「天皇論 平成29年」(小林よしのり著、小学館)より


 以下は、掲題書からの抜粋(その6)


  第7章 今上天皇の大御心・御即位二十年・福祉


 最近の中学歴史教科書では、「仁徳天皇陵」と書かれていなくて、「大仙古墳」と書かれている。

 (聖徳太子)もカッコ括りの記述になっていて、「厩戸皇子」と書かれている。

 さらに鎌倉幕府の成立も1192年ではなくて、1185年と記述している。
 源頼朝の支配権が西国に及んだ時を幕府の成立にするらしい。
 要するに頼朝が天皇から「征夷大将軍」に任じられた時にしたくないわけだ。

 「大仙古墳」「厩戸皇子」「1185年・鎌倉幕府」・・・つまりこれらの記述の変更は日本史から」「天皇」の権威を消そうとする企みがあるとわしは見ている!

 「天皇なき日本史」を考えている左翼学者どもが歴史の改竄を行っているのだ!


 玉音放送で昭和天皇が朗読された「終戦の詔書」にはこういう一節がある。

 「朕ハ、茲ニ国体ヲ護持シ得テ、忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ、常ニ爾臣民ト共ニ在リ」
 ・・・わたくしは、今ここに、国体を護持し得たとともに、国民のまことの心に信頼しながら、いつも国民と共にいる。

 この一言があったからこそ、国民は敗戦を受け入れ、その傷から立ち直り、希望を持ち、復興を遂げることができた。

 今上陛下は、今日の時代に合わせつつ、歴代の天皇と国民の関係を受け継いでこられたのである。

 日本の天皇と国民の関係に階級対立史観は全く当てはまらない!

 天皇は国民の支配者ではない!

 国民は「大御宝」であり、天皇の「大御心」は健常者が普段忘れがちな障害者にも及んでいる。

 わしはそのことを大変ありがたいと感じる。


<感想>

 教科書での歴史の改竄は許し難い。
「国民と共にある皇室」には心より感謝申し上げる。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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