●ロボット映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ロボット映画 ベスト10

 

1 A.I.

当時子役として一世を風靡(?)したハーレイ君のロボットを演じた演技が光るスピルバーグ監督のSF映画です。未来世界の映像には思わず惹きこまれてしまいます。ストーリー展開もテンポもよく、2時間半近い長さの映画なのですが、中盤までは一気に見入ってしまいました。そこからは涙ありの展開。作品としてなかなかの出来映えだったが、欲を言うと結末にもうひとひねりあればなあと思いましたが、当時酷評もありましたが、私は好きでした。

 

2 リアル・スティール

ハリウッド映画に期待するのはこういうものなんだよね、と改めて認識させられるような王道映画です。設定さえ聞けば結末までが見えてしまうような定番の弱者が強者に立ち向かうストーリー展開、主人公に襲う様々な障害、いかにも作られたような適役のキャラクター等々、ベタベタに塗り固められたおなじみのプロット。でもいいのです、これで。生活感漂う狭い場所から、全米が注目するきらびやかで華やかな舞台に上り詰め、大勢の観衆の目の前で大注目とそして喝采を浴びるまでのその盛り上げ方は、やはりハリウッドならではのスケール感が成し得る技。スカッとした気分で劇場を後に出来る痛快SF映画でした。

リアルスティール

 

3 ステップフォード・ワイフ

現代の女性のあり方、妻のあり方、男性が望む妻の姿、そんなものに対する痛烈な風刺が込められているブラック・コメディですが、最初から最後まで楽しく見られました。日本未公開作品のリメイクということですが、アイディアが新鮮で、今の時代にぴったりなテーマで、興味深く見られます。この手のものにニコール・キッドマンはぴったりはまり、特異な設定がリアルに思えてくるほど。で、結局は伝統的ステレオタイプの良妻賢母でなく、自由に人生を活き活きと過ごす現代のスタイルに軍配が上がったわけですね。

ステップフォードワイフ

 

4 アイ,ロボット

昔からあるロボット三原則ですが、あるたどりついたロジックのもと氾濫し始める闘いがなかなかスリルがあって面白かったです。ロジックも気づかなかったという論理に、妙に納得してしまいました。登場人物も少なく、多くがCGロボットではあるのですが、味気なさもなく、SF映画としてみても、サスペンス・スリラーとしても楽しめました。

アイロボット

 

5 ミラクル7号

なんといってもロボットの「ミラクル7号」が愛嬌たっぷりなこと!特に子供たちに言われて、色んな表情を見せるところなんて、可愛くて可愛くて仕方ありません。これが作り物とわかっていても、愛おしくなってしまうほどの可愛さ。さらには貧乏でも頑張る父と息子を健気に助けようとするところを見せられるとたまりません。それだけで、ボンボンボンと点数を上げてしまいました。もちろん映画の方は、そんな宇宙からやってきた「ナナちゃん」の活躍(?)以外にも、ところどころ笑いを差し込みながらも、柱としては親子の絆を描く泣かせのドラマをドシッとすえることで、親子で観られる素敵な作品に仕上がっています。個性豊かな同級生や学校の先生たちも皆濃くて、マンガチックではありますが、観ていて優しい気持ちになれました。

ミラクル七号

 

6 チャッピー

またも南アフリカを舞台にしたSF映画に挑んだブロムカンプ監督ですが、安定感はあります。アクションシーンの持つ娯楽性で惹きつけながらも、どこかブラックなユーモアを盛り込み、結末もかなりユニーク。登場人物もかなり個性が強い面々が揃い、物語の展開としては飽きさせません。もちろん劇中のロボットに少なくとも今時点の科学からしてリアリティはまるでないのですが、将来こんなロボットが作られたらと、夢を膨らましてくれる要素はたっぷり。それこそがSF映画の醍醐味です。面白かったです。

 

7 エクス・マキナ

まずアリシア・ヴィキャンデルが美しいこと。AIのロボットという役柄で、動きのない役どころですが、とにかくロボットであっても主人公が惹かれてしまうのも無理がありません。登場人物がほぼ3人、しかも隔離された空間。その研究所のセットがまたいいセンスをしていて、大きなガラスに面したキッチンなどは雰囲気抜群。単調になりがちなところで、ロボットと被験者(主人公)の関係性が少しずつ近づいていき、一方でネイサンの胡散臭さが露になっていくという中で、ミステリアスな展開に引き込まれていきます。そうして迎えたラストがまた皮肉的で、あっといわせます。人間がAIを作って支配しているようで、AIは実はその上をいっていたというブラックなオチは圧巻。面白かったです。

 

8 STAND BY ME ドラえもん

最後の別れと再会のシーンは漫画でも有名な話ですが、それでもジーンときてしまうものが本作にはありました。ドラえもんとのび太の絆の深さを改めて感じるとともに、時代や国を超越したドラえもんの人気の理由も、こういうところにあるのだと思い知らされました。しずかちゃんが結婚式の前日にパパと話すシーン、たまりません。

 

9 ジュブナイル

子供も大人も楽しめる好感の持てる物語に仕上がっています。SF映画にノスタルジックなエッセンスを注入したような雰囲気の映画で、子供時代の一夏の冒険物語と淡い恋が、どこか懐かしい感覚にさせられます。香取慎吾も酒井美紀もいいお兄さん、お姉さんを演じていますし、ちょい役で知っているタレントの顔がところどころ出てきて、サービスもいっぱい。前半はE.T.の話にも似た展開、それがスターウォーズになって、最後は青春映画っぽい雰囲気まで、といろんな要素を詰めこんだ娯楽作でした。

ジュブナイル

 

10 ラブ・コントロール~恋すると死んでしまう彼女、ボンスン~

人工彼女との恋…小出恵介と綾瀬はるかのものが日本にもありましたが、不思議とこれがせつないラブストーリーになってしまうのですね。とにかくロボットというかアンドロイドであるユン・ソヒの言動ひとつひとつが一途で愛らしいのです。IT企業らしく、企業のトップもチームのトップも若くて、恋愛映画にはやや都合のいい設定なのがずるくは感じましたが、所詮はSFファンタジー。キュートな作品になっていました。