫陣営が選挙を戦うにあたって意識したのは、幅広い勢力の結集だ。
6月12日には小池の立候補表明にタイミングをあわせて立憲民主党を離党。
政党色を薄め、無党派層を中心に支持の獲得をねらった。

しかし実際は、立憲民主党や共産党が党を挙げて支援した。

「共産党が前に出すぎている。『立憲共産党』のイメージがついて回り、無党派層などに支持が広がっていないのではないか」(立憲民主党の都議会議員)

 


小池はこう述べた。

「8年間の実績を評価していただいた。これまでもチルドレンファーストの政策を進めてきた。『018サポート』や高校の授業料の無償化、子育てと教育にお金や負担がかからない東京を目指している。第2子までの保育料無償化をさらに広げ、第1子からという設計を進めていきたい」

 


一方、石丸は午後8時すぎ、支持者を前に、こう述べた。

「今回、私のチームは本当に全力を尽くせたと思う。結果においては都民の総意が表れた。それだけです。私から何も申し上げることはありません」

その上で記者から国政選挙への考えについて聞かれると…

「選択肢としては当然考えます。たとえば広島1区。岸田首相の選挙区です」

 


ご参考)東京都議補選 自民は選挙前を下回る2議席獲得にとどまる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240708/k10014504661000.html

 


<感想>
今回も「選挙をどう戦い抜くか」という戦略に長けた小池知事の勝利で終わった。都議会補選の自民大敗と石丸氏が蓮舫氏を上回ったことは、今後の国政の方向性/戦い方を示唆するものに感じられた。

 

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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