80年代音楽界を彩った作詞家作曲家たち vol.77

 

和泉一弥(作曲家)

ギタリストから作曲・編曲家と転身していった和泉一弥。作品数はそんなに多くないですが、息の長い作曲家活動をしています。提供しているアーティストの幅が広いのも特徴ですね。作品もバラエティに富んでいますが、その中でもセンスを感じさせるものが多いです。

 

和泉一弥作曲作・ベスト10

★=80年代発売

 

番外 好きなように踊りたいの ZARD

(作詞 坂井泉水 作曲 和泉一弥)

シングル曲ではないので番外扱いですが、この曲好きなのですよね。シングルでもおかしくないキャッチーなメロディーで、きっとシングルカットでも売れたのではないでしょうか。

 

 

10位 最高かよ HKT48

(1位 作詞 秋元康 作曲 和泉一弥 2016年)

80年代に活躍した和泉一弥がAKBグループにも何曲か作品を提供していて、特にこの曲はシングルとして発売され、オリコン1位を獲得しています。いかにもAKBグループの曲といった感じの元気な作品です。

 

9位 ひとさし指のワイパー 我妻佳代

 (19位 2.4万枚 作詞 谷穂ちろる 作曲 和泉一弥 1988年)

AKBよりも前に、おニャン子のメンバーにも曲を提供していたということで、我妻佳代の2ndシングルになります。デビュー時期が遅くなってしまい、セールス的には苦戦した我妻佳代。彼女らしい可愛い曲です。

 

8位 Bye-Bye 光GENJI SUPER 5

(13位 9.4万枚 作詞 松井五郎 作曲 和泉一弥 1995年)

一世を風靡した光GENJIのラストシングルを和泉一弥が作曲しています。タイトル通りの最後に相応しい曲ですが、悲しい別れというよりも、爽やかですがすがしい作品になっています、

 

7位 マジカル・シンデレラ 中村繁之

(59位 0.4万枚 作詞 山本英美 作曲 和泉一弥 1986年)

ジャニーズ最後のソロアイドル歌手といわれる中村繁之の4thシングルは、ウキウキするようなポップで可愛らしい曲に仕上がっています。

 

6位 反逆のアジテイション シブがき隊

(8位 4.5万枚 作詞 秋元康 作曲 和泉一弥 1987年)

シブがき隊としてはチャラついたところがなく骨っぽい硬派な作品で、なかなかカッコよく出来上がっています。シブがき隊としても終盤に差し掛かる頃の曲ということで、いろいろな曲にチャレンジしている中での正統派のシングルです。

 

5位 Dear Friend 中森明菜

(1位 54.8万枚 作詞 伊東真由美 作曲 和泉一弥 1990年)

色々あって前作から1年以上空いて発売されたシングルということで、待っていたファンも多かったことでしょう。セールス的にも前作の2倍となり、作品的にもまさに新しいスタートにぴったりな、爽やかな曲になっています。

 

4位 LIAR 中森明菜

(1位 27.5万枚 作詞 白峰美津子 作曲 和泉一弥 1989年)

5位の前作に当たるのがこの曲で、ブランクを挟んではいますが、2曲連続して和泉一弥が作曲。これは中森明菜のシングルとしては珍しいケースです。この時期難しい歌を歌うことが多かった中では、比較的聴きやすい曲だと思います。

 

3位 夕映えを待ちながら 因幡晃

(42位 2.3万枚 作詞 園部和範 作曲 和泉一弥 1987年)

このラインアップの中では異色の作品という印象ですが、そもそも自分で曲を書く因幡晃が、他の人の曲を歌うという事は少なく、和泉一弥の曲を採用したというのは、ドラマの主題歌として起用されたこともあるのでしょうか。ただ、因幡晃の作曲だと言われてもまったく疑いもしない、まさに因幡晃の曲になっています。

 

2位 夢から醒めた天使 河合その子

(11位 3.1万枚 作詞 小林和子 作曲 和泉一弥 1987年)

アイドルとしてはやや勢いがなくなったころの河合その子ということで、トップ10入りは逃しましたが、河合その子のイメージにぴったりな品があってどこか幻想的な曲になっています。

 

1位 X’mas in the Blue 山本英美

(17位 12.7万枚 作詞 山本英美 作曲 和泉一弥 1991年)

クリスマスソングとしてスマッシュヒットした作品です。山本英美という歌い手を知ったのもこの曲きっかけですね。華やぐクリスマスの街中で、恋人と最後の時間を過ごす切なさ寂しさのようなものが痛いほど伝わってきて、歌詞とメロディーが見事に調和。