●斎藤工 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

斎藤工 出演映画 ベスト10

 

1 糸

瀬々監督らしく壮大でボリューム感たっぷりのドラマで、見応え十分でした。どんな場所であっても、どんな境遇であっても、うまくいっていてもいってなくても、登場する人たちがみんな一生懸命生きている感じがして、不思議な快さを覚えたのです。頑張ってみんな必死に日々をもがきながら生きている様子に、心が洗われるような思いでした。一方で中学生の時に出会った二人が、何回かの再会と紆余曲折を経て最後に結ばれるまでがドラマティックで、舞台も北海度から東京、沖縄、シンガポールと長い距離が、そこまでの道のりの長さ、困難さを表しているようで、それがこの作品の壮大さにも繋がっていたのではないでしょうか。豪華キャストの中では、がんに侵された役を、おそらく体重まで落として臨んだであろう榮倉奈々のリアルな演技が目をひきました。高級車に乗って現れるファンドマネージャーを斎藤工が演じています。

 

 

2 孤狼の血 LEVEL2

エンタテイメントとしては息つく暇もなく一気に最後まで引き連れられて、面白く観ることができました。ただこれがリアルな任侠映画かというと、年号とか都市名とかが具体的な割には、かなりエンタメに振ってある印象はありました。特に肝となるのは鈴木亮平演じる上林の狂気的な暴走ぶりで、暴力団特有の政治とか上下関係とかを無視して、次々と人目も構わず目障りな相手を残忍な方法で殺していく様子は、もはやサイコパスと言った方がいいでしょう。とんでもないサイコパスを抱えてしまった組は、もはや内部で破壊していく一方。一方で警察もまたひどいもので、なんとアパートまで借りてまで身内をはめ込むとは、恐ろしいものです。実際にこの中の上林のように、筧美和子、宇梶剛士、寺島進ほか多数、かたせ梨乃と次々に殺して、しかも目撃者も山ほどいるのに捕まらないというのはあり得ないでしょうし、連続殺人鬼といってもいいぐらいの殺しぶりは、やっぱりエンタテイメントであり、リアルではないのです。斎藤工は暴力団幹部の役。

 

3 去年の冬、きみと別れ

前半は岩田剛典演じるルポライターが新聞記者の協力を得て謎を解いていく中、第二の事件に遭遇するのが前半、その裏の真相を明かしながら、それが実は彼の復讐劇だったことを説明していくのが後半と、前後半で明確に軸をずらすことで、ミステリー映画として巧みに成立させています。主人公だけでなく、記者、カメラマン、その姉、婚約者と、それぞれの隠された裏側が後半に明かされることで、それこそ180度ひっくり返ったような展開になっているのが面白いです。表面と裏側の差、ことに女性の裏側には驚かされる作品、興味深く楽しむことができました。世界的フォトグラファー役で斎藤工は出演。

 

4 Fukushima50 フクシマフィフティ

この出来事を後世に伝え、二度と同じことが起きないように伝えていく…そういった意味でこの作品を映像化するということは大きな意義があると思います。目に見える形にしていくことで、語り手がいなくなっても残っていくというもの。作品はその発生から収束までを、緊張感をもって伝え、現場で対処に当たった人々の強い思いがしっかりと伝わってくるものでした。日本を破滅させてはいけないという使命感、命とひきかえになってもいいというくらいの必死の覚悟がひしひしと響き、頭が下がる思いでした。一方で現場から離れたところから命令をするだけの東京本部、空気を読めずにほぼ邪魔してばかりの官邸は、この作品の中では対立する敵役のような方で描かれていて、そのおかげもあって、映画としてもシンプルに観やすいものにもなっていました。佐藤浩市演じる当直長の娘の恋人が斎藤工。

 

5 騙し絵の牙

吉田大八だけあって、エンタテイメント作品として、だれが見ても楽しめるものにきちんと仕上げてきたという印象です。少々軽薄な印象のある大泉洋を、佐藤浩市、佐野史郎、國村隼といった大物俳優が支えることで、業界不況の中の出版業界のビジネス的な駆け引きに重々しい空気も与えています。ひょうひょうとした感じで、佐藤浩市演じる新社長のご機嫌を伺い、対立する常務を失脚させたかと思いきや、その裏にいた黒幕、さらにはそこからのどんでん返しと、最後に笑うのはいったい誰なのかという、二転三転の展開は最後まで目を離すことができませんでした。キャストも豪華で二重三重の騙しの構図に、観ている側もやられてしまいました。斎藤工は投資ファンドの代表の役。

 

6 ヲタクに恋は難しい

とにかく高畑充希がチャーミングで、不愛想に徹していて魅力を発揮するのが難しかった山崎賢人の分をも補って余るほどでした。アニメヲタクという設定の中、オタク用語やアニメのマニアックな単語が次から次へと出てくる中で、生き生きとそれらを語る表情が可愛らしく、そして愛を感じるもので、彼女の喜怒哀楽の表情を観ているだけでも楽しかったです。福田雄一監督もリアルよりもとにかく笑いを追求し、山崎を除くキャストの演技がこれでもかというオーバーアクト。高畑はもちろん、佐藤二朗はいつも以上のやりすぎ感が妙にフィットしていましたし、菜々緒や斎藤工のあるシーンでの豹変ぶりがとにかく大げさなのですが、それがまたいいのです。原作ファンからは厳しい意見も多いようですが、私は素直に面白かったです。プロジェクトリーダーを斎藤工が演じています。

 

7 海猿

設定を聞いただけで展開が分かるようなベタな物語なのだが、それだけにすんなり物語に入っていけます。キャラクターの役割分担もステレオタイプそのものなのですが、それを裏切らない展開ははっきりしていて、ある意味すがすがしい。友情と愛情、師弟愛と人情に満ちた、誰にでも薦められる作品で、好感の持てるものになっていました。一等海上保安士役で斎藤工は出演。

 

8 団地

この映画のジャンルは?といわれて答えると、実はそれがこの映画のオチになってしまうということで、阪本監督としてはこのジャンルは初めてではないでしょうか。大阪らしく住民の会話の掛け合いの中で笑いを誘い、大阪そして団地特有の濃密な人間関係が、この映画の肝にもなっています。そこに表れるまったく異質な斉藤工演じる青年。たどたどしい、というかわざとらしい日本語の誤使いが最初はギャグかと思うのですが、実はそこに謎が隠されていたわけです。どのあたりからその謎に気付くかで、この作品に対する見方ももしかして変わってくるのかもしれません。周りの団地のおばちゃんや自治会長たちの会話は楽しかったのですが、本筋のこの謎の宇宙人らしき人々と主人公夫婦のやり取りが、今一つ盛り上がらなかったのが残念なところでしたが、阪本監督が本格的コメディに取り組んだという意味では意欲的な作品ではありました。斎藤工は妙な青年として出てきます。

 

9 シン・ゴジラ

日本映画としてはスケール感もあるし、カメオ的出演まで含めて、登場するキャストもかなりのボリューム。力の入れようがヒシヒシと伝わってきました。ゴジラの顔がいまひとつコミカルだったりとか、大杉漣演じる総理大臣がまったく自分の意志がなく頼りなかったりとか、どこか抜けているような部分もありましたし、放射能をレーザービームのように発するゴジラの姿は、どこか機械的で生物感を感じられなかったりと、必ずしも期待どおりなことばかりではなかったですが、それでも常に緊迫感のある中で奮闘する若き政治家たちの姿は、それなりにワクワクさせられるものはありました。自衛隊の隊長役で斎藤工は出演。

 

10 無伴奏

学生運動が盛んな1969年代終盤のムードが、スピーカーに向かって席が並ぶ独特な形の喫茶店を中心に流れる作品。その雰囲気を味わうだけでも、この手の作品はいいものです。どこか謎めいた雰囲気を持つ男二人、そして性にもあっけらかんとした女性一人の3人組と出会った主人公。学生運動に興味を持ちながらも、とことんまでやりきる覚悟のない女子高生。雰囲気にのまれるようになんとなく付き合っている感じになっていくのですが、常に彼のそばに居る男の友人。その存在をなんとなく重く思ううちに、とんでもない悲劇に見舞われるのです。そしてそこに隠された真実を、どう受け止めていいのか…。悩める時代の悩める若者たちの生態を生々しく描いた独特の作品になっていました。

 

11 雷桜

12  SCOOP!

13 愛と誠

14 新宿インシデント

15 愛のまなざしを

16 劇場版 仮面ティーチャー

17 ゾッキ

18 悪夢のエレベーター

19 昼顔

20 CUBE 一度入ったら、最後