●ケイト・ブランシェット 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ケイト・ブランシェット 出演映画 ベスト10

 

1 あるスキャンダルの覚え書き

なかなか面白い作品です。二人の女教師の間で心理的な緊張感がひしひし伝わり、人が殺されなくても面白いスリラーが作れるということを証明しています。新しく中等学校にやってきた人目を惹く教師を演じたケイト・ブランシェットはさすがの演技。厳格なベテラン教師役のジュディ・デンチとの演技合戦も見ものでした。

あるスキャンダルの覚え書き

 

2 バベル

何気なしに放った1発の銃弾が、4つの物語を繋いで、1つの映画にしています。銃弾を放った兄弟と父親、撃たれた旅行中の夫婦、その子供たちを預かっている乳母とその甥、事件に使われたライフルを結果的に提供した日本人と娘。それぞれの物語はそれぞれの登場人物が抱えている痛みを、実に生々しく描かれています。暴力とか性とかそういったことだけでなく、泣いたり笑ったり怒ったりする表情、叫び、スクリーンに映し出される顔のシワのひとつひとつ、髭の1本1本、そのひとつひとつがすべて生々しく、人間の「生」を感じさせるのです。ケイト・ブランシェットはブラピ演じる夫とバス旅行中に銃弾を浴びる人妻を演じています。

バベル

 

3 ホビット 思いがけない冒険

圧倒的なスケール感のある、そして夢の膨らむ映像に完全に惹きつけられてしまいました。旅に出るまでのプロローグはやや緩慢だったものの、出発してからはスピード感もアップし、次から次へと訪れる危機の数々に、息をつく間もないほど。映像で作り出す世界も圧巻で、想像を超える楽しさ。突然起き上がって殴り合いを始める岩の怪物は面白かったですし、わんさか集まる不気味だけれども愛嬌のある敵たち姿、そしてオアシスのような村の背景…。彼らを助けた鳥たちには、そこで下ろすなら、山まで連れて行ってあげろよ、或いは最初から乗せてあげればよかったじゃないかと言ってあげたくはなりましたが、総じて今後に期待を抱かせる今作でした。ケイト・ブランシェットはロード・オブ・ザ・リングシリーズと合わせてガラドリエル役で出演。

 

4 シッピング・ニュース 

登場人物も多く、様々な人間関係が複雑に存在しているため、物語としての面白さは最後まで損ないません。しかしながら、どこかすーっと流れて行く感じで印象に残らないのです。一流の俳優陣がそれぞれ個性を発揮した演技をしていますし、男女の関係、親子の関係、兄妹、職場の同僚、先祖の関係、数々の明かされる秘密など、映画を構成する要素はいっぱい。しかしながらその割りになのです。結局全体としての結論的なまとまりがいまひとつ弱い気がて仕方ありません。伝説の呪縛からの解放?主人公の恋?何が主題だったのか、訴える力が弱いのです。その意味では惜しい素材だと思いました。それにしてもケイト・ブランシェットは、出る作品でこうもイメージが違ってくるのか、恐れ入るばかり。

 

5 ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔 

とにかくボリューム感は凄い。戦いに次ぐ戦いで息をつく暇もないほどの展開。広広とした大地や荒野にCGの奇妙な種族。ただし、地名や人名、種族メイなどあらゆる固有名詞がカタカナで次から次へと出てくるため、それらを整理するだけで疲れてしまうところはありました。3時間は確かに長く、これを理解し1回で飲み込もうとするには、相当の集中力を要するかもしれません。もちろん前作を知っていなければ楽しめないというのもあります。それでも圧倒されるほどの内容は充実。次作が待ち遠しいような終わり方も前作以上。

 

 

6 ナイトメア・アリー

いかがわしい降霊術で成功を収め、そして身を滅ぼしていく男の浮き沈みを描いた心理サスペンスといったところでしょうか。全体的に不穏なムードが流れる中、周りの人々を巻き込みながら、嘘の降霊により金持ちから大金を巻き上げ、さらにそれを広げようとエスカレート。しかしその降霊がもとで、複数の人々の命が奪われていくことになり、結果すべてを失ってしまうブラッドリー・クーパー演じる主人公。とにかく出てくる人物がみんな怪しく感じられ、嘘がいつばれるのか、そのドキドキ感がこの作品の肝でした。そんな怪しい人物の中でも、ケイト・ブランシェット演じる心理学者の存在は異様で、この人物を貫禄をもって演じたケイト・ブランシェットはさすがですね。作品全体としては、独特なゴシック調のムードに支配されて、その雰囲気というものは十分に味わうことはできましたが、ストーリー的には時間の長さの割にやや緩慢で、面白いかと問われれば、ちょっと微妙だったかもしれません。

 

7 エリザベス

正統派の時代劇。キャストも演技派が揃って充実の演技の中、もちろん主役のブランシェットが凛とした女王らしい演技で奮闘しています。迷いながらも国の元首としての覚悟を確立していくまでの気持ちの動きを、王位を巡る策略の中で描き切っていました。心理描写に重きを置いた分、物語としての展開は幾分面白味が薄れてしまっているのは難点ですが、娯楽作を狙わず、観ている側に迎合しない演出・脚本は、生真面目さを感じました。エリザベス

 

 

8 エリザベス:ゴールデン・エイジ

女王としての孤独=自分と同じ立場にいる人間がなく、最終的にはすべて自分が決断し命令していかなければならない立場、そして民のために国を守っていかなければならない立場、女王になった者にしか分からない悲哀のようなものが全編通じて伝わってきます。望まないことでも、秩序を守るためには決断を下さないといけないこともあるわけで、そんな葛藤に悩まされることもしばしば。しかしそんな立場の女王であっても、やはり一人の女性、嫉妬に取り乱すこともあります。ただそんな時でも、やはり民を守るためにオロオロしているわけにもいかず、先頭に立って危機を脱するために陣頭指揮を執っていかなければならないのが女王。「女王エリザベス」のまさに信念のようなものが如実に表された作品が、この映画でした。そんな女王を、ケイト・ブランシェットが前作に続いて見事に熱演。今回は冒頭が女王になっているわけで、エリザベスの強さと、たまに覗かせる人間らしさを上手に見せてくれました。

エリザベスゴールデンエイジ

 

9 キャロル

さすがの貫禄のケイト・ブランシェットと大人しく見えながらも秘めた思いを強く感じるルーニー・マーラ、二人の女性同士の恋愛を美しい映像で映し出しています。1950年代のニューヨークという背景、お互いに夫や恋人がいながらも禁断の恋に動かされる背徳感もあいまって、とても雰囲気のある作品になっています。単なる恋愛映画ということで見れば、実は大きな出来事が起こるわけではありません。運命に引き付けられるように出会った二人が逢瀬を重ねた上に別れ、そして再会する。その点ではけっして面白さのある作品ではありません。恋愛に浮かれたような気持ちもありませんし、観ていてワクワク感もありません。そこにはどうしても前述の背徳感が付きまとってくるのです。そういう意味ではとにかく雰囲気を味わうための映画といってもいいかもしれません。

 

10 ブルー・ジャスミン

まさにウディ・アレン節といったところ。今回は特に皮肉の効いた作品になっていて、まさに自業自得。主人公であるジャスミンに対しては、ほとんどの人は好感をもって受け入れることはできないでしょうし、そんなキャラクターを見事に演じたケイト・ブランシェットも、与えられた多くの評価のとおりに見事なもの。ですから観ている者にとって、彼女の不幸は望むべきことであり、ジャスミンがひどいめに会うのならそれは「ざまあみろ」なんですよね。逆に彼女に幸せが訪れるかもしれないとなると、「いやいやそんなはずはない、幸せになってはいけない」とついつい思ってしまうわけです。そして最後に明かされる真実。ウィットのあるコメディとして、まずまず楽しむことができました。

ブルージャスミン

 

11 ロード・オブ・ザ・リング 

12 ニュースの真相

13 ベンジャミン・バトン 数奇な人生

14 理想の結婚

15 オーシャンズ8

16 アイム・ノット・ゼア 

17 ギフト

18 リプリー

19 ロビン・フッド

20 オスカーとルシンダ

 

21 アビエイター

22 狂っちゃいないぜ!

23 シャーロット・グレイ

24 ミケランジェロ・プロジェクト 

25 さらば、ベルリン

26 バンディッツ

27 ハンナ

28 ロード・オブ・ザ・リング

29 ヴェロニカ・ゲリン

30 ヘヴン