●ムロツヨシ 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ムロツヨシ 出演映画 ベスト10

 

1 サマータイムマシン・ブルース

とにかく楽しいです。タイムマシーンで行ったりきたりするわけですが、ほとんどが昨日・今日を行ったりきたり。それも壊れたクーラーのリモコンを壊れる前に戻したいということから、過去を変えないために辻褄を合わせることを目的に変化し、その間に謎だった出来事の数々-河童の銅像の謎・消えたシャンプーの謎など、くだらないことばかりなのですが-が解けていくという内容。あちこちに張り巡らせた伏線がそれぞれに結ばれていきながらも、現在が変わらないように辻褄が合っていく様は、パズルを埋め合わせているような知的なゲームみたいで面白い。なんかよく考えるとこんがらがったりしてくるのですが、登場人物たちが納得してるならいいやという気になるのです。さらに、好きな女の子の子供の苗字が判明し、複雑な思いとなる主人公、そして夏休みの人気の少ないキャンパス、長い間変わらない古い町並みと、どこかノスタルジックな匂いも感じさせてくれて、充分満足。ムロツヨシはSF研究会の部員の一人。

 

2 幕が上がる

正々堂々と直球勝負でアイドル映画を作りあげようとしたことで、それを大きく超えるキラキラして素敵な青春映画に仕上がったという感じです。人気アイドルにセリフを言わせて、とりあえずストーリーにはめてみましたというやっつけ仕事ではなく、きちんと準備をして、そして手を抜かずに撮り上げたということが十分に伝わってきます。彼女たちの演技も、本格的な映画が初めてということにしてはちゃんとしていて、これなら見せられるというレベルにまで高めて望んでいますし、その彼女らを支える黒木華の演技がまた素晴らしいので、アイドル映画にありがちな安っぽさを完全に払しょくしています。ストーリーも演劇部の活動一本に絞り、青春物語としては恋だの愛だのという要素をまったく排除している潔さも、結果的に奏功したのではないでしょうか。映像面でもいろいろ工夫が観られ、最初から最後まで惹きつけられっぱなし。良い映画でした。ムロツヨシは顧問の教師役。

 

3 横道世之介

懐かしくて、微笑ましくて、そしてせつない、まさに「CHA-CHA-CHA」や「MONOTONE BOY」がヒットしていた時代に、地方から上京して大学生活を送っていた身にとっては、たまらない青春映画です。2階建ての木造アパート、シャツインのファッション、連絡は固定電話、ねるとん、車…まるでタイムスリップをしたように、心はあの頃に連れて行かれました。バブル景気で世の中全体が浮かれている時代、そんな雰囲気もあちらこちらに出ていましたね。そんな背景の中での二人の恋愛模様も、進んだり止まったりで、どこかもどかしい感じが微笑ましかったです。そんな青春時代に差し込むように、10数年後に思い出として世之助が語られ、そして消息が明らかになる構成も、懐かしさを誘いました。短期留学に立つ祥子に「帰国後真っ先に見せる」と約束した写真が、10数年経って初めて祥子の目に触れた事実。そのことを思うと、映画のラストシーンのあと世之助と祥子に何が起きたのか、想像すればするほどさらにせつなくなるのです。ムロツヨシはディレクター役。

 

4 空飛ぶタイヤ

さすが池井戸潤だけに、骨太で見ごたえのある作品になっていました。登場人物が多く、キャストもなかなかの豪華メンバーにもかかわらず、きっちりと分かりやすい構成で、すんなりついていくことができます。架空の話ではありながらも、実際に起きた事件でないかと思われるリアリティもあり、ぐいぐいと引き込まれていきました。遺族、銀行、従業員、家族と責められる中、一瞬お金に揺らぎながらも、結局は最後まで信念を通し続け、巨大な力に抗い続けた主人公の姿は実にかっこいい。社長に最後までついていくと言って転職を断った若者たちの姿もまた感動もの。そこに内部から告発しようと左遷されたり不当な扱いをされながらも尽力した少数の社員、安易に融資を行わなかったグループ銀行の担当職員の意思も加わって、リコール隠しを続けたきた巨大な力が倒れ始めたことは、観ていてそう快感さえ持ちました。それを盛り上げたのが、いかにも悪そうな常務を演じた岸部一徳。面白かったです。ムロツヨシは自動車会社の課長役。

 

5 HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス

前作以降に活躍目覚ましい鈴木亮平、清水富美加、ムロツヨシでしたが、引き続きこんなバカをやってくれるところが嬉しいです。そこに柳楽優弥も加わり、なんとも似つかわしくない豪華キャストに見えてしまうから不思議です。変態ぶりにも拍車がかかり、観ていてあほらしいのですが、まあとにかく今どき「パンティ」という言葉にこだわり、徹底する馬鹿らしさ。男の本性をここまで徹底して遊んでしまっているところには頭が下がります。不快に感じられる女性ばかりか、男性でもそう思う方もたくさんいらっしゃるかもしれませんが、そこは無視して、とにかくこれを面白いと思ってくれる人だけに見てくださいというスタンスなんでしょうね。面白かったです。

 

6 小野寺の弟 小野寺の姉

姉弟で遊園地で遊んだり、休みの日に出かけたり、変なところで見得を張って墓穴を掘ったりと、見た目は「痛い」二人なのですが、それでもお互いを思いやる気持ちにはぐっとくるところもありました。そんな「いたさ」をユーモアとペーソスをもって描き進める本作は笑いどころもいっぱいで、ついつい微笑ましくなったり、こっばずかしくなったり、あるときは応援したくなったりと、楽しく観ることができました。それでいて終盤にはほろりとさせる展開で、一緒になってがっかり。ほんと、二人に幸せになってほしいと心から思ってしまいました。あとこの作品の山本美月が抜群に可愛かったです。こんな可愛くていい子と近づけたら、すぐにものにしなきゃ。ムロツヨシは売れない俳優役。

 

7 大洗に星はふるなり

粗さはありますが、私は結構好きですよ。一人ひとりがかなり「濃い」演技なので、好き嫌いはあるかもしれませんが、大半が密室での会話劇なので、オーバーアクトは仕方ないでしょ。話の展開がかなり強引なのも、所詮コメディですから、これも良しです。ただ、脚本的には、やはり緻密さに欠けていたとは思います。男たちが密室で一人の女性とのことを語る……このことで二番煎じ的な印象を受けるのは承知の上での製作でしょうが、どうしても比較もされてしまいますよね。今回は、それぞれが語る話の内容が妄想・脚色・願望の積み重ねなので、どうしても「うーむ」とうならされるような計算づくの組み立てにはならないし、オチとしてもキレがやや足りない感じ。その点での物足りなさはあるかもしれません。ただ総じれば、観ている間中ずっと面白く観ることができましたし、いつ登場するか、いつ登場するのかと、じらしにじらして結局…ような展開にもまんまとはまってしまいました。楽しかったです。バイトたちの一人がムロツヨシ。

 

8 ヲタクに恋は難しい

とにかく高畑充希がチャーミングで、不愛想に徹していて魅力を発揮するのが難しかった山崎賢人の分をも補って余るほどでした。アニメヲタクという設定の中、オタク用語やアニメのマニアックな単語が次から次へと出てくる中で、生き生きとそれらを語る表情が可愛らしく、そして愛を感じるもので、彼女の喜怒哀楽の表情を観ているだけでも楽しかったです。福田雄一監督もリアルよりもとにかく笑いを追求し、山崎を除くキャストの演技がこれでもかというオーバーアクト。高畑はもちろん、佐藤二朗はいつも以上のやりすぎ感が妙にフィットしていましたし、菜々緒や斎藤工のあるシーンでの豹変ぶりがとにかく大げさなのですが、それがまたいいのです。原作ファンからは厳しい意見も多いようですが、私は素直に面白かったです。ムロツヨシはバーのマスター役。

 

9 ヒメアノ~ル

吉田恵輔監督しては珍しいサイコ殺人を扱ったスリラー映画ですが、ブラックコメディ的な側面を持つ作品でもあり、このあたりはなかなか一筋縄ではいかない監督だけあります。前半は完全にコメディムード。芸達者を揃え、独り相撲の三角関係の恋愛模様や、女性の経験人数の多さに驚く脱童貞男の悲哀、さらにはとんでもなく強烈なヒロインの女友達と、この先の暗澹たる殺人の前兆などまったく感じさせないとぼけた展開。ところが森田剛演じる殺人鬼が本性を現して来たら一気に話は動いてきます。またこの森田剛の殺人鬼がなかなかの怖さで、容赦なく人を次々に殺していく様子は恐怖そのもの。濱田岳と佐津川愛美のカップルは危機が迫ってくるのをどうやって脱するのか、観ている方もドキドキ。目が離せませんでした。それにしても吉田監督は女性を小悪魔的に描くのがうまく、今作も佐津川愛美が健気なふりして、実は経験豊富、濱田岳を振り回す姿は小悪魔そのものでした。ムロツヨシは清掃会社の同僚役。

 

10 今日から俺は!劇場版

テレビで人気のドラマの劇場版ということですが、最初に登場人物を簡単に紹介してくれるので、ドラマを観ていなくても、抵抗なく入り込むことができます。この作品の魅力は、やはり主人公のキャラクターです。喧嘩が強いだけでなく、普段は適当で、弱い者いじめはしないというところに、非情に人間味を感じて、しかも面白い!キャストはいい大人ばかりなのですが、それがみんな楽しんで演じていて、変にリアルでないところが逆にいいのかもしれません。さらに敵方のキャラクターも明快で、まさにフランケンゴリラに相応しい巨漢でごつい栄信に、卑怯にもナイフで刺しまくり、替え玉を警察に送り込むずるがしこさ満点の柳楽優弥と、敵方もかなり際立った存在となっていて、余計に主人公に感情移入しやすいのですね。この作品の人気がよく分かりました。ムロツヨシは先生役での出演。

 

11 シャッフル

12 HY/変態仮面

13 UDON

14 ダンスウィズミー

15 薔薇色のブー子

16 金メダル男

17 神は見返りを求める

18 マイ・ダディ

19 ボクたちの交換日記

20 最高の人生の見つけ方