●森カンナ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

森カンナ 出演映画 ベスト10

 

1回改名してまた元に戻して。

 

1 うた魂♪

みんなで気持ちを込めて歌うことの素晴らしさ、そして歌で人の気持ちを揺さぶるのは、技術や歌唱力でなく、歌う人の魂なんだと、そんなことを教えられた思いでした。自分好みのスタイルの映画ではあるのですが、とても良かったです。男子高生たちの歌う合唱の尾崎豊、最高でした。森カンナとしては映画デビュー作になります。

 

2 僕だけがいない街

どんな展開になっていくのか目が離せず、ストーリーとしては面白く観ることが出来ました。時間がリバースしやり直すことで結果を変える…映画では時々見られる設定ではありますが、そこにミステリー的な要素も加わり、観ていて飽きるところがありませんでした。ただ話が整理されているかといえばそうでもなく、突っ込みどころも結構あります。原作は知りませんが、橋から落とされた後どうやって助かり、そして生きてきたのか。18年の間犯人である八代はどうして放っておかれたのか。愛梨の人生にはどう影響したのか。説明不足なのか、もともと考えられていないのかは知りませんが、終わってもすっきりしないで残った要素が結構ありました。主人口のクラスメイトの成年期を森カンナが演じています。

 

3 太陽の坐る場所

結果的には大きな事件があったわけでもなく、ただ高校時代のいろいろなわだかまりを引きずったままの二人が再会するまでをミステリータッチで描いており、そのあたりは原作の「筆力」を感じさせられます。みんなから憧れの対象である太陽であり続けなければならないという思いから、完全にその座をはずされ「恥さらし」を続けることを割り切った主人公。女性同士ならではの複雑なおもいが交錯し、なかなか感情的に理解するのが男には難しいながらも、興味をひく作品になっていました。森カンナは高校時代の同級生役。

 

4 地獄の花園

バカバカしい設定ですが、それゆえに頭を空っぽにして楽しむことができました。普通のOLと喧嘩担当のOL、あちらとあちらじゃないOLという言い方で、OLにも普通に2種類あるビジネス社会において、会社ごとにチームを組んで派閥争いを繰り返すという、高校の不良たちの世界をOL界に置き換えての喧嘩合戦。その中で普通のOLとして働いていた永野芽郁演じる主人公が、実はとてつもなく強かったということで、そのギャップがこの映画の肝ではあります。ただOLはOL、結局最終的な勝ち負けは、喧嘩よりも恋愛ということで、しっかり最後にオチがつくわけで、制服姿でバッタバッタと敵をなぎ倒す永野芽郁、勇ましかったです。

 

5 AWAKE

コンピューターVS棋士の対決による電王戦にスポットを当てた将棋映画です。プロへの登竜門の奨励会を挫折した主人公が、将棋を生かした新たな目標に選んだ強い将棋コンピュータのプログラミング。プロ棋士となったかつてのライバルへの複雑な思いの中で、失敗と改良を重ねながら対戦に挑んでいくまでの過程が描かれています。将棋ブームの中で、将棋を題材とする映画も何本か作られていますが、その中でもコンピーター将棋にスポットを当てたという、目の付け所は面白かったと思います。実話ベースだけに、予想を超えるような展開があるわけではないですが、ある道で挫折した若者が、別のアプローチで再び諦めた夢をかなえようとしていくところに、人生の懐の深さを感じると同時に、どんなアプローチであっても、夢をかなえるということは、諦めない強い意志が不可欠だということにも、改めて気づかされる思いでした。森カンナは棋士の姉を演じています。

 

6 きみの瞳(め)が問いかけている

この手の作品が得意なはずの三木監督ですが、今作については滑らかさが足りず、やや唐突感を覚えるシーンが多かったです。警察に踏み込まれるシーン、ヒロインを上司の暴行から助けるシーンは、あまりにタイミング良過ぎて、作り話感満点になってしまっています。また重大な決心をする場面、例えば主人公が再びジムに通い出す決意、ヒロインが手術を受ける決意、主人公が部屋を出る決意、どれも葛藤があったはずであろうところなのですが、あまりにあっさりシーンが先行して、あれっと思わせます。ヒロインの不幸のきっかけとなった事故での主人公とのかかわりも、最初に見せておいた方が、より主人公の苦悩が伝わったと思うのですが、最後に簡単に明かされるだけ。最後の再会シーンはよかったなと思わせるだけに、そこまでの組み立てについて、もう少し丁寧さが欲しかったように思いました。

 

7 鳩の撃退法

3枚の偽札が回り回ったその順路を解くことがミステリーの謎解きに繋がってくるという仕掛けの作品です。登場人物が多く、またその関係性が複雑に入り組んでいるので、その整理だけで脳みそを使ってしまうことが難ではありますが、複雑に絡み合って、偽札事件と一家失踪事件が繋がってくるのは分かります。ただ小説の中の作り話なのか、現実に起きた出来事なのかの境目が分かりにくく、なんとなくもやもやしたまま終わってしまいますし、それがゆえにすっきりしないのは、娯楽映画を目指したミステリーとしては物足りないところ。

 

8 劇場版 びったれ!!!

弁護士でなく司法書士というところがみそですね。テレビシリーズは知りませんが、これだけでも内容は充分に理解できます。死んだ姉の娘との関係、会社の部下との関係、実の父親との関係…人と人の絆がなんであるかを考えさせながらも、最後はすべてまるく収まるという形もすきっとしていいです。内容的にはテレビドラマの特別版でも良かったのではと思うぐらいの、目新しいものではありませんが、法律をテーマにしている割には分かり易く親切な作品だったと思います。森カンナは司法合同事務所の補助者役での出演。

 

9  THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦

これ単発で観ても分からない部分があるのは仕方ないのですが、それでもそれなりに楽しめるものにはなっています。3分間しか戦えない巨大ロボットなどどうかと思ったりもしますが、まあ所詮架空の話ですし。テロリストの狙いがよく分かりにくく、そもそもそこに触れないまま、ただ向かってきた相手と戦うだけというのは、やや浅い印象。

 

10 湯道

銭湯愛を前面に押し出した作品です。都会でうまくいかずに実家に戻るというお決まりのパターン。古いものを捨てようとしたところで、その良さに気づき、続けることを決意するという、物語の展開としても予想通り。源泉かけ流し温泉にこだわる評論家を登場させて適役に仕立てることで、庶民の銭湯対贅沢な温泉という構図をつくり、観ている側を容易に銭湯派に引き入れるように、非常にわかりやすい形にしています。サブストーリーとして湯道というものをめぐる、奇天烈な「道」の伝授に関するシーンを挟み、さらに天童よしみ、クリス・ハート、厚切りジェイソンといった出オチ的なキャストを使ったコメディ色を打ち出しています。全体的には気楽にに観られる作品にはなっていますが、お風呂の映画としてはちょっとぬるめといったところでしょうか。厚木ジェイソン演じる風呂好き外国人の婚約者を演じたのが森カンナ。