09/25 板橋ファイト! 世古武志&谷口深雪 | 溝ノ口の山オヤジのブログ

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仏ソングでお馴染みの世古武志さん企画「ブラタケシ #101 」に、
大阪から遠征の谷口深雪さんが出演されたので、おじゃまして来ました。
世古武志さんをお聴きするのは今年1月の東新宿以来で、
ブラタケシ企画おじゃまするのは、昨年3月の板橋 #84 以来になります。

 

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なお、深雪さんは6年前の西新宿・ブラタケシ #31 で、また18年12月の
大塚「唄の出逢うところ」でも共演され、コラボもされています。

小雨の中、開演時間にはお客さんが続々と到着。
定刻になりライブは、ホストの世古武志さんからスタートしました。

 ♪ 親鸞想う
 ♪ 七体だけ
 ♪ 京都には
 ♪ 番い
 ♪ 本地仏 (新曲)
 ♪ 日本人の信仰
 ♪ おー!神社でっせ!
 ♪ モザイク
 ♪ あなたの森    (谷口深雪さんカバー)
 ♪ あしたはわらおう (谷口深雪さんカバー)
 ♪ 密教
 ♪ それでいい

 

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しっとりバラードの「親鸞思う」からスタートされた世古さん。
私は何度聴かせてもらっていて理解出来るのですが、初めての方の為に用語や
各仏像の解説なども交えながら、仏ソングを歌い紡いで行く。
曲風はバラード有りアップ有り、そして歌唱はとても見事なのですよ。
初めての曲も聴かせてもらいましたが、「本地仏」は仏教が日本に入って来た時に、
日本古来の神は仏の仮の姿と " 無理やり " 説明付けたエピソードを歌う。
日本人らしいのは、" 神さまも仏さまも どっちとも大事よね ね?" という姿。
続く「日本人の信仰」や「おー!神社でっせ!」では、そんな神仏習合の姿が
楽しく歌われる。
ここで1曲 " こんなのも歌えるんですよ " と、仏ソングではない「モザイク」へ。
個人的には、SELPICO や仏ソング以外の曲も聴かせてもらって来ましたが、
少しハードボイルドタッチのラブソングという、素敵な印象でしたよ。

 

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そしてここからは、ブラタケシ恒例のゲストの方との相互カバーです。
強さを感じる深雪さんの曲からセレクトされたのは、「あなたの森」と
「あしたはわらおう」の、2曲でした。
ギター弾き語りでの見事なアレンジ表現だったのですが、原曲よりスローで
ギターの音色も生かしたソフトな雰囲気が秀逸でしたよ。
この後がアッパーに畳みかける様な「密教」でしたから、コントラストが際立ちます。
「密教」のインパクトも、個人的に好きですね。
最後はしっとりバラード、仏ソングらしくない「それでいい」で締めてくれました。

少し転換休憩を挟んで、後半は谷口深雪さんのステージです。
板橋ではキーボードとアップライトピアノが使えるのですが、初演はアップライトで。
いつもの様に靴を脱いで、ピアノに向かい弾き語ります。

 ♪ あざやか
 ♪ ライフイズ ビューティフォー
 ♪ クレヨン
 ♪ 雨のあとは
 ♪ 絶対秘仏 (世古武志さんカバー)
 ♪ ソリスト
 ♪ PRISM

 

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深雪さんが大阪に戻られたのは、世古さんと西新宿や大塚でコラボ共演された後ですが、
「あざやか」は活動を故郷に戻してからの作品で、公園の元気な小学生を見ながら、
明るく良き未来への願いを力強く込められました。
お客さんへの挨拶をされてから、続いてはムーディータッチのライフソングへ。
「ライフイズビューティフォー」には、ライブハウスでのお客さんと歌い手の
様々な思いや風景が描かれ、穏やかな空間に包み込む。
お馴染みの銭湯エピソードの後は、京都で幼稚園の先生をされていた頃の話もされ、
当時の思い出や作品を2曲続けて紡いで行く。
3歳児30人による微笑ましい事件「クレヨン」は、そのシーンが頭に浮かびますね。
今のスマホの時代なら、写メと共に拡散・大バズりになりそうな話ですな (@^^)
穏やかな「雨のあとは」は、まだ先生の時代に大阪・心斎橋の路上で歌い始めた、
深雪さんの記念すべき原点・2001 年の1曲です。
そして次は、ブラタケシ恒例のホストの世古さんのカバーです。
前回はラブソングの「君が好き」をセレクトされたという深雪さんが挑んだのは、
私個人としても好きなシュール曲「絶対秘仏」でしたね。
随分スタジオでも練習されたようですが、ピアノの力強さと歌唱の迫力は秀逸。
世古さんのギターとは、また違った雰囲気で味わい深かったですよ。

 

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緊張の時間が終わり、終盤の2曲へ。
「ソリスト」は、深雪さんを代表するしっとり聴き入らせるライフソングで、
自己の信念にブレず孤高に生きる方々へのエールは、聴く者には優しく
そして力強く寄り添います。
最後は、軽快なアップナンバーの「 PRISM 」です。
" 始めよう踏み出そう このまま時代を生きてやれ " とお客さんのコーラスも誘い、
前を向いてステージをしっかりと締めてくれました。

イベントの最後は、前回ブッキング共演時に深雪さんから積極的声掛けが有った事など
楽しいトークを交えた後、名物である仏ソングのコラボです。
 ( Gt. 世古さん Pf. 深雪 さん)

 ♪ 大仏さん
 ♪ 阿修羅

 

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対極の雰囲気のこの2曲は、歌い手の個性も大きく出るコラボの定番曲です。
奈良と鎌倉の大仏・それぞれの如来の違いと受けた災難を歌う「大仏さん」は、
軽快で爽やかなメロディーライン歌を乗せる短めの作品。
人気のアッパーな仏像数え歌「阿修羅」は、二から十一までの数字を冠した仏の数え歌。
サビの三面六臂の阿修羅まで、歌う方によって乗り方や個性が出て楽しくなるのですが、
深雪さんは前回も " アシュラ アシュラ~ " とノリノリでしたね。
今回は背中合わせのアップライトピアノながら、ピアノは片手でまかなえるコード進行で
深雪さんはハンドマイクで歌を楽しむ。
世古さんは深雪さんの背中で息を合わせ、楽しいコラボでイベントは終演となりました。

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 " 仏ソング " の印象が強い世古さんですが、しっとりしたギターと歌唱のバラード曲も
素敵な方なので、持ち時間が長めの今回は双方とも多彩にじっくり聴かせてもらえました。

新曲・本地仏も聴けて良かったです。
" 仏像が頭から離れない・愉快ツーマン笑わせてみせます! "  と事前アナウンス
されていた深雪さんは、ソロでは久しぶりの原点曲「雨のあとは」が聴けましたし、
MCでは爆笑させ歌ではホッコリさせたり泣かせたり。
そしてお互いのカバーは、楽器の特性を上手く引き出したアレンジも素敵だったし、
原曲の核の部分は生かしつつ世古さんと深雪さんの持ち味に染められて、
聴く者を唸らせてくれましたよ。
コラボの「大仏さん」「阿修羅」も、深雪さんらしい乗り方で実に楽しかったですね。
最後にはお二人揃っての撮影時間も設けてくれて、#101 は閉幕となりました。

" 101回目の女 " となった深雪さんは、早速次の機会も自ら催促されていましたので、
来春頃には実現するかも知れませんよ。
楽しく素敵な時間をありがとう、次回を楽しみにしています。

 

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