●エマ・ストーン 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

エマ・ストーン 出演映画 ベスト10

 

1 ヘルプ 心がつなぐストーリー

人種差別という大きく重いテーマを根底に抱えながらも、勇気、ユーモア、そして人種を超えた心の交流といったものを作品全体に散りばめることで、心温まる、そして爽やかであと味の好い素敵なドラマに仕上がりました。人種差別が色濃く残る時代、その中で厳しく辛い体験を重ねながらも、希望と明るさを失わないメイドさんたち、そして新しい時代へと踏み出す一歩になる彼女たちの勇気に、自然と応援したい気持ちになってきます。そして結果的に彼女たちの背中を押すきっかけになった作家の卵のヒロインの、上流階級に染まり切っていない純粋さもまた好感が持てました。それと対照的なのがブライス・ダラス・ハワード演じる伝統的な人種札別主義者なのですが、悪役を一手に引き受けて熱演したハワードの熱演も、この作品にはなくてはならないものでした。人間やはり最後は思いやりなんですね。優しい気持ちになれる良い映画だったと思います。インタビューにあたる主人公がエマ・ワトソン。

ヘルプ心がつなぐストーリー

 

2 ラ・ラ・ランド

シンプルながら素敵なラブストーリー。夢を追う二人が意気投合し惹かれあっていくものの、そこへの方向とスピードが変わっていくうちにすれ違いが起こり、そして女性の夢の成就が近づいたところで、別れることになる二人。それを経ての5年後のシーンがとても素晴らしい! もしかすると二人があのまま上手くいっていたら今頃…などと想像させるような映像の後に、現実に戻される中、最後の最後で笑いあえた二人の表情のなんと素敵なこと!けっして奇をてらったストーリーでもなく、恋愛の成り行きは至って単純。ミュージカルシーンもさほど多いわけでもなく、またダンスのプロでもない二人だけのシーンは、どこかぎこちなさも漂います。しかしそれがまた二人の不器用さを表しているようでもあり、キュンとしてしまうのです。エマ・ストーンの表情がとにかく豊かでチャーミング。

 

3 L.A.ギャングストーリー

ショーン・ペンはギャング映画が似合いますね、やっぱり。さてこの作品はギャング映画としてはわりと構図がシンプルで、「正義感あふれる刑事たち」対「カリスマボスに率いられた強力ギャング団」という形で終始展開していくので、この手のものとしては非常に分かりやすかったです。その分個性的で濃い面々が刑事側を演じることで、繰り広げられる男臭いドラマを堪能することはできました。内容的にはギャング映画によく出てくるプロットばかりなので、新鮮味とか衝撃性などという部分は薄いものの、正統派ギャング映画としての醍醐味は味わうことができます。深みはないけれど、あまり考えずに単純に楽しめる、そんな位置づけのギャング映画ということですね。ショーン・ペンの女を演じたのがエマ・ストーン。2と同じくライアン・ゴズリングと共演。

 

4 アメイジング・スパイダーマン

人気シリーズを新たなものとして引き受けるということは、かなりのプレッシャーであったと思うのですが、『(500)日のサマー』の監督らしさも出しながらも、スパイダーマンというものに求められるものもきちんと取り込んで、全体としてうまく消化していたように思います。演じる俳優の顔ぶれを見ると、全シリーズに比べると優しく穏やかな印象を受けるので、次第にダークさを増していった前シリーズに対し、今シリーズのこれからの展開に興味が持たれます。特に秘密を抱えるという部分での葛藤については、今作では比較的あっさりと明るみになっているので、主人公が今後どんなことで悩み、戦っていくのか、注目してみたいところです。多数意見のように3Dについてはやや残念。もともと3Dがあまり好きでない(吹替2Dか字幕3Dの2択だったので、やむを得ず3Dで鑑賞)こともあり、途中から眼鏡を外してみましたが、ほとんど問題なく、むしろすっきりと観られました。エマ・ストーンがヒロインで出演。

 

5 マジック・イン・ムーンライト

ウディ・アレンとしてはかなりオーソドックスなラブ・コメディですので、物足りなさを感じる向きもありそうですが、ウディ・アレンということではなく、普通に楽しめるラブ・コメディとしてみれば、ヒロインのエマ・ストーンも魅力的だったし、展開は安心の王道パターンですし、時代の雰囲気が作品全体から伝わってきましたし、これはこれで好きです。変に理屈をこねまわしてくるいつもの作品に比べたら、かえってストレートに素直に楽しめてよかったのではないでしょうか。コリン・ファースとエマ・ストーンの年齢差等も含めて、どこか不釣り合いなところはありましたが、この主人公の役は、アレンがもう少し若かったら、自分で演じたくなるような役ではなかったでしょうか。

マジックインムーンライト

 

6 ラブ・アゲイン

知らないところで恋心が複雑に交差しながら進行、そしてある瞬間にそれらが絡み合っていることに気づいて大騒動というなかなか楽しいラブコメディです。それぞれの恋の相手が、年の差、経験、考え方など、みんなどこか不釣り合いなところがなんとも危うい感じがして、そのふわふわ感が、いったいどう落ち着くのかという楽しみを煽っているようでもあります。個性的なキャストが揃い、新人が好演したり、名優がチョイ役で顔を出したりと、いろんなところで見どころのある作品でした。恋に奥手な長女をエマ・ストーンが演じています。ここでもライアン・ゴズリングと共演。

 

7 アメイジング・スパイダーマン2 

前シリーズの匂いを漂わせながらも、この監督らしいキュートな恋愛シーンもふんだんに盛り込み、もちろんアクションシーンもそれなりに見せ場を作り、まずは無難にまとめあげたという感じです。ただここまでくると、あまり目新しさは感じないもので、それを補うかのような意外な終盤。さらにはまったく完結しない形での幕引きということで、前作や、その前の一連のシリーズに比べると、やや消化不良。マンネリ感も感じられるところはありましたね。

 

8 バトル・オブ・ザ・セクシーズ

テニスの歴史の中にこんなことがあったとは知りませんでした。スポーツ界での男女の扱いの差がまだまだ大きかったころ、それを主張し、スポーツ界を変えていったキング夫人の勇気を持った行動は、いまの女子テニス界のみならずスポーツ界全体に与えた影響は計り知れないものがあるように思います。作品では性差別の問題だけでなく、同性愛の問題にも踏み込み、キング夫人についてかなり突っ込んだ描写に挑んでいました。現役バリバリの女子チャンピオンと55歳のかつての男子チャンピオンの闘い。映画の中のテニスのシーンは、ややスピードにかける印象でしたが、実際の当時の試合はどうだったのでしょうか。そのあたりは気にはなりますが、彼女の実績を汚すものではけっしてありません。何事も古い考えを変革していくということはエネルギーがいるもので、それを成し遂げていったということは、それだけで尊敬できるものだと思います。エマ・ストーンが本人に近づこうと熱演。

 

9 ゾンビランド

どちらかというとロードムービー的な趣が強い感じですし、青年の自己再生というテーマも前面に出てきて、ゾンビ映画としては異色の作品ですね。ただ脅かし続けるだけのゾンビ映画はアイディアがとっくに出尽くして脳がないといことでしょうか。作品自体はコンパクトにまとまって、気軽に観られる作品にはなっていますが、これから目的地へ向かおうという前半のワクワク感が、後半になっておお薄れてきてしまったのは残念。ウディ・ハレルソンがかっこ良かったです。詐欺師姉妹の姉役でエマ・ストーンは出演。

 

10 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) 

万人に受ける作品ではないことは間違いなく、かなり癖の強い映画であると言えるでしょう。落ち目になった俳優の鬼気迫る正気と狂気の境をさまようようなマイケル・キートンの演技は特筆ものではありますので、業界人には共感するものがあるのでしょう。オスカー獲得にはそんな業界人の共感が影響したでしょう。空を飛んだりささやきが聴こえたり幻影が見えたり、なかなか心して観ても分かりにくいところがあり、結末もかなり意味深で考えさせるもの。難しかったです。マイケル・キートン演じる主人公の娘をエマ・ストーンが演じています。