●絵画・美術品泥棒映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

絵画・美術品泥棒映画 ベスト10

 

1 おしゃれ泥棒

おしゃれでしゃれて小気味良いロマンテイック・コメディの傑作です。邦題のとおり、とにかくオードリー・ヘプバーンのファッションショーが素敵。サングラスや帽子も含め、カラフルな衣装を場面場面で着こなしているのが楽しめます。ストーリーもなかなかおしゃれで、オチまで爽やか。現代の防犯ではなかなかこうもいかないでしょうが、まだのんびりした時代です。

おしゃれ泥棒

 

2 ヘッドハンター

ヘッドハンターのエリートが実は美術品の怪盗だったという設定から始まるサスペンス。展開にスピード感と緊張感があり、常に先の読めない展開。独特の風貌の主人公の個性もあって、面白いサスペンスになっていました。嫌な男に見えた主人公も、追われる身になると不憫に思えてくるから不思議。

ヘッドハンター

 

3 鑑定士と顔のない依頼人 

2回目の鑑賞をしたくなるとさんざん煽っていたので、いったいどこにどんな仕掛けがあって、どんな裏が隠されているか、かなりうがった目で観ていたのですが、なるほどそういうことだったのですね、という感じですかね。確かに、結末を知ってもう一回観ると、また新しい発見がありそうな気はします。その意味ではそれなりによくできた巧妙な作品だといえるでしょう。初老男と病んだ若い女性の純愛映画が本筋かと思いきや、そこに隠されて進んでいたことこそが本筋というわけで、裏のストーリーに気をとられている間に、表のストーリーが動いていく。その見逃した表の展開をもう一回確かめてみてください、ということなのですね。淋しく人生の終盤を迎え始めた鑑定士の哀愁をジェフリー・ラッシュが見事に表現していましたが、余韻として残るのもむしろそちらの方。そういう意味では自分もヴァージルみたいに騙されるのかなぁ。

 

4 ゴヤの名画と優しい泥棒

この老夫婦の会話のやりとりが実に面白く、長年連れ添った夫婦らしい、いろいろあっても最後はやっぱり夫婦だねという感じが微笑ましかったです。このあたりは、ジム・ブロードベント、ヘレン・ミレンの名優さすがのコンビネーションというところでしょうか。自由奔放な夫に対し、常識人の妻の方が力が強いのですが、それにめげない夫の自由さがまた愛らしいのです。仕事は続かないし、とんでもないことをやらかしてばかりの夫に愛想をつかして別れてもおかしくないのですが、2度目の出所の時は、ちゃんと迎えにいっているわけで、やっぱり夫婦でした。そして息子を守りたい気持ちも一緒なんですね。実話ベースということもあり、興味深く鑑賞しました。

 

5 ギャンブル・プレイ

カジノ襲撃映画かと思いきや、本当の狙いは壁に飾られた絵画にあり。ヒロインのナッサ・クヒアニチェが奇麗でそれでいて声が渋い!泥棒映画には美女はやはりつきものか。二重に騙す構造にしてやられました。

 

6 エントラップメント

おしゃれな感覚で見せる泥棒映画。ショーン・コネリーは晩年になっても色気があり、キャサリン・ゼタ・ジョーンズとのコンビにも違和感はないのが凄いところ。泥棒自体のシーンはそれほど画期的なものではなく、ロマンスをからめたところで、最後の意外な事実と合わせて、なんとか作品として成り立たせていたような印象です。

エントラップメント

 

7 ハドソン・ホーク

コメディタッチで時折ミュージカル調にも変わるクライム・ムービーなのですが、コメディ色が強く出ているため、犯罪に関わる緊張感を味わうというよりも、キャストの掛け合いを楽しむ映画でしょう。みんな頑張っているのは分かりますが、やや緩い感じがしてしまうのは、ブルース・ウィリスの奇妙な歌のせいでしょうか。多くを求めなければ、それなりに観られる映画だとは思いますが、敢えて選んで観るほどのものでもないでしょう。

 

8 グレート・アドベンチャー

簡単に言ってしまえば泥棒映画ですが、ジャン・レノやアンディ・ラウがいると、どこかしゃれた雰囲気に感じられてしまうから不思議です。その中でも敵か味方かふらふらとよくわからない謎の女を演じたスー・チーが鍵でした。いろいろと盗みを実行するための仕掛けに工夫があって、頑張っているなという印象でした。

 

9 夜霧のマンハッタン

絵画を巡る陰謀と殺人事件に巻き込まれた容疑者の女と弁護する人々との話ですが、謎は複雑なものの、容疑者のダリル・ハンナの存在も中途半端で、結末の検事側の翻意があっけなく、しまりのない作品でした。

夜霧のマンハッタン

 

10 トーマス・クラウン・アフェア 

リメイク元の作品『華麗なる賭け』と比べると、犯罪映画というよりも、ロマンス映画の趣が強くなっていますが、ピアース・ブロスナンのとレネ・ルッソの色気に頼った感はありますね。正直なところ面白くないです。見せ場はレネ・ルッソの裸だけ。

トーマスクラウンアフェア