●雪山映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

雪山映画 ベスト10

 

1 八甲田山

まさに力作という言葉が相応しいスケール感のある映画。大半が冬山でのシーンで、死と背中合わせの中必死に任務を遂行しようとする男たちの必死の様子が臨場感をもって伝わってきます。映像的に迫力のあるものになっていて、観ていて惹きつけられていきました。物語は史実に基づいているため、わりと有名な話ではありますが、説得力があるのです。今とは時代も違い、どうしてここまでしないといけなかったのか、というのは感覚的に理解するのは難しいかもしれないですが、使命を追って男たちが自然の難関を克服し、無事目的を達成しようとする男意気というものは充分に響いてきました。

 

2 バーティカル・リミット

あまり期待してなかったら、意外や意外、手に汗握る展開の連続。救助する側、される側それぞれがサバイバル合戦。窮地に追いやられた山男・女それぞれの行動が興味深く、多少やりすぎ感はあったものの、スリリングな展開を最後まで楽しめました。

 

3 運命を分けたザイル 

演技は役者ですが、実話の主人公が語り手として登場するドキュメンタリーと再現ドラマが合体したような構成。それにより、語っている言葉が真実味を帯びてくるわけで、それにより再現ドラマにもリアリティを与えています。作り物の山岳アクション映画はそれはそれで楽しいのですが、現実味のある厳しいサバイバルドラマも、けっして派手ではありませんが、画面にひきつけられる力を持っています。とにかく人間の生きることへの執着心、強さというものを感じるとともに、諦めてはだめなんだと改めて感じさせられました。

 

4 生きてこそ

実話を元にしているだけにリアリティはありますが、その分サバイバルの過程があまり残酷に描けないのかもしれない部分はあったかもしれません。とはいってもアンデスの自然の過酷さの中での、仲間同士の絆は充分感動に値する物語でした。

 

5 アイガー北壁

厳しい悪天候下の絶壁の雪山、生きるか死ぬかの緊張感の続くサバイバルドラマは、観ているのも辛くなるほどのキリキリとした展開でした。撮影も相当大変であったろうことが想像されますが、実話ということでさらに重みが増します。とにかく余分なサイドストーリーやら回想やらというものを一切廃し、生還に関係する当人たちと見守る側のドラマに集中したことで、持続的な緊張感を産み出したように思います。撮影もできるだけ丁寧に忠実にという意図がしっかり伝わってきて、その分くそまじめで面白みがないという言い方もできないではありませんが、変な色気を起こさずに、方針を徹底したことが、結果的にいい方向に行ったように思います。

 

6 劔岳 点の記

俳優たちの伸びきったひげを見るだけでも、監督の映画へのこだわりというものが十分に伝わってきて、CG全盛の今、かえって新鮮に映りました。観客にこびることもなく、奇をてらうこともなく、とにかくきっちりまっすぐに映画と向き合って作り上げた、そんな「ど」がつくほどの生真面目さがこの映画の一番の強さであったように思います。一方で、その生真面目さがこの映画の限界でもあるようにも感じられ、監督のこだわりの強さゆえに、観ている側の興味のありかにお構いなしに作り進められているような印象もところどころで受けました。

 

7 氷壁

いきなり人妻をめぐる不倫ドラマの様相で始まり、そこに友情ストーリーが絡んで、舞台は山岳へ。するとそこで事故が起こり、その事故の謎に迫るミステリーや、ザイルの切れた切れない問題によるビジネスものの要素が入り込み、さらに亡くなった友人の妹との恋愛が加わり、コンパクトながらもいろいろな要素が入り込んだ作品になっています。年の離れた夫に死んだ男との一夜だけのひめゴトを隠す人妻、死んだ兄の友人で会った男に恋情を抱き突っ走る若い女、メインキャスト4人の微妙な関係性が、映画を盛り立て、引き込ませていきます。また主人公の上司のキャラクターがまたよくて、高圧的で厳しくはあっても、部下を信じ、困った部下を助けようという姿は、昭和の上司はこんなんだったのだろうかと、人間味のある存在により物語が引っ張られていくところもありました。

 

8 彼方へ

前人未踏の山の制覇に挑戦した男たち。ところが悪天候の中で、仲間のいない隙に無理に進んだ一人が帰らぬ人に。そして一人は登頂成功したとして時の人に。 厳しい山に賭ける男達の嫉妬や意地が渦巻く見ごたえあるドラマになっています。

 

9 オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

山岳を舞台にしたアクション映画の中でも、えげつない殺し合いが次々と起こる激しい作品になっていました。チームが別行動となり、それぞれに殺すことに容赦のない悪者がいて、銃で撃ったり、刺し合ったり。主人公の女性も男に負けじとた戦う姿はなかなかかっこよかったです。ただ最後は急にファンタジー調になって、謎の結末となってしまったところは、消化不良感が残りました。

 

10 銀嶺の果て

サスペンスの中に、次第に人間らしさを取り戻して行く男を、完璧にまでの悪人の男との対比を通して描くサスペンスドラマ。志村喬、三船敏郎といった名優の演技と、黒沢明のオリジナル脚本とが揃い、この手のものとしては重厚感が出ています。

 

11 ホワイトアウト

 

12  THE GREY 凍える太陽 

 

13 ミッドナイトイーグル

 

14 エベレスト3D

 

15 クライマーズ

 

16 ヒマラヤ、運命の山

 

17 クリフハンガー

 

18 ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆

 

19 フレンチアルプスで起きたこと 

 

20 岳 ガク