6月中旬から明け方の空に太陽系の惑星が勢揃いしているのはここ数日よくニュースやSNSで目にします。
日の出前に,地平線に近い方から水星,金星,天王星,火星,木星,海王星,土星が並んでいます。
興味深い天体ショーではあるんですが,梅雨の時期にカブることと,最近の仕事の忙しさ,そして朝が早いという3点であまり観察に対するモチベーションが上がらなかったというのが正直なところです。
天王星と海王星については肉眼では観察できず,水星も観測しづらいのですが,金星・火星・木星・土星についてはたくさんの星の中でもとりわけ明るく輝いているので肉眼でも簡単に見つけられます。
これらの惑星の見つけ方はとても簡単。
チカチカと瞬かない明るい星があればそれが惑星です。
現在では,夜明け前の南東の方角に輝く赤っぽい火星と黄色の木星が。
南にはやや茶色を帯びた土星が。
そして東の空には明るい金星が輝きます。
2022年6月28日,近畿地方の梅雨明けが発表されました。
ついこの前(6月14日)梅雨入りしたばかりなのに,わずか2週間という過去最短の梅雨の期間だったようです。
梅雨が明けてここからは晴れの日も続くようで,天体観測にはちょうど都合が良くはなりますね。
朝早く起きるのは大の苦手ですが,たまには早起きして朝方の空を見上げるのも清々しくて良いかもしれません。
6月29日朝4時前。
この日は早起きしたというより,夜中に暑くて起きてしまったために午前4時に目が冴えていました。
横着して自宅のベランダから天体観測。
ベランダからだと東の方角が死角となってしまうのが残念なところ。
水星と金星は残念ながら見えません。
それでも空を見上げると南東の空高くに木星が非常に明るく光っていました。木星の隣には少し赤みがかった火星。
図示すると下のようになります。
秋の星座の唯一の一等星「フォーマルハウト」も初夏の早朝に輝いていました。
そして火星と木星をつないだ延長線上には土星があります。
一枚の写真に収めたかったのですがうまく撮れませんでした。
こんな時に広角レンズがあったらいいなって思いますね(こうやってレンズ沼というものにハマっていくんですかね)。
そんなこんなしているうちに徐々に空は白んできたのでした。
今回は朝方の惑星について観測してみました。
東の空の水星・金星はベランダの死角で見られませんでしたが,火星と木星と土星は他のどの星よりも明るく輝いておりカンタンに観測できました。
今後は徐々に水星が太陽に近づいていき観測しづらくなっていきます。
全惑星を一つの視界に収めることができるチャンスは珍しく,それでも次回は今年末の夕方に観測できる機会があるようです。
ただ,天王星や海王星を見るには望遠鏡や双眼鏡が必要になってきますが。。
朝早く起きるのはキツイんですが,視界に惑星を一度にとらえられる機会は多くはないのでこのタイミングで早朝の空に目を向けてみてはいかがでしょうか。