【 不適切な顧客情報の共有等 】
2024/6/14、証券取引等監視委員会が、「三菱ＵＦＪ銀行/三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券/モルガン・スタンレーＭＵＦＧ証券に対する検査結果（事案の概要）」をリリースした。
https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2024/2024/20240614-2/01.pdf
以下は一部抜粋。
１．銀証間における不適切な顧客情報の共有等
(1) 非公開情報の提供/受領の禁止（ファイアーウォール規制違反）
(2) 法人関係情報の管理態勢不備（行員における投機的な利益追求取引を含む）
２．登録金融機関による有価証券関連業の禁止
(1) 登録金融機関（銀行）による有価証券関連業（引受業務）は禁止されているにもかかわらず、三菱UFJ銀行は三菱UFJﾓﾙｶﾞﾝ･ｽﾀﾝﾚｰ証券の引受幹事シェアに関する交渉を繰り返し行った。
(2) 登録金融機関（銀行）による有価証券関連業（引受業務）は禁止されているにもかかわらず、三菱UFJ銀行は、所定の契約条件の融資を行う場合の最低条件として、三菱UFJﾓﾙｶﾞﾝ･ｽﾀﾝﾚｰ証券の引受シェアを引き上げて欲しい旨の抱き合わせ勧誘を行った。
＜感想＞
上記は、所謂ファイアーウォール違反及び独禁法上の優越的地位の濫用の典型的な事案。30年前から問題視されてきた斯種事案が未だに存在することに驚いている。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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