先日(2016/11/15)の日経新聞に、住友不動産(「住不」)の今期純利益が初の1000億円台に上方修正との記事が掲載されていた。

あれっ、三菱地所(「地所」)の900億円を上回る?マジっ?イメージとは違うな。驚きだ。(でも三井不動産は1250億円でまだ上だ。)

<大手3社:11/15終値、時価総額、PL、BS等の比較>
        住友不動産(8830) 三菱地所(8802) 三井不動産(8801)
11/15終値  3,018円        2,207円       2,610.5円
時価総額  1兆4274億円     3兆620億円     2兆5795億円
PER      14.3倍          34.0倍         20.6倍
PBR      1.5倍          1.8倍         1.3倍

売上高     8800億円       1兆1290億円    1兆7500億円
純利益     900億円        1000億円      1250億円
総資産    4兆7515億円     5兆4152億円    5兆3294億円 
純資産    9662億円       1兆6662億円    1兆9613億円
 内、※     0            5,218億円      3,054億円
有利子負債 3兆2,757億円    2兆3,975億円    2兆986億円
D/Eレシオ   3.4倍         1.4倍          1.1倍
(注)上段:自己株式を除くベース。下段:2016/9の短信ベースより。売上高、純利益は今期予想。※土地再評価差額金

あれっ、住不の純利益は地所より大きいのに、時価総額が半分以下だって。
つまり、PERが半分以下ってこと?

なぜか。
答えは、D/Eレシオが突出して悪いこと(借入金等が純資産の3.4倍)にありそうだ。

住不は、オフィスビル等の開発に際して、(系列の)REITに売却することなく、全てオンバランスで実施。
自らがREITとなって、金利低下の恩恵も受けながら、後発のデベロッパー(=土地の含み益が少ない)として都心部を中心に開発を継続。

過去10年のチャートは3社ともほぼ同じ形状だ。
金利低下の継続が今後も見込まれるのであれば・・・

株価というのは不可思議だ。