こんにちは。YOKKAです。
今日はちょっと私の頭に浮かんだ物語を徒然なるままに書いてみようと思います。![]()
ある中世の街に貴族の過程で何不自由なく育った気立ての良い娘がおりました。名前はサラとしましょうか。サラには大好きなサラのお世話がかりのニーナという女中がおりました。
12才になったサラは初めて家族と一緒ではなく、ニーナと二人だけで街へ出かけることになりました。
いつもは両親が許してくれる場所しか行ったことのないサラは嬉しくてたまりません。
まだ行ったことのない場所へ行ってみたいとニーナと一緒に街をうろうろ歩き周りました。
そしてある街角へ差し掛かった時、ボロボロの服を着た年の頃はサラとそう変わらないだろう男の子とその弟とみられる子供二人が何やら小瓶をいくつか並べており、弟と見られる男の子はお兄ちゃんにしきりにお腹が空いたとべそをかいていたのです。
それを遠目に見たサラは思います。
「お腹がすいているのね。。。可哀想に。。。」
サラは咄嗟に小走りでその男の子達の所へ近づき、自分がさっきお気に入りのパン屋さんで買ったバゲットをサッと取り出して言いました。
「これよかったらどうぞ。。。」
そしてバゲットをその男の子に差し出しました。
その小さな男の子は目を輝かせ、
「いいの?お姉ちゃん、どうもありがとう!」
とすぐさまそのバゲットへ手を伸ばしてきました。
サラもにっこり微笑み、バゲットを手渡そうとしたその時です。
それを横にいたお兄ちゃんがサラと小さな男の子の間に割り込んできてそれをさっと遮ったのです。
そして、サラをキッと睨んで言いました。
「ジャム、買うの?買わないの?買わないなら商売の邪魔しないでほしいんだけど。」
サラは思いがけないその子の言葉にびっくりして、思わず手に持っていたバゲットを地面に落としてしまいました。そして、
「ご、ごめんなさい。わたし。。。」
と言った後、その場から一目散で走り去ってしまいました。
「サラ様!」
ニーナも後に続きます。
普段人に睨まれたり冷たくされることのないサラは、ショックのあまりすっかり気を落としてしまい、帰りの馬車の中でしくしく泣き始めてしまいました。
「私の何が気に入らなかったのかしら。。。私はパンをあの子にあげようとしただけなのに。。。私あの子達の邪魔なんてしてないわ。あんなに冷たくしなくてもいいじゃない。。。」
サラはニーナに言いました。
一部始終をそばで静かに見ていたニーナは口を開きました。
「サラ様、サラ様はとても優しいお方です。あの男の子がお腹が空いていたのを見て、ご自分のお気に入りのバゲットをあげようとしたんですよね。」
「そうよ。。。でも、どうしてあの子は怒ったの?わからないわ。お父様もお母様もいつも仰っているでしょう?恵まれていない人や困っている人には優しく接してあげなければいけない、って。。。」
ニーナはハンカチを取り出すと、温かい微笑みを浮かべながら優しくサラの頬をつたう涙を拭いてあげました。
そしてサラに言いました。
「そうですね。私はサラ様が誰に対してもお優しいことちゃんと知ってますよ。私に初めて会った日も着いたばかりの私に疲れていないかと、お茶とお菓子を持ってきてくれました。。。私はその日からサラ様が大好きになったんですよ。
サラの顔は少しだけ明るくなりました。
ニーナは続けます。
「。。。。。でも。。。サラ様は今日どうしてあの男の子達は恵まれていなくて困っている人だと思ったのですか?」
少し考えながらサラは答えます。
「。。。だって、服も汚れていてボロボロだったし。。。。あの小さな男の子はお腹がすいた。。。って言ってたわ。。。」
ニーナはにっこりとサラの目を見て微笑んで続けます。
「サラ様、私はサラ様の家で働く前は、この街からまた二山ほど離れた村で生まれ育ちました。今は旦那様のところで働き、こうして綻びのない素敵な服を着させていただいてますが、村で暮らしていた時は私もいつも今日会った男の子達と同じような服を着ていたんですよ。もっと酷かったかもしれません。自然の中でよく遊んでいたから、いつもいろんなところがほころんで、それを母がいつも繕ってくれていました。」
サラの目は大きく見開きました。
「ニーナもあのような服をいつも着ていたの?」
「ええ、そうですよ。もしサラ様がその頃の私を街で見ていたら、きっと同じように恵まれていないと思ったかもしれません。でも私達自身は、そういう服を着ていたからと言って自分たちが恵まれていない、なんて思ったことなんてありませんでした。贅沢な食べ物はありませんでしたが、周りは自然豊かで、父も母も愛情たっぷり注いで育ててくれました。お腹が空けば自然の中で見つけた木の実など見つけては食べたりしてました。」
そしてサラの目を見てもう一度にっこり微笑みながら言いました。
「あの男の子達は、ジャムを売っていましたね。ジャムってね、材料やその分量、作る人によって味が全然変わるんですよ。」
サラはすっかり泣き止み、パッと何かに気がついたように目を見開いた後、また何かしばらく考え込んで、そしてニーナに言いました。
「あれは。。。ジャムだったのね。。。私、気が付きもしなかったわ。。。おまけにジャムを売ってるのにパンをあげようとしてたなんて。。。」
サラは続けます。
「。。。そうよね。。。ばあやが作るジャムもいつもとても美味しくて私大好きだもの。。。あのジャムはあの子達のお母様が作ったのかしら。。。あの子達、それを売ってたのね。。。。私とあまり変わらないぐらいの子達だったのに。。。偉いわ。。。」
そして、何か吹っ切れたようにサラの顔はぱっと明るくなり、目を輝かせて言いました。
「そうね。。。私、もし今度あの子達を街で見かけたら謝らなくちゃ。それからジャムのこともいろいろ聞いてみるわ。私ジャム好きだし。」
ニーナもそんなサラを見てさらににっこり微笑えみかけて言いました。
「それがいいと思いますよ。」
気立て良くすくすく育っている心優しいサラが、更に一つ優しい心を育めたそんな一つの出来事となりました。
めでたしめでたし。。。。![]()
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。。。とまぁ、ふと頭に浮かんだお話を書いてみましたが、いかがだったでしょうか?![]()
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(文章が多少雑なところはご勘弁ください![]()
今回のこのお話は、妙に私の中で最近引っかかってしまった出来事、それによる自分自身の中の葛藤から多分生まれたものだと思います。
一見、Oneness とは関係ないような子供向けのお話のようですが、もうちょっと深掘りすると私の中の葛藤から生まれたのがよくわかるシニカルな要素も含んだものとなってます。![]()

。。。ってな感じで、皆さんもどうか一緒にCompassion、Oneness について今一度考えてみていただけますと嬉しいです。
次回、最近の私の中の葛藤のお話を含め、もう少しこのお話について深掘りしていきますね。![]()

後これはまた数日前に見た虹🌈![]()
許します!ありがとう!感謝します!嬉しい!楽しい!大好き!愛してる!よかった〜!幸せ〜!ついてる〜!
そして私は決断する!!![]()
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YOKKA![]()
