80年代音楽界を彩った作詞家作曲家たち vol.46

 

岩里祐穂(作詞家)

80年代半ばから現在まで、息長く活躍している作詞家です。詩を提供するアーティストも幅広く、アニメやゲームの音楽までこなす多作の作詞家です。

 

岩里祐穂作詞作・ベスト10

★=80年代発売

 

10位 Cha-Cha-Cha チャンピオン  Sexy Zone 

(1位 13.4万枚 作詞 岩里祐穂 作曲 Fredrik "Figge" Bostrom  2015年)

おなじみバレーボール大会のテーマソングということで、正統派の応援ソングになっています。岩里祐穂としては、男性アイドルへの提供ということもあって、他の作品とはやや違う雰囲気の歌詞ではありますが、みんなが親しめるものにはなっています。Sexy Zoneには他に『君にHITOMEBORE』でも作詞を担当。

 

 

9位 恋愛♥ライダー  Buono! 

(7位 3.5万枚 作詞 岩里祐穂 作曲 AKIRASTAR 2008年)

Buono!に対しては何曲かのシングルで作詞をしています。この曲は2ndシングルで、1stシングルに続いてトップ10入りを果たしています。いかにもハロプロのユニットらしく、賑やかな作品に仕上がっています。

 

8位 幸せになるために 中山美穂 

(4位 41.4万枚 作詞 岩里祐穂、中山美穂 作曲 日向敏文 1993年) 

貫禄さえ感じられたこの当時の中山美穂。とうとう自身が作詞に加わるようになりましたが、シンプルだけれど心に伝わってくる素敵な歌詞になっています。

 

7位 夏色のダイアリー 堀ちえみ 

(6位 13.7万枚 作詞 岩里祐穂 作曲 岩里未央 1983年) 

実は当初作曲も手掛けていたということで、岩里未央という名義は三浦一年との共作ということらしいです。人気上昇中の堀ちえみの4th~6thのシングルまでを同じ形で手掛けており、この曲は真ん中の5thシングル。3曲の中では一番ポップで明るい仕上がりで、夏らしいさわやかなアイドルソングになっています。

 

6位 PIECE OF MY WISH 今井美樹  

(1位 125.4万枚 作詞 岩里祐穂 作曲 上田知華 1991年)

不安や悩みを抱えて自信を失いそうにはなっても、強さを身につけて、周りを信じて進んでいきたいという芯の強さを感じさせる意志を感じる歌詞になっています。ドラマとの相乗効果でミリオンヒットに。

 

5位 さよならの物語 堀ちえみ

(8位 18.7万枚 作詞 岩里祐穂 作曲 岩里未央 1983年) 

堀ちえみにとって初めてオリコントップ10に入った4thシングルです。サビ頭でいきなりキャッチーなメロディーでつかみ、ちょっと切なげなメロディーと歌詞でひきつける巧みな作品になっています。

 

4位 青い夏のエピローグ 堀ちえみ

(7位 15.4万枚 作詞 岩里祐穂 作曲 岩里未央 1983年) 

避暑地を舞台にした恋模様ということで、この時代のアイドルソングには多い設定です。冒頭の「好きかい?」「好きです?」のやりとりでいきなり注意を惹き、バス停、テニスの金網、避暑地の太陽といかにも夏の恋を盛り上げそうなアイテムが次々に登場。夏のアイドルソングとしては完璧な歌詞といっていいかも。

 

3位 サラバ、愛しき悲しみたちよ ももいろクローバーZ  

(2位 12.7万枚 作詞 岩里祐穂 作曲 布袋寅泰 2012年)

2010年代になっても精力的に作詞家活動をしている岩里祐穂ですが、近年の代表作品はこの曲になるでしょうか。はじけて勢いのある歌詞になっていますが、それがももクロのメンバーのキャラクターをより際立たせるものになったのではないでしょうか。

 

2位 Miss You 今井美樹  

(1位 80.3万枚 作詞 岩里祐穂 作曲 布袋寅泰 1994年)

言葉数も少ないし、そしてシンプルなのですが、それなのに恋人を失った悲しみが痛いほど伝わってくる歌詞になっています。もちろんメロディーとボーカルとの見事な調和によってなされる業ではありますが、さすがプロの仕事だと感じさせられます。

 

1位 瞳がほほえむから 今井美樹

(9位 23.5万枚 作詞 岩里祐穂 作曲 上田知華 1989年)

ふところの深い愛情を感じさせる名曲です。今井美樹の曲では個人的に一番好きということもあって、1位にしました。とにかく穏やかで優しくて、そんな愛に包まれて幸せな感じがあふれ出ていて、聴いていて心地よくなる歌です。