今日は14:00から東京区政会館で行われた、特別区議会議員講演会「公共施設老朽化とシティ・マネジメント」に出席いたしました。
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講師は根本祐二東洋大学大学院教授です。


前半は、公共施設の老朽化の現状を提示されながら、その対応策として4つのシナリオを提示。

そのうちの一つに、シティ・マネジメントのシナリオを深く掘り下げて講義していただきました。


シティ・マネジメントのフローとして、「技術的実態把握」「社会的実態把握」から「客観的診断評価」を受け、「マネジメント方針」(「公共施設マネジメント」「インフラ・マネジメント」「ファイナンス・マネジメント」)を策定するとのこと。


講義の中で特に傾聴したのは、公共施設マネジメントの「3階層マネジメント」で、


1層:「全域」(庁舎、病院、博物館、美術館、中央図書館、文化ホール、大型体育施設)にかかわるものの「広域化」。

→ワンセット主義(一自治体に各一つの施設)を捨てて、他区・市と分担する。


2層:「地域」(学校、児童館、幼稚園、保育所、老人福祉施設、公民館、地区図書館)にかかわるものの「多機能化」。

→中核コミュニティ施設を建設し、各機能がテナントとして入る。


3層:「地区」(集会所、公営住宅)にかかわるものの「ソフト化」。

→民間施設を利用する。必要に応じて費用を補助する。


こうした「3層」のマネジメントによって余剰が生まれた不動産を有効活用でき、機能を落とさずに費用を半分にできる。


というもの。


これについては、私もこれまでも訴えてきて、最近、行財政改革特別委員会で視察に行きましたが、江東区の「グランチャ東雲」のような他世代交流施設を品川区に整備していくことで、世代間交流の促進だけでなく、公共施設の有効かつ適正活用につながるものと思います。

引き続き、今日の講義も参考に政策提案をしていきます。


また、「インフラ・マネジメント」については、先進事例の都市の紹介があり、その中で、北海道の清里町や大空町での包括マネージメントは、地元起業とのJVなど、地元の企業の活用も取り入れており、ぜひ視察に訪れたいと思いました。


教授は、

「老朽化」を知る得る立場にありながら、

・安全や財政への影響を理解しないこと

・個別の利害ばかり主張すること

・可能な対策をとらないこと(反対すること)

・市民が理解しないと言ってあきらめること

・それによって、住民の生命や財産をききにさらすこと

は、「罪」です。

シティ・マネジメントは唯一の処方箋です、と。


いずれにしても、教授も言われていましたが「命を守る」という視点を第一に、区内公共施設、インフラの整備を、公明党が提唱する防災・減災ニューディール政策とからめ、積極的に政策提案をしていきたいと思います。