12/29 王子 Music Lounge 入日茜ワンマンライブ | 溝ノ口の山オヤジのブログ

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入日茜さん年末恒例のワンマンライブ『夕焼けシネマ scene16 ~縁 enishi~ 』が、
初めて王子で開催されましたので、現地におじゃまして来ました。

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今回は、2022 年の代々木上原ムジカーザでの弦楽カルテットワンマン以来になる、
チェロの森田香織さんがサポート参加されましたし、今年3月の南青山をはじめ、
ライブや映画でご一緒されたシンガーソングライターの あべさとえ さんも
コーラス出演され、ライブの演出も担当されましたよ。

定刻を少し過ぎ、夕焼けシネマは二部ステージ構成でスタート。
前半は全曲に渡り、入日さんの弾き語りと森田香織さんのチェロとのデュオで、
たっぷりと共演されました。

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 ♪ 二十歳の憧憬
 ♪ 時のほとり
 ♪ シルエット

 ♪ 水色の街
 ♪ 魂のうた
 ♪ エピローグ
 ♪ 月と恋文
 ♪ マクトゥーブ ~風のうた~

 

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冒頭の3曲は、早速あべさとえさんの演出が盛り込まれて歌われましたね。
レンズの向こう側の懐かしい情景を、しっととり歌った「二十歳の憧憬」から
スタートしましたが、歌の終わりに天の声が重なり、チェロのピチカートが印象的な
「時のほとり」へと歌い継ぐ。
曲の終わりには時を刻む時計の音が大きくなり、入日さんの語りとあべさんの語り声から、
さらに「シルエット」へとMCを挟まずに歌い紡いで行かれました。
デビュー21年目を迎えた、入日さんのショートストーリーの様な3曲を終え、
ここで来場御礼と久しぶりの共演となるチェロの森田香織さんを紹介され、
念願叶った喜びを語られましたよ。
「水色の街」は、初期のデビューの切っ掛けとなったデモテープ作品でもあり、
少し切なくワルツの香りも漂う。
チェロと共に激しく壮大に展開する「魂のうた」は、今回も入日さんの叫びに耳を澄ます。
前半の終盤は、原点回帰の20周年アルバム " 歌は涙でできている " からのセレクト。
チェロの疾走感からやがて壮大に展開して行く「エピローグ」
チェロの重低音が映え雰囲気を募らせる「月と恋文」
そして、冒険小説みたいな映像イメージがはっきり有ったと語られ、

MVも作られた「マクトゥーブ ~風のうた~」で、前半を締めてくれました。

15分ほどのドリンク&フード休憩を挟んで、ライブは後半へと進んで行きます。
二部は様々な編成で届けられ、スタートだけハンドマイクで歌われましたよ。

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 ♪ Tears on Earth / ハンドマイク歌唱
           ・・ 以下4曲は with 森田さん
 ♪ レクイエムが聴こえる
 ♪ テーマ 〜故郷〜(inst)
 ♪ 悠久の海へ

 ♪ エンジェルロード ・・ 以下4曲は with あべさとえさん
 ♪ さよならクリスマス
 ♪ ナイナイナイ!
 ♪ 誰もがアーティスト!

 ♪ 斜陽 ・・ 以下2曲は ピアノ弾き語りソロ
 ♪ ありがとう

アンコール

 ♪ 白い部屋   ・・ ピアノ弾き語りソロ
 ♪ 星空を見上げて ・・ with 森田さん&あべさとえさん

 

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後半はチェロによる「 Tears on Earth 」の導入から始まり、入日さんは地球形の

ランプシェード (照明作家・丸山真樹子さんの作品か?)を抱いてステージへ。
まさに " 地球の涙 " を、チェロだけをバックに荘厳にハンドマイクだけで歌い上げピアノへ。
続く弾き語りでの「レクイエムが聴こえる」は、地球の安息への祈りそのものの雰囲気でした。
曲の終わりに水音が聴こえ稲光の様な照明効果が有り、

物語はさらに「テーマ 〜故郷〜」から、壮大な「悠久の海へ」と展開して行く。
こちらの4曲も物語の流れが見えて来ますが、あべさとえさんの演出が素晴らしいですね。

森田さんが一旦退席し、あべさとえさんがいよいよステージへ。
先日、お二人の故郷の福井で撮影された、15分ほどの短編映画が公開されましたが、
まずは小豆島が舞台の「エンジェルロード」を、あべさんのコーラスを得て情感豊かに歌う。
続いての「さよならクリスマス」は、時々ご一緒される しらいしりょうこ さんとの共作曲。
デュエット曲として書かれた作品ですから、お二人のリードボーカルがたっぷり聴けましたよ。
ここからは、普段の入日さんライブでは極めてレアな、お客さんの claps を伴なう作品へ。
アッパーに弾ける「ナイナイナイ!」は、あべさんとご一緒だからこそ実現出来たのでしょう。
デュオステージの最後は、先日のクリスマスイブに配信リリースされたばかりで、
入日さんの作品の中では最も Pop で明るい「誰もがアーティスト!」へ。
お客さんのclaps と共に歌い上げ最後は皆の " わ " で締めて、あべさとえさんは一旦退席。
本編の最後は、" 入日茜 " というアーティスト名に込めた思いについても語られ、
一人きりで弾き語られます。
歌う原点となる大学生の頃の作品で、まさに夕陽がタイトルの「斜陽」と、
お客さんや周りの方々への感謝を込め口笛もフューチャーされた「ありがとう」で、
本編ステージは一旦終了。

もちろんアンコールは巻き起こりますので、
最近あまり歌われていなかったデビュー曲「白い部屋」はソロで弾き語り、
締めはアルバム " 歌は涙でできている " から「星空を見上げて」を三人揃って紡いで、
夕焼けシネマ scene16 ~縁 enishi~ は終演となりました。

 

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実質2時間に渡り、Inst.曲も含めたっぷり20曲を聴かせてくれましたが、
今回は歌う事や弾き語る事に集中する従来のワンマンとは、少し味わいが変わりましたね。
前半後半とも、冒頭の数曲はMCを控えて語りやSE・照明の演出も凝らせ、
短いながらストーリー仕立ての様に楽しめましたし、弾き語りと森田さんのチェロとのデュオ、
あべさんとのデュエットやコーラスサポートによるステージ、そして入日さんの
ソロの弾き語りにハンドマイクスタイル、締めは全員でと多彩な編成でも聴かせてくれました。
シンプルな弾き語りも良かったのですが、今回は重厚感も出せるチェロが入ったことにより、
深みや拡がりが一層増して、しっとりにも壮大にも感じましたね。
あべさとえさんは、各所で活躍されているシンガーソングライターですから、
コーラスやデュエットはもちろん素晴らしかったですし、長く舞台や演出にも関係され
数回はリアルでも拝見したことが有りますから、今回の演出も楽しませてもらいました。
セットリストの並びも、構成に合わせて入日さんと一緒に検討されたようで、
変化も有り長さを感じさせない素敵な時間でしたよ。
そして入日さんは、いつもの落ち着く歌声に今回は珍しく弾ける歌声も聴かせてもらい、
年の瀬に実に楽しい満ちた夜を過ごさせてもらいました。
皆さまお疲れさまでした。
入日さんとは次は来月、代官山でお会いしましょう。

 

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