07/06 南青山 MANDALA 高井麻奈由ワンマンライブ | 溝ノ口の山オヤジのブログ

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高井麻奈由さんの 16th anniversary「ウタゴエ〜chapter III 〜」ワンマンライブが、
憧れの南青山で開催されましたので、現地におじゃまして来ました。
関東での「ウタゴエ」シリーズワンマンは、昨年12月の北参道以来です。

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Live act.
◇ 高井麻奈由さん ( Vo. & Pf. )
◇ 住吉貴行さん    ( Sax. ×2)
◇ 村岡広司さん    ( Caj. )

special guest
◇ 和田春さん ( Pf. )

サポートミュージシャンは、高井さんのワンマンではすっかりお馴染みのお二人。
住吉さんとは昨年12月のウタゴエワンマン以来、村岡さんとは4月の西荻窪以来
となり、このトリオはシンプル編成ながら味わいが深いですね。
スペシャルゲストには、アルバム " Rin " のプロデューサーである和田春さんが、
駆け付けてくれましたよ。

開場前の時間帯は雷雨に見舞われましたが、開演時刻には場内は満員になり、
定刻を少し過ぎてライブはスタート。
途中休憩は無しで、以下特記ナンバーを除いて全曲トリオ編成です。

 ♪ ハローハロー
 ♪ 笑うんだ
 ♪ Free world

 ♪ It's show time !!
 ♪ Lotus
 ♪ 笑って
 ♪ I'm in love ・・ Sax. 住吉さんとデュオ
 ♪ あなただけのスター ・・ ソロ弾き語り

 

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ワンマンなので曲数やMCもタップリですから、まずは前半から。
" 私の声を信じてくれたあなたがいるから " と、しっとり聴き入らせるバラード
「ハローハロー」からスタート。
2曲目は予想外の「笑うんだ」で、早くも客席にペンライトが揺れる。
chorus するお客さんの歌声と光に満たされたバラードの後は、アップナンバーに転換!
お客さんの claps と共に「 Free world 」で駆け、ここで一息入れ来場御礼。
客席の熱量を演者の皆さんは受けながら、引き続きアップな「 It's show time !! 」へ。
カホンソロで盛り上げ締められましたが、お客さんの claps は引き続き次の曲
「 Lotus 」へと続いて行きます。
この曲では今回も、サックスが華麗な雰囲気を醸し出していましたよ。

アッパーなナンバーの連続の後は、水分補給などで一息入れながら
ワンマンのサブタイトル〜chapter III 〜についても、高井さんからお話がありました。
続いて歌われたのは、弾き語りで歌い始めて間もない 2009 年の作品「笑って」です。
まだコードも良く解らなかったと言われる〜chapter I 〜の時代の、しっとりラブバラードで、
前半は当時を再現するかのようにソロで、後半は三人で彩られましたよ。
この作品は、今はもう soldout の " RE " にも再収録されておりましたね。
ここで村岡さんが一旦退席し、サックスの住吉さんと二人だけで「 I'm in love 」へ。
この作品は " Rin " プロデューサーの和田春さんの作曲で、当時の作詞のプロセスも独特で
より飛躍の〜chapter III 〜が始まったと、高井さんの中ではイメージされておりました。
弾き語りでもしっとりしたラブバラードなのですが、住吉さんのサックスがとても優しく
穏やかに寄り添って行きます。

 

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高井さんのイメージする 〜chapter II 〜は、ようやく弾き語りにも自信を持ち

ツアーにも出始め、DEENの池森秀一さんプロデュース " 10 -ten- " が世に出た頃で、

続いてはその中から「あなただけのスター」を、ソロで弾き語ってくれましたよ。
曲名や歌詞内容が示すように、あまり懐を拡げずに聴いてくれる来てくれるお客さんの為に、
との気持ちが主体だった頃の名作ですね。
初めて川口でお会いした2018年の夏に、初入手したCDのリード曲なので、

個人的にも深い思い入れが有りますよ。
この後はいよいよ、" Rin " プロデューサーの和田春さんが登場されます。

 ♪ 凛 ・・ ハンドマイク歌唱・Pf. 和田春さんとデュオ
 ♪ アルデバラン
 ♪ Flight mode
 ♪ Jack & roll the music
 ♪ KESHIN

 ♪ =music
 ♪ rebirth

アンコール

 ♪ 1986 ・・ ハンドマイク歌唱
        Pf. 和田春さん・Sax. 住吉さん・Caj. 村岡さん

 

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" 気付いてみれば今年初めてのライブ出演 " と語られた和田春さん。
グランドピアノに向かい、最新のフルアルバム " Rin " の制作エピソードなども話され、
高井さんは色んな作曲手法も学び、互いに楽しい期間だったと思い返す。
高井さんは和田春さんの素敵なピアノの旋律に乗って、ハンドマイクでしっとり
気持ち良さそうに、アルバムタイトルナンバーの「凜」を歌われましたよ。
和田春さんはこの1曲に入魂され退席されましたが、昨年の札幌でご一緒出来なかった
高井さんにとっては、念願の夢が叶った嬉しい共演になりましたね。
ここからは再びトリオ編成に戻り、あらためてサポートのお二人を紹介されましたが、
住吉さんは北海道がベースなのですが高井さんとはコロナ禍直前の出会い、村岡さんは
20年12月のワンマンが初サポートで、初めてのトリオ編成はツアー先の山梨だったそうです。
" Rin " 収録の作品を2曲紡いで行きますが、まずは「アルデバラン」から。
村岡さんの奏でる星の輝きと、住吉さんのソプラノサックスの響きが添えられ、
より壮大な星空へと展開して行く。
コロナ禍でのツアー中のフライトでの思いを綴られた「 Flight mode 」は、
ソロの時よりややムーディーなタッチですが、ピアノと共に音色が軽快に弾む。
終盤も近付き、" まだ元気は残ってますか! " と、アップナンバーへ転換。
「 Jack & roll the music 」は、もちろんお客さんの claps と共に疾走!
さらに各々のソロパートも楽しめた「 KESHIN 」へと、お客さんと一緒に駆け抜けて行く。

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本編最後の2曲はバラードへ。
昨年秋の箱フェスから歌い始めた「 =music 」では、今回もお客さんのペンライトと
" I love music You love music We love music " の chorus も添えられましたよ。
 " 権力や武力より音楽を " 平和でありたいとの願いが込められた、優しくも力強い作品です。
本編締めは、コロナ禍真っ最中の札幌の街の風景に思いを重ねた「 rebirth 」です。
ソプラノサックスとカホンも心地好く響き、苦境の時期にも前を向き続けた高井さんの歌声に、
お客さんの claps も寄り添って響く。
そしてアンコールですが、和田春さんもピアノで参加され、この夜限りの

スペシャルなカルテット編成が実現。
ご両親への思いや感謝が詰まったバラード「 1986 」は、プロデューサーの和田春さんと

一緒に作曲をされた作品ですね。
高井さんはハンドマイクで情感豊かに歌い上げ、ウタゴエ〜chapter III 〜ワンマンは

終演となりました。

 

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2時間半近く計16曲を歌ってくれましたが、今回は " ウタゴエ〜chapter III 〜 " と
名付けた意味や、和田春さんもお招き出来ましたので、" Rin " 制作に関しての思い出も
含めてしっかりと話す時間も設けられました。
ライブは、高井さんらしい起伏がありながら意外な曲順ものあるセットリストでしたが、
トリオ編成の他に、サックスとのデュオ・ソロの弾き語りも聴かせてくれましたし、
念願の和田春さんとの共演も有り、実に贅沢な時間でしたね。
村岡さんのカホンと住吉さんのサックスは、寄り添ったり疾走したり競演したりと、
今回もこの三人のコンビネーションは、見事なほどに馴染んで相性抜群でしたよ。

 

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さて、あらためて高井さんがワンマンを " 〜chapter III 〜 " と銘打った話に戻ります。
現在のポジションから見て、

弾き語りを始めた2008年からの試行錯誤の時代を〜chapter I 〜、

アルバム " 10 -ten- " の頃からの聴いてくれる方々の為にしっかり歌う時代を

〜chapter II 〜、最新アルバム " Rin " の頃からの より先に進む時代を

〜chapter III 〜と捉えられている様で、今回のワンマンは16周年でも有り、

新たなスタートへの決意表明の意味合いも強かった。
" 浮かんだ予感や思い描いた事は叶っている、これからもついて来てね! " 

との事でしたので、楽しみに一緒にその風景を見たいと思います。
お疲れさまでした、素敵な夜をありがとう。
12月末のワンマンもこのトリオでしょうか、期待して楽しみにお待ちしています。

 

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