●アビゲイル・ブレスリン 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

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まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

アビゲイル・ブレスリン 出演映画 ベスト10

 

子役から活躍し、いよいよ大人になってきた昨今。

 

1 リトル・ミス・サンシャイン 

ちょっと可愛らしい家族のドラマです。バラバラの家族がミスコンへ参加しようとする道中に起こるさまざまな出来事の中で、まとまりを取り戻していくというストーリー。個性の強い、変わり者揃いの家族で、騒がしい道中はやや大げさな印象もありますが、観ていて飽きません。子供のミスコンというのがあまりピンと来ず、どちらかというと顔をしかめたくなるようなコンテストなのですが、このオチならそれも逆に生きてきます。ただ、これがアカデミー賞にノミネートされたことに関しては、果たしてそこまでの作品かどうかはやや疑問に感じました。ミスコンに出場する主人公がアビゲイル・ブレスリン。

リトルミスサンシャイン

 

2 私の中のあなた

残り少ない時間をどう過ごさせてあげるのが病気の本人にとって幸せなことなのか、或いはそのために周りの家族はどう接するべきなのか、そんな部分に重きを置いて描かれています。したがって、「悲しかった、可愛そうだね」で終わらず、しかも悲劇なのにどこかすっきりした気持ちで観終わることができて、非常に好感の持てる作品に仕上がっていたと思います。もちろん愛する家族には、少しでも長く生きてもらいたいという気持ちは分かりますが、それが病気を抱えながら辛い治療を続ける本人の思いとまるっきり一致するとも限らないのですね。 そんなことに気づかせてくれる中で、自分が似たような場面を迎えたときに、どういう心構えが必要なのか、そんなヒントを与えてくれるような映画でもありました。さて、なんといってもアビゲイル・ブレスリンが今作でも素晴らしい演技を見せてくれています。病気の姉を支える妹という立ち居地の難しい役でしたが、彼女はものともせず、観ている者の気持ちをひきつけながら堂々と演じきっていました。

私の中のあなた

 

3 8月の家族たち

聞けば聞くほど不快になっていくこの家族の会話。お互いに自分を省みることをしないで、相手を責めたり罵ったり詰ったり…。そしてやがて明らかになっていく隠し事…。演技派個性派俳優たちによる壮絶な演技合戦は実に濃厚でした。血が繋がっているからこその一筋縄ではいかないお互いへの募る思い、隠していた思いがぶつかり合い、それはそれはもうただ映画を観ているだけの観客からしても、早くその場から逃げ出したい思いであふれそうになりました。みんな結局は似た者同士、血の繋がりは隠せませんね、という感じです。強いて言えばクリス・クーパーだけがまともなのですが、考えてみれば女性陣と血の繋がりがないわけで、当然と言えば当然なのでしょうね。観ていてけっして楽しい気持ちになったり、感動したりするような類の作品ではなく、むしろ気持ちは良くないし、怒りや苛立ちを覚えるような映画です。でもそれだからこそ興味を持ってしまうこともあるわけで、結局のところ人は他人の不幸が大好きということになるのでしょうか。深いこと考えずに演技だけを楽しみましょう。反抗期の娘役でアビゲイル・ブレスリンは出演。

 

4 幸せのレシピ

オリジナルであるドイツ映画「マーサの幸せレシピ」と基本の構図は同じです。中盤まではほぼ似たような展開で進んでいくのですが、終盤を大きく変えています。米国のリメイクとしては、意外にもこちらのリメイク版のほうがあっさりとしたまとめ方で、オリジナルの方がヒロインと姪との間に育ってきた愛情を前面に押し出して、かなり情に訴えたものになっています。オリジナルを知らずにこちらを見ていれば、おそらくなかなかいいお話だなぁ…と単純に思えたのかもしれませんが、どうしても較べてみてしまうので、ちょっと物足りなさは感じました。ただ、こちらのすっきりしたラストの方が好きだと思うかたも当然いらっしゃるでしょうし、否定はしません。好みの問題でしょう。肉親を失った姪がアビゲイル・ブレスリン。

 

5 マギー

ゾンビウイルスに犯され病状が進行していく娘を見続ける父親の切なさがひしひしと伝わってくるのです。いずれなんとかしなければならない、その決断を下さなければならない時がいずれ来る、その時間の経過の怖さ。異色のゾンビものではありますが、父娘のそれぞれを思い合う気持ちが実に痛々しく、観ていて辛いのです。そしてラストシーンのあまりものやるせなさ。アーノルド・シュワルツネッガーの娘がアビゲイル・ブレスリン。

 

6 スティルウォーター

冤罪を訴えて刑務所から父親に訴えかける娘(アビゲイル・ブレスリン)に対し、それまで父親らしいことをしてやれなかった負い目もあり、なんとか真犯人を見つけ出そうと、言葉も通じぬ異国で奮闘する父親。しかしながらその思いゆえにやり過ぎてしまい、住んでいたところを追い出された矢先、事態は急転換。ところが父親が新たにつかんだ真実は彼を茫然とさせるには十分で、結果として娘が一枚も二枚も上手だったということです。そんな娘に振り回されることになった父親には、少々憐れみさえ覚えるような、そんな結末になっています。あまりに皮肉な結末は、決して手放しで喜べるものではなかったはずです。いつたいこの娘はどこまで演じていたのでしょうか。後味の悪さとうすら怖さを覚える作品でした。

 

7 ハウンター

同じ日を毎日繰り返すしかない主人公の閉塞された思いが思わぬ方向に原因が見つかり、やがては得体のしれない殺人鬼と戦い、そして自らの死からで平穏を取り戻した主人公。アビゲイル・ブレスリンが成長し、強い女性を演じていました。

 

8 幸せの1ページ 

家族で見られる夢のある暖かい作品にはなっていましたが、逆に言えば無難な出来に収まったというところ。素直に見れば元気になれるし、最後にはとても幸せな気分になれます。南の島の豊かな自然と広い海を前にした生活は、観ているだけでもウキウキしてくるようで、旅の気分も味わえます。ただ、どうしても対象年齢を広くとっているせいで、まっすぐでストレートなストーリーには、多少の退屈感を覚える瞬間もあり、大人が100%楽しむには物足りなさはありました。けっして悪い映画ではないですが、このテーマにしてはワクワク感が弱く、せいぜい南の島への旅行気分を味わう程度の目的で鑑賞するのが一番かもしれません。おてんばな女の子をアビゲイル・ブレスリンが演じています。

 

9 ゾンビランド

どちらかというとロードムービー的な趣が強い感じですし、青年の自己再生というテーマも前面に出てきて、ゾンビ映画としては異色の作品ですね。ただ脅かし続けるだけのゾンビ映画はアイディアがとっくに出尽くして脳がないといことでしょうか。作品自体はコンパクトにまとまって、気軽に観られる作品にはなっていますが、これから目的地へ向かおうという前半のワクワク感が、後半になっておお薄れてきてしまったのは残念。ウディ・ハレルソンがかっこ良かったです。アビゲイル・ブレスリンもゾンビからのサバイバル合戦に巻き込まれます。

 

10 ニューイヤーズ・イヴ 

一時期毎年のように作られていた群像ロマンティック・コメディ。飽きもありましたが、なんかこれといった核がなくて、物語が分散してしまった分、どのエピソードもみんな同じような感じ。キャストだけは豪華なので惜しかったです。