ある親子のお盆 | つりざんマンの日記

つりざんマンの日記

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小さな食料品店の5代目。63歳の時、身体を壊しリタイヤ。幼少の頃から魚釣りが好きだったが、最近はカメラで鳥を追っている。自然が大好きなヨレヨレジジの日記です。

先日の雨で川は増水。
鮎釣りを諦め、山へ鳥撮り出陣。

コンビニでいつものむすびに手を出すと、何故か、寿司へと手が動いた。

なんでや???
わからんけど自然にそうなった。

廿日市から山をかけ上がり、佐伯町まで走ると、この春に亡くなった、お婆ちゃんの顔が浮かんだ。

山猫コーヒーによく来ていたお婆ちゃんだった。


サービス付き高齢者住宅、通称サコージュで、孤独な毎日を送っていた。


ある日、オシャベリをしたら、目が輝き始め惚れられた・・ガハッ!

初盆を過ぎ頃、
一人息子さんが東京から帰って来て、山猫へお墓の住所を置いて帰られた。

鳥撮りがてら、お婆ちゃんの墓参り。


なんとーーーーーっ!!!!
この一角全部が一族の墓かよ!


その中の一番新しいお墓に、5年前に亡くなったご主人の名前が刻んであった。
「この墓じゃね、お婆ちゃん。」

おっと、お供えを忘れたわい。

んっ?
そう言えば、お婆ちゃんはいつも、コンビニの寿司を買って帰ってたな。

なんと不思議な事だ。
いつもなら、コンむすを買うのに、
何故かコン寿司を買ったのである。


そう言う事か・・・。

「婆ちゃんよ!ワシに寿司を買わせたな!」


コン寿司は一年に一回ぐらいしか買わんもんな。

不思議な思いにかられ、墓の前にしばらくたたずんでいた。


あと2年で、東京の一人息子さんが、定年退職で帰ってこられる。


その日を、どれほど心待ちにしていた事か・・・。

息子さんが山猫で、
「ワタシが亡くなったら、あの墓に一緒に入るんだ。」と



ほいじゃまた!♪