●門脇麦 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

門脇麦 出演映画 ベスト10

 

1 さよならくちびる

門脇麦、小松菜奈、成田凌…3人の関係がぎこちなくなっているのはわかるのですが、その理由がわからないまま、解散に向けたライブハウスツアーが進んでいきます。ライブ以外の行動は3人バラバラ、笑顔も見せない。とにかく空気の悪さだけはピリピリと伝わってくるのです。二人が組んだ頃の回想シーンを観ると、どうしてこんなにこじれてしまっているのか、謎が深まります。しかし中盤以降、次第に3人の複雑な思いが少しずつ明らかになるに従い、それぞれのかかえる切ない思いも感じられるようになり、男女3人という難しさがクローズアップされるのですが、それでも彼女たちの音楽を好きで集まったファンたちの中でのラストライブのシーンは、なぜか観ている側も、彼女たちと音楽というものを通して過ごした日々が懐かしいような気持ちになってしまいました。そのように作品全体が青春時代の想い出を振り返っているようなそんな雰囲気を持っているようでした。

 

2 あのこは貴族

二人の対照的な過程で育った二人の女性。水原希子演じる地方出身の女性は、貧しい家で育ち、せっかく入学した大学も学費を払えずに退学。その後は水商売のアルバイトをしながら、その中で出会った縁で就職。さらには起業する融資戦の誘いに乗っかり独立と、とにかく人生を自分で判断して決めてきたという女性。一方の門脇麦演じるお嬢様は、若いうちに良い結婚相手を見つけて収まるところに収まるというのが、小さいころから植え付けられてきた価値観で、その通り紹介してもらった相手と結婚、とにかく決められたレールの上からはみ出さない人生を送ってきました。その二人が一人の男性の存在で繋がってくるのですから、人生は不思議なものです。我々凡人からすると、前者の生き方は実感も共感もしやすいのですが、後者の生き方は同じ環境に置かれないとなかなか理解できないかもしれません。昭和の時代ならともかく、今でも後継ぎだとか、分相応の相手だとか、そういうことに重点を置かれて、人生を決められる家庭環境、そしてそれに疑問も持たずに素直に応じる生き方。これは何も女性ばかりでなく、高良健吾演じる結婚相手も同様。自分の決められた役割を果たすだけ、それも自分の意志といってしまえばそうなのかもしれませんが、果たしてこんな人生で幸せなのか、ちょっと考えさせれる繊細な作品でした。

 

3 アゲイン 28年目の甲子園

原作が重松清ということで、誰にも分かりやすい人間ドラマが丁寧に描かれていました。ベタといってしまえばそれまでなのですが、離婚により娘と疎遠になってしまった父親としての思いと、高校時代に思わぬことで中途断念せざるを得なくなった甲子園への思い、そして死んだ友へのわだかまり、そういった要素が繋がり合って、観ている者がどこかに共感できるような話になっていたのではないでしょうか。どこか人生の停滞感に襲われる年代の人々に、まだまだ続く人生へのリセットのチャンスはあるのだと背中を押してくれるような作品でした。主人公の娘を演じたのが門脇麦。

 

4 オオカミ少女と黒王子

もともと馬鹿らしい設定なので、そんな点からいえば、馬鹿馬鹿しく楽しませてもらうことが私はできました。茶髪で勉強も部活もせずに恋愛のことばかり考えている高校生も映画の中では当たり前になってきていて、しかも都合よくほぼ一人暮らし状態の男と、家庭描写のまったくない女と、都合のいい設定。現実感は全くないのですが、それもすべて織り込み済み。そんなもんだと割り切れば、結構これが面白く観られてしまうものです。高校に入ったばかりで、恋愛経験豊富で女の子をとっかえひっかえ遊んでいるイケメン男子…。もー、どーでもいいですって感じ。門脇麦は親友役。

 

5 闇金ウシジマくん Part2

複数のエピソードを配分にも気を配りつつ、巧みにそれらを繋いでいくことで、ひとつの作品としてもまとまりのある形に仕上げてきました。映画としても2作目ということで、人物のキャラクターも作品自体の世界観も予め受け入れた上での鑑賞となる分、ウシジマくんへの抵抗感とかもかなり薄れてきたというのもあるでしょう。素直に面白かったです。ただこの映画、やはり結末は結構残酷ですし、きれいごとでは終わらない部分もたくさんあります。体裁はコメディの形ではあっても、楽しい気分にさせてくれるような類の映画ではないことは明らか。単にエンタテイメントとして楽しむべきなのか、それともある種の教訓として捉えるべきなのか、観る側の姿勢をどうもっていっていいのか、そのあたりで迷う部分はありました。門脇麦はウエイトレスを演じています。

 

6 チワワちゃん

殺人事件で亡くなったチワワちゃん。かつてはみんなでいつも集まっていたのに、いつの間にか集まることがなくなっていた。そんな中でチワワちゃんはモデルになったり、男女間のもつれがあったり、AV女優になったり、波乱万丈の生活を送っていたらしいことが分かって来ると同時に、青春時代の終わりを感じさせられ、どこかせつなく悲しくなっていくのです。売出し中の若手俳優がたくさん出演する中、チワワちゃんを演じた新人の吉田志織が、とらえどころのない無邪気なチワワちゃんを熱演し、この作品の肝のキャラクターをしっかりと演じきっていたのが良かったです。門脇麦はチワワちゃんの友人役。

 

7 シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸

どこかいもくさい冴えない役どころに門脇麦はぴったり。かなりうざさを感じるキャラクターではありますが、前向きでめげないところは、見習わなければと思ったりもします。一方の道端も映画初出演としては無難にこなし、演技面でも意外とちゃんとしていたという印象です。仕事に男に苦労したことのない完璧な女性が初めての挫折を経験する中で自分を取り戻していくという、ありがちな友情ものではありますが、作品としては分かりやすかったです。最後のヨガの瞑想5分間にはまいりましたけれども。

 

8 愛の渦

初対面の相手、慣れない異様なシチュエーション、後ろめたさと恥ずかしさなどから、最初は恐る恐る会話をしていた男女が、それぞれが体をさらけ出し、親にも見せない行為を見せ合うことで、次第に隠していた心の中までが露になっていく、その変化が面白かったです。恐らく初めてこんな場所に放り込まれたら、何からとりかかっていいのか、おそらく差し障りのないような会話から始めちゃうんだろうなと思いながら、彼らのぎこちなさが妙に落ち着かなかった序盤。普段なら絶対言葉に出さずに思うだけにしておくような、お互いへの本音が露骨に現れてくることに、彼らに共感と反感を抱きながらの中盤。そして少しずつ感情的なことが芽生え始め、好意だったり謝意だったり、彼らにも愛着を持ち始めた終盤。そして強烈でせつないオチまでついたラスト。この映画はかなり特異な設定ではありますが、そうでない日常の中でもこういう推移は見られるような気もして、改めて人間というものを浮き彫りにしたような作品としても捉えることができるような気がしました。それにしてもこの題材で、特に男性キャストにこれだけのメンバーを揃えられたのは、奇跡のように思えますね。当時ほぼ新人の門脇麦が大胆な演技でインパクトを残しています。

 

9 ここは退屈迎えに来て

高校時代の回想シーンと、10年ぶりに帰郷して旧友たちと再会したシーンを交互にみせ、どこか懐かしくまだ子供だけれど夢にあふれた時代を思い返すような、ノスタルジックなムードを出しています。高校時代に好きだった男の子、まさに思い出は美しくで、東京で何も成し遂げずに戻ってきた故郷ですがりたかった過去の想い出にも結局突き放されてしまい、笑うしかないヒロイン。思い出は思い出のままにしておいた方がいいのかもしれませんね。別れた彼とのことを引きずる女が門脇麦。

 

10 14の夜

思春期の男の子の考えることといったら、まずはおっぱい、そしてぉっぱい。それしか頭がない!そんなこの時期特有のバカさを終始前面に打ち出し、思春期の鬱屈感と爆発寸前の不安定感を見事に描いていました。時代も、携帯やインターネットのない時代に置くことで、ありもしないしょーもないデマを信じたり、力の強い者にはひれ伏して、弱いものには威張り散らす、そんな弱さもまた人間形成がされていない中学生っぽさが出ていて面白かったです。それに引き換え、実にカッコ悪い光石研演じる父親。父親としての威厳はまったくなく、すねてひがんでいじけて、まあ息子から軽蔑されるのも仕方ないでしょう。そんな父親を見てまた彼がどう育っていくのか、そんなことを考えるのもまたこの映画のあとの楽しみなのかも。門脇麦は中学生の姉役。

 

11 昨日より赤く明日より青く CINEMA FIGHTERS project

12 サムライマラソン

13 スクールガール・コンプレックス 放送部篇

14 世界は今日から君のもの

15 太陽

16 二重生活

17 こどもつかい

18 劇場版 あなたの番です

19 止められるか、俺たちを

20 ナミヤ雑貨店の奇蹟