今日の午後は、地中の見えない危険を発見し、社会インフラと人々の安全を守る「インフラの内科医」ジオ・サーチ株式会社様を会派で視察致しました。

冨田洋代表取締役社長をはじめ、雑賀雅嗣取締役インフラ・セキュリティ事業部長、恵良幹夫事業促進部長など多数の方に御対応をいただきました。

ジオ・サーチ株式会社は、道路、港湾、空港施設などの路面下に発生した空洞、埋設物台帳ではわからない埋設物の正確な位置情報、橋梁などのコンクリート構造物内部の劣化箇所など、さまざまなインフラの内部に潜む見えない危険を、世界随一独自開発の「スケルカ(透ける化)」技術を用いて探知する事業を展開されております。

また、その技術力に注目した国連や政府関係者の要請を受けて、社会貢献の一環として地雷除去支援NGOを1997年に創設し、タイ・カンボジア国境にて地雷除去活動に10年間取り組まれ、2006年、現地財団に活動を継承して、2年後に同エリアがユネスコから世界遺産登録される成果を残すなど、幅広く事業活動をされております。

最近では、台湾での豪雨の時に川沿いの道路が大きく陥没したニュースが記憶に新しいと思いますが、公共施設のコンクリート耐用年数の話題がクローズアップされる中で、日本全国の地下埋設物の下水道管などもその耐用年数の50年に達しようとしています。
そうした中で、経年劣化や地震などの不可抗力によって、地下の土などが崩れ、空洞化することによって、突然の道路陥没など大きな被害をもたらしかねません。

そうした事故を未然に防ぐためには調査が必要ですが、このジオ・サーチ様の技術力により、地下を掘削せずとも地下の状況を一目で確認できるようになっています。

そうして発見された危険箇所を早急に措置をはかることで、大事故を未然に防ぐだけでなく、震災時などでの命をつなぐ緊急輸送道路確保に大きく貢献するのがこの調査です。

特に、生活道路の色合いが濃い区道には地下埋設物が入り乱れるようにあり、そうした地下構造物の経年劣化などによる空洞の発生が、道路陥没の危険をまねきます。

本日お邪魔をしてお聞きした具体的な地下空洞情報等は、非常にセンスティブな情報でもあるため、あまり具体的には申し上げられませんが、いずれにしても品川区を始め、基礎自治体がこうした調査を積極的におこなっていくことは、「上物」の防災対策をどんなに強固にしよとも、その基礎、基底部が脆弱ではもとこもなく、こうした調査が早急に必要であると言えます。

品川区においても、港湾部に接する自治体としても、命をつなぐ道路として貢献する機会はおおいあるといえますので、早急な調査を区に強力に求めていきたいと思います。

写真は、地下の状況を調査する各種センサーを積載したトラックとセンサー。
$つる伸一郎 オフィシャルブログ Powered by Ameba


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