とても良い?というか、ストーリー性のある夢を見たので、ここに残しておこうと思う。
まず、私はとあるアイドルと交換日記をしていた。
このアイドルというのは、夢の中で作られたアイドルであり、現実には存在していない。
そこそこ売れてきたアイドルと交換日記が出来ている事実に私はルンルン気分になりながらも、そんなに向こうは乗り気じゃなさそうだから、どうやったら長く続けられるかとても考えていた。
なんていうか最初は交換日記っていうか、会話をノートでしていただけのような気がする。
とある日、めげずに書いていたら、返事があった。
暇つぶしに付き合ってくれているようだった。
そこからなんとなく話は弾む。
そしたら向こうが謎解きを出してきたから、私は家族総出で考えた。
難しいものだった。
上から小麦粉を一定量下ろす為にはどうのこうの……みたいなやつ。
私が交換日記をしているアイドルは賢さが売りだったから、こういう問題も得意なんだろうか、と思いつつ。
解けないから返事が遅れてしまい、結局解けないまま日記を渡した。
その日の帰りは地元の市バスに乗ってゆっくり帰った。
交換日記は、それ以降私のところに来なかった。
と、いうのも、向こうがかなり有名なアイドルになってしまったのだ。
いわば国民的アイドルってやつ。
大変そうだなぁ、もう交換日記の事なんか忘れてしまっただろうか。
でも、幸せそうならそれでいいか。
そう思っていた。
あるドキュメンタリー番組で、そのアイドルのプライベートに迫る!みたいなものをやっていた。
売れていく過程を、密着していたらしい。
なんとなく、そのテレビを見ていた。
朝起きてからすることは?という問いに
日記を書くこと、とアイドルは答えた。
ベッドの隣のテーブルに置かれているノートを見て、私は驚いた。
交換日記で使っていたノートだったからだ。
ノートの上には消しゴムや鉛筆、定規が置いてあって。
定規使うなんて本当に真面目だなぁとか思った。
中身を見せてもらったら、
今日一日の報告日記みたいなもので。
そのアイドルは、架空の人と交換日記をしている体で書いていると言った。
朝起きて一番最初に見た景色のイラストとか書いててバカか?とも思ったけど
内容は確かに、私に向けられていたような気がする。
それが嬉しかった。
まだ向こうは覚えててくれてる。
交換日記はまだ存在してる。
私はその番組を見て、そのノートを見て、幸せな気持ちになった。
それからどれくらい経ったのかわからない。
私は学生だった。
高校生なのかな、設定がよくわかんなかったけど、扉に近い列の一番前の席に座っていた。
今日は特別授業です!
って声にみんなが騒ぐ。
教壇に立っていたのは、あのアイドルだった。
本物だった。
騒ぎ立てる生徒達の中、私は一人だけぽかんとしていた。
そんな私にアイドルは近づいてきて、ノートを渡す。
あの、ノートだった。
授業中、私はそのアイドルの話より、交換日記を読むことに必死だった。
テレビで見た、朝起きて一番最初に見た景色のイラストから始まる謎の報告日記。
一ページを丁寧に定規で四分割して、四日分まとめて書かれていた。
今までが適当な交換日記だったから、ちゃんと交換日記っぽくしてみた。
とか
こうやって一日を誰かに伝える事は、とても楽しい。
とか
ぎっしり書かれていた。
そんな報告日記は四ページ分あった。
それから数ページ空白があって。
あれ?って思ったら
突然一ページ丸々文章が書いてあった。
つらい。きつい。くるしい。
そんな内容だった。
更にページを捲るとプリントが貼られていた。
契約書のようなものだった。
そこに書かれたサインは、見るからに疲弊していた。
そこからは契約書や企画書?のようなものがひたすらに貼られていた。
時折そのアイドルが書き込んでいたけど、おそらく誰かから言われたであろう直さなきゃいけないポイントを、書いていた。
ページを進める度に、字が汚くなっていく。
ページを進める度に、胸が苦しくなってくる。
でもノートの最後に近づいた時、急に綺麗な字になった。
日付は、今日だった。
思わず教壇の方を見上げると、優しく笑うアイドルがいた。
もう一度ノートに視線を戻す。
『最初はめんどくさいと思っていた交換日記だったけど、今思えば自分にとって救いのノートになったなと思う』
そんな始まり方。
私と始めた交換日記は、いつしか普通の日記になり、いつしか自分の感情を吐露するものになり、そしてまた、私との交換日記になっていたのだ。
『最後に一ページだけだけど、余白があるから、何か書いて欲しい』
そう最後に書いてあった。
捲ると、確かにノートの最後の一ページが、空白だった。
私は震える手で鉛筆を持った。
何を書けばいいのかわからないのに、手は動いた。
でも足りない。
一ページじゃ交換できない。
何ページもので綴られたアイドルの人生に、たった一ページで何を伝えられるの。
涙でノートがふやける。
何度も消しゴムで書いた文を消す。
気づけばぐちゃぐちゃになってしまった最後の一ページを、私は大事に大事に埋めていった。
そこで目が覚めた。
起きた後、なんか、じんわりした。
アイドルの人生というか、裏側というか、それに触れてしまった感じがして。
まぁ、夢なんですけど。
なんとなく続きが見たくてちょっと二度寝したら、今度は海で人命救助する小学生たちを指導する謎のテレビ団体に属する話で、かなり疲れました(笑)
夢って想像も出来ない話を作ってくれるから、敵わないなと思います。
しかもちゃんと起承転結してくんのやめてほしい(笑)
はぁ。
次はどんな夢を見ることが出来るのやら。
楽しみにしつつ、また、こうやって心に残った夢があればブログに残していこうかなと思います。
では。
あでゅ〜。
体調には気をつけろよ。