第111回 代表曲と売れた曲は一致するのか

 

高田みづえ

 

私は大相撲が好きで実は7歳の時から観ているのですが、高田みづえといえば、まずは若嶋津の奥さんで部屋のおかみさんだったということなのですよね。結婚が発表されたときはびっくりでした。歌手としてもヒット曲をたくさん持っていて、紅白にも何回も出ていて、実は実績もたいしたものなのですよね。今回はそんな高田みづえの回です。

 

【順風満帆なデビュー】  1977~1978年

「硝子坂」「だけど…」「ビードロ恋細工」「花しぐれ」「パープル・シャドウ」

デビュー曲からヒットとなり、4曲連続でシングルチャートのトップ10入りを果たし、各局の新人賞争いの中心として初年度から活躍しました。どちらかというとアイドル寄りの立ち位置ではありましたが、歌唱力にも定評があり、まずは順調なスタートとなったわけです。

 

【勢いが低下し伸び悩み】  1978~1980年

「なぜ…」「女ともだち」「ドリーム・オン・ドリーム」「青春II(セカンド)」

「潮騒のメロディー」「どうして私を愛したのですか」

しかし次第にじり貧になっていき、ヒット曲がなかなか出ない状況になっていきます。そんな中ピアノ曲に詩をつけたカバー曲「潮騒のメロディー」が、最高25位ながらも長く売れ続け、久しぶりに20万枚を超えるヒットとなり、健在ぶりは示すことにはなりました。ただそれも続かず、次の「どうして私を愛したのですか」では再び下位に沈んでしまったのです。

 

【サザンのカバーで復活】  1980~1982年

「私はピアノ」「愛のイマジネーション」「涙のジルバ」「夢伝説」

「愛の終りに」「ガラスの花」

そんな中で復活をかけてリリースしたサザンオールスターズのカバー曲「私はピアノ」が大ヒットとなり、久しぶりにトップ10入りを果たすと、最高順位、売上枚数ともにキャリアハイを達成。下降線を脱して、再びヒット戦線の上位に戻ってきました。このヒットをきっかけに、売上も10万枚前後を平均して確保できるところまで持ち直してきました。

 

【再び低迷】  1983年

「通りすぎた風」「純愛さがし」「蒼いパリッシュ」

しかしながら再び売上が伸びない低迷状態に陥ります。この時期にリリースされたシングルは、個人的にもなかなか馴染みのない作品ばかりで、作品にも恵まれなかったというのもあるでしょう。

 

 

【再びサザンの力で回復、そして引退へ】  1983~1985年

「そんなヒロシに騙されて」「秋冬」「原宿メモリー」「かげふみ」

「悲しきロンリーガール」「チャイナ・ライツ」

低迷状態をまたも救ったのはサザンの曲で、今回もアルバムに収録されていた「そんなヒロシに騙されて」をカバーするとこれがまたもヒット。結果としてキャリアとして最後のトップ10入りシングルとなりました。次の「秋冬」も競作で話題になり、10万枚越えのスマッシュヒット。しかしその後大相撲の大関若嶋津との結婚が発表されると、芸能界から引退してしまい、芸能人としてのキャリアを終えることになりました。ただその後は、時々相撲部屋のおかみさんとしてメディアに顔を出すことがあり、近況を知ることができたのはファンにはよかったのではないでしょうか。

 

■売上枚数 ベスト5   

1 私はピアノ 49.3万枚

2 硝子坂 31.1万枚

3 そんなヒロシに騙されて 30.6万枚

4 だけど… 23.4万枚

5 潮騒のメロディー 22.2万枚

わりと順当な作品が並んでいる印象です。20位にも入らなかった「潮騒のメロディー」が5位と健闘しているのが注目ポイントですね。

 

■最高順位 

5位 … 私はピアノ  

6位 …  そんなヒロシに騙されて、だけど…

最高が5位で、6位が2曲。最高順位のわりに枚数が売れている曲が何曲かあり、瞬間的な勢いで売るというよりは、楽曲の良さか浸透していく中でじわじわと売れていく、いわば演歌的なチャートアクションを見せることが多かったような気がします。

 

■代表曲

1 私はピアノ

2 硝子坂

3 そんなヒロシに騙されて

2位と3位は世代によって前後するかもしれませんが、この3曲が代表曲という認識で、多くのひとが一致するのではないでしょうか。

 

■好きな曲 ベスト5

1 私はピアノ

2 潮騒のメロディー

3 そんなヒロシに騙されて

4 かげふみ

5 パープル・シャドウ

やはりサザンのカバーの2曲が上位にはなるのですが、特に「私はピアノ」は大大大がつくほどのお気に入り。すべての個人的に好きな曲の中でベスト3に入るぐらいです。上位3曲はすべてカバー曲ですね。また4位の「かげふみ」は村下孝蔵提供のもので、後に村下自身がセルフカバーしています。

 

印象として強い「硝子坂」「私はピアノ」「そんなヒロシに騙されて」が売上枚数でも上位となっていて、印象と実績がほぼリンクしているように思います。よって

結論:売れた曲が代表曲で間違いない