【 伊藤忠エネクスとシナネンHDの持ち合い解消 】


 2017/12/22、シナネンHD(8132)がToSTNeT-3で筆頭株主の伊藤忠エネクス(8133)から自己株式を取得した。
http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20171222_014007275_11tjwq45mytj0euyq2hv1t55_0.pdf


1.取得の内容
(1)株数:2,104,000株
(2)価格:2,568円(12/21終値)
(3)総額:5,403,072千円
(4)取得日:2017/12/22
(5)方法:東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買付け


2.理由
(1)これまで
・筆頭株主の伊藤忠エネクスと株式を相互に保有し、協力関係を維持、強化してきた

(2)持ち合いの見直し
・電力・都市ガスの小売り自由化など、事業環境が大きく変化
・経営環境の変化や資本効率の要請等から、株式の相互保有の見直しを両社で検討した結果、資本関係を解消後も事業等に影響はないと判断

⇒ 相互に保有する株式を売却する方針で合意

⇒ 資本の関係は解消しても、事業上の取引等において、両社はこれまでと同様の関係を継続していく

(3)自己株式取得の選択
・経営環境の変化に対応した機動的な資本政策にも資するものであると判断し、当該株式を自己株式として取得するものとした


3.今後の見通し
・18/3末までを目途に伊藤忠エネクス株式を売却する方針(具体的な売却の時期及び売却金額は未定)


4.伊藤忠エネクスのコーポレート・ガバナンス(CG)
http://www2.tse.or.jp/disc/81330/140120170614406321.pdf
(原則1-4)
・政策保有株式に関する方針
当社では、株式を保有することで中長期的な関係維持、取引拡大、ノウハウ獲得等当社の企業価値の向上に資すると認められる場合にのみ、お客様・取引先の株式を保有する方針としております。

(シナネンHDのCG)
http://www2.tse.or.jp/disc/81320/140120171101406148.pdf


<感想>
 本件は、事業法人同士の持ち合い解消に伴う(政策保有)株式の売却をToSTNeT-3の自己株式取得で受けたもの。
 CGが重視される中、資本効率向上的にも、このような持ち合い解消売りが益々増えて行くことが想定される。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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