チルドレン | つれづれログ

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チルドレン (講談社文庫)/伊坂 幸太郎
¥620
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「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、
いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。
彼を中心にして起こる不思議な事件の数々―。
何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、
予想もしない奇跡が降り注ぐ。
ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

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あらすじにある「陣内」大活躍の連作短編。

時系列も主人公も各エピソードでバラバラになっている本作。

陣内については各エピソードで、それぞれの主人公からの
目線で描かれる。
主人公は友人であったり、職場の後輩であったり。

これまで読んだ伊坂作品の中でもかなり個性的な彼。

屁理屈では向かうところ敵無し。
言っている事の一貫性が皆無。
時に突拍子も無い行動に出る。

う~ん、友達として欲しいような、そうで無いような…。

でもハッとさせられるような良い事を、たまに言うのが陣内。
それを否定するような正反対のセリフも出てきたりするのだけどw

彼に振り回される周囲の人達がかわいそうでもあるけれど、
どこかうらやましくもある、そんなお話。

最後のシーンのダメ親父への熊パンチ、かなり面白い絵だろうなw

解説で紹介されていた伊坂作品のファンサイト「無重力ピエロ」の
作品間リンクは面白かった。

過去の作品の人物が登場する情報がまとめてあります。
伊坂さんファンは一見の価値あり。