待望の、furani さんと谷口深雪さんのツーマンライブ
「~谷口深雪 & furani presents ~白出汁?or 黒出汁?」が開催されましたので、
西荻窪へおじゃまして来ました。
長年のアーティスト仲間で何度もブッキングライブはされていますが、
意外な事にツーマンはされたことがなく、深雪さんの声掛けで、
今回初めて実現の運びとなりました。
Live act.
◇ 谷口深雪さん (ピアノ弾き語り・ハンドマイク)
◇ furani さん (ピアノ弾き語り・ウクレレ弾き語り)
関西はカツオ昆布出汁・関東は醤油出汁がベースの うどんやそばなので、
それにちなんで白黒のダシ、このイベント名は furani さんの発案みたいですね。
恒例の開演前の晩御飯は「たけのこご飯と生姜焼きプレート」。
旬の味を、美味しく頂きましたよ。(^^)
今回は2ステージ制で実施される事になり、定刻にライブはスタートしました。
まずは前半、谷口深雪さんのステージからです。
♪ あざやか
♪ メロディ
♪ Life is Beautiful ・・ ハンドマイク with Pf. furani さん
♪ うらうら
マイクと椅子を交換し、そのまま続いて furani さんのステージへ。
♪ くじらの夢
♪ 夕暮れ小路
♪ いただきもの
♪ 海底
深雪さんはいつもの様に素足でピアノに向かい、お客さんと元気に挨拶を交わし、
" ツーマン第1回だよ~!" と宣言して「あざやか」から力強くスタート。
続いての「メロディ」は秘めた心の奥を感じさせる作品で、
雰囲気の異なる2曲を歌った後は、初の furani さんとのコラボへ。
関東では初披露となる「 Life is Beautiful 」を、fufani さんのピアノをバックに、
ハンドマイクで歌われました。
ジャズテイストのスイングで、頑張っている方々に優しく明るくエールを贈る。
深雪さんのレアなハンドマイクに furani さんのピアノと言う、
なんとも贅沢なコラボでしたが、次に深雪さん自身の弾き語りで聴ける機会も、
楽しみに待ちたいと思います。
お母さんと一緒に出掛けた花見のエピソードと共に「うらうら」を歌い上げ、
furani さんへリレーされました。
furani さんは、イベント名 " 白出汁・黒出汁 " にちなんで、
微笑ましさと寂しさの、明暗コントラストの有る選曲で歌われましたよ。
明るく軽やかな「くじらの夢」は、子供が布団で描いた壮大な世界。
「夕暮れ小路」は、日暮れの帰り道と心の寂しさが重なって描かれる。
彼からもらった「いただきもの」は笑えない風邪なのですが、
なんだかホッコリさせる描写で、久しぶりに聴かせてもらいました。
最後は、海の深みに沈み込んで行く「海底」に心の深淵を重ね、
前半は終了し15分ほどの転換換気オーダー休憩に入りました。
ステージの上には、綺麗な花束と furani さんのウクレレがスタンバイ。
後半ステージも、深雪さんからです。
♪ なぁ おとん
♪ 素生 (すじょう)
♪ 愛なんて
そして、furani さんへリレー。
♪ 忘れられた街
♪ With You
♪ 同じ窓の下で
♪ 咲いた咲いた
♪ 荒川線 ・・ ウクレレ弾き語り with Pf. 谷口深雪さん
後半も深雪さんは、歌では聴く者を泣かせる。
亡くなった酒飲みだったお父さんの歌「なぁ おとん」では、
微笑ましい家族の姿と、お父さんに似て来た自分の姿が描かれます。
続いての「素生 (すじょう)」は、心の叫びを辛辣な言葉も交えて吐き出す
黒出汁の曲なのですが、その溢れ出す前向きの力強さは白出汁そのもの。
深雪節の傑作曲の一つに、間違いありません。
ソロの最後は、ヨボヨボになっても皆と一緒にとの思いも込められ、
「愛なんて」を歌い上げ furani さんにバトンを渡す。
後半の furani さんも明暗コントラストの有る選曲でしたが、
随分久しぶりに歌われたレア曲のオンパレードでしたよ。
東京生まれが感じる東京「忘れられた街」は、懐かしい物たちが
スピードやデジタルの渦の中で、どんどん消えていく姿を描く。
「 With You 」は、元々はピアノ連弾曲として書かれた作品ですから、
疾走感があり軽快でハッピーな気持ちになりますね。
曲風はムーディーなのにコミカルさともの悲しさがある「同じ窓の下で」は、
同窓会でのエピソードが綴られる。
furani さんが twitter 重視の理由が判りますので、是非一度聴いてみて下さい。
ソロの最後は、選りすぐりの白出汁ナンバーである「咲いた咲いた」。
コロナ禍の為に叶いませんでしたが、元宝塚の方とのユニット曲として
書かれた作品ですから、優しい華やかさに彩られています。
本編最後は、深雪さんとのコラボです。
furani さんは通常ステージでは珍しいウクレレを弾き、ピアノは深雪さんに委ねる。
懐かしい家族と街の風景を描いた「荒川線」には、
久しぶりにお客さんの chorus も添えられて、本編ステージは終了となりました。
そしてアンコールですが、まず最初に深雪さんと furani さんから一句。
お二人の、白出汁・黒出汁感へのイメージが綴られた色紙は、
イベントの最後にお客さんへのプレゼントになりましたよ。
(ジャンケンに勝ったことのないオヤジは、今回も逃がしましたな~ (^_-)-☆ )
そういえば、今回のお二人のステージ衣装も、見事に白黒でしたね。
アンコール曲はイベント名称にちなんだ、出来上がったばかりの即興曲へ (*^-^*)
♪ 即興曲・白出汁?or 黒出汁?
・・ Pf. 谷口深雪さん ウクレレ furani さん
お客さんの claps も乗ったセッションは、お二人のそれぞれの出汁が満載!
ウィットに富んだ歌詞に、笑わされたりうなずかされたり。
楽しい雰囲気のうちに、ツーマンライブは終演となりました。
実質2時間を超えた初のツーマンライブは、歌では泣かせMCでは笑わせる深雪さんと、
多彩な持ち味の furani さんの魅力が素敵に融合した、実に楽しい時間でしたよ。
お二人の白出汁・黒出汁感も、なかなかのものでしたねぇ (^^)
ハンドマイクの深雪さん・ウクレレの furani さん・お二人の珍しいスタイルでの
コラボも聴けましたし、深雪さんは関東ライブでは初披露の曲も歌ってくれ、
furaniさんはワンマンや企画ライブ以来のレア曲が満載でした。
ブッキングでしかご一緒された機会のない深雪さんには、furani さんのレア曲や
お茶目な姿は初めてだったようで、認識を新たにされたようです。
深雪さんが歌い始める前に、" ツーマン第1回だよ~!" と宣言された様に、
次の機会も期待できそうですから楽しみにお待ちしております。
お二人とはそれぞれ、また来月お会いしましょうね。