今年は、あれほど合えなかったキビタキだったが、好かれたのだろうか、裏山に登るとすぐにお出迎え・・♥。
家から出てすぐのバイパスは、裏山の造成工事でマルハゲにされた。頂上の駐車場にたどり着くと参道は霧に覆われていた。
霧はだんだん小雨になり、大粒の雨になってきたんで、雨宿り。
雨はひどくなるばかり、、ムム、、帰れん。
車の駐車場までは300m。身体は濡れてもカメラが濡る。
ドショ?
雨粒とにらめっこ。
遅咲きの八重桜が、雨に打たれて散っている。
目の前の池の名前は「蛇の池」。その名前の謂れが書かれた立て札を読んだ・・
その昔、この池には大蛇が住んでいた。
頭が8つ尻尾が3つに分かれた大蛇。
「そりゃ赤土じゃろが」と子供心でもわかってたが黙っていた・・ガハっ!
その大蛇は春の雨の夜に島根県出雲までズリズリと這って行き秋なると帰って来た。
そんなある年、その大蛇はスサノオノミコトに退治され帰って来なくなった。、以来大蛇が山を這う音は聞こえなくなった。
はぁ~~あ。。ヤレヤレ。。。。
すると、、途端、池の水面が大きく膨らみ音をたてた!
バシャーーーーン!
ワォーーーーっ!!!!!!!
ドボーーーーーーーンっ!!!
ドボーーーーーーーンっ!!!
水面を見ると、それは真っ黒な黒鯉だった。
だんだん恐くなって来て、頭の後ろに着いているフードを被り、雨の中を車まで走った。。
先ほど跳ねていた、黒鯉がまた跳ねた。
ドボーーーーーーン!!!
ドボーーーーーーン!!!
72才のこのジジは根性で車まで走った。
バサっ!バサっ!バサっ!
ワォーーーーーっ!!!!!
振り向くと先ほどまで頭の上で木を叩いていた大きなキツツキが羽音をたてて追ってきた!
ハァーーハァーーゼーゼー!!
「バカヤローーっ!ワシャ!この間、心臓手術を受けたばかりじゃ!アホっ!」
車までヨタヨタ走ると、後部席へカメラを堀込み、車に転げ込んだ。。