●マーゴット・ロビー 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

マーゴット・ロビー 出演映画 ベスト10

 

1 アバウト・タイム 愛おしい時間について

単なるタイムトラベルものでも、ファンタジックなラブコメディでもなく、幸せな人生についてあれこれと思い巡らせてくれるような素敵な作品です。好きな女性を手に入れるためにタイムトラベルを使うということは過去の作品でもありますが、この作品の主題はそこにはありません。愛する女性と家族を設け幸せな人生を進んでいても、別れや困難は必ずやってきます。時間を戻してやり直してみても、また別の苦難が現れたりと思うようにはいかないもの。時には自分の強い意志で切り開いていくこともまた大事ですし、素直に試練として受け入れることもまた大事。そんな中でいい家族関係を築いていくこの一家を見ていると、本当に理想の人生はこういう暮らしなのではないかと思えてきました。夫婦、親子、兄妹とそれぞれの仲がとても良いのがとにかく憧れます。本当に心が温まるような作品でした。主人公の男性の妹の友人役でマーゴット・ロビーは出演。

 

2 スキャンダル

実際の事件を脚色して映画にしている作品、こんなひどいセクハラが長年に渡って横行していたと思うと、なんともやるせなくなりますが、でもそれが事実なのでしょう。権力を振りかざして、仕事と引き換えに性的欲求を満たそうとする男が大会社のトップであり続けていたことで、女性たちにとっては本来の実力とは別のところで評価され、仕事を得たり失ったりしてきたという歪みを生んでいたことも、セクハラだけでなく、大きな罪と言ってもいいでしょう。そのセクハラに対して立ち上がる女性キャスターたちを、3人の女優が熱演しています。それぞれその立ち上がり過程は異なるものの、沈黙から転じていく様子には拍手を送りたくなるものがあります。結末はわかっていても、どのような過程でその結末に繋がっていくのか、社会的な立場の危うさ、マスコミとの確執などの問題もあって、スリリングで最後まで目を離せず、作品としても見応え十分でした。野心満々の若手キャスターをマーゴット・ロビーが演じています。

 

3 アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル 

この映画の中の話が事実であれば、今まで断片的にマスコミを通じて聞いていた話とは、ちょっと様子が違うなということ思いました。そしてビッチで悪い女だと思っていたトーニャ自身は、どちらかというと周りに振り回されただけで、本人自身はスケートへの思いが熱い一人のアスリート。ただ周囲の人物に恵まれず、本人のコントロールできないところで、悪い方へ悪い方へ転がっていったという印象です。類は友を呼ぶといえばそうかもしれませんが、一方でマスコミのあり方の問題も、この出来事で浮き彫りになったのではないでしょうか。古くなった事件ではありますが、非常に興味深く観ることができました。フィギュアスケーターのトーニャ・ハーディングをマーゴット・ロビーが演じています。

 

4 ウルフ・オブ・ウォールストリート 

上映時間も含めてボリューム感いっぱいの熱のこもった作品で、作り手、演じ手、そしてベルフォートという人物のエネルギーがビシビシと伝わってきました。特にディカプリオは大熱演で、力がはいっていましたね。オスカーの可能性を取りざたされるのも納得の演技でした。ただ内容の割には、やはりちと長い。観ていて疲れてくるし、早く終わらないかなと思わせるようでは、長さについてももう少し適度と言うものを考えて方が良かったでしょうね。主人公の再婚相手をマーゴット・ロビーが演じています。

 

5 フランス組曲

戦時下の窮屈な時代、本来なら対立し取締り取り締まれの関係である軍人と主婦の間に芽生えた秘められた思いを繊細に描いた恋愛ドラマです。しかしながら相手への思いは表に出すわけにもいかず、それは二人の間だけに分かる相手への行動のみで、観ている側はその強さを測り知るのです。明るみにしてしまうわけにはいかず、仲間や家族の前では必死に取り繕う姿、そして仲間を殺されながらも彼女の身を優先した行動を選択したラストのシーンなど、秘められたがゆえに生じる葛藤と緊張感に観ていてヒリヒリするような思いでした。夫は戻らない、義母には冷たくされる、犯罪者を隠してる、そんな状態の中で薄幸そうな女を演じるウィリアムズの表情がまた良かったです。

 

6 ザ・スーサイドスクワッド "極"悪党、集結

マーゴット・ロビー主演作。それにしても巨大ヒトデのモンスターから発射される無数の小ヒトデが人々の顔に張り付くところのグロテスクさには、恐怖を通り越して呆気にとられてしまいました。それ以外にも敵味方関係なく、出てくる架空の生物の異様さといったら、イタチ男だったり、太ったサメ男だったり、とにかく想像を超えるビジュアルのキャラクターを投げ込んできてびっくり。これらが気持ち悪さと愛らしさとを併せ持っていることで、独創的な世界観を生み出し、それを観ているだけでも楽しかったです。一方で任務を与えられたチームの面々ですが、過酷な戦いの中で、一人一人と死んでいき、サバイバル合戦の様相を示し、ストーリー的に展開も他方で楽しむこともできました。

 

7 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

古き良き時代のハリウッドの雰囲気は好きです。ファッション、車、インテリア…と当時のムードをふんだんに伝えて来る映像には惹きつけられるものがありました。ただし内容的には、それ以上に惹きつけるものはなかったです。女優シャロン・テイト暗殺事件をモチーフにした最後の展開は、タランティーノらしいバイオレンスが観られたものの、実際の事件とは変えてありますし、かといってストーリー的な必然性があるわけでもなく、突然暴力的なシーンが差し込まれたただけになってしまっています。せっかくの2大スターの競演でしたが、二人のスター性が必ずしも生かされているわけでもなく、これならだれでもいいじゃんという感じ。上映時間も長めで、全体的にだらだらした印象でした。マーゴット・ロビーは女優シャロン・テイト役。

 

8 ふたりの女王 メアリーとエリザベス 

話としては有名で、映画になることも初めてではない、二人の対照的な姉妹女王のどろどろと渦巻く権力をめぐる物語を改めてシアーシャ・ローナンとマーゴット・ロビーで焼き直しましたというところでしょうか。自分に素直で奔放で自由な妹と、王位のために自分を頑なに抑え込んで威厳を保ち続ける姉。その対比を二人の女優がきちんと表現して、歴史悲劇を盛り上げていました。そもそも目新しい話ではないので、その点で新鮮味には欠けますが、無難に手堅く映画にまとめあげたという印象です。

 

9 死の谷間

3人しかいない登場人物の中での男女3人の三角関係(マーゴット・ロビーが女性役)。放射汚染されて人がいなくなったという架空の状況は、SF映画の設定そのものですが、作品自体は男女の秘めたる確執を主体とした物語になっています。他に誰もいない社会で、白人と黒人の男性との共同生活の中での若い女性の思い、葛藤…。こんなどこにも逃げられない状況の中で、妙齢の男女3人の生活は成り立つはずがないということなのでしょうか。思わぬ結末により、二人に穏やかな生活が戻ってくるのでしょうか。なかなか思わせぶりな作品でした。

 

10 ターザン:REBORN 

アレキサンダー・スカルスガルドの肉体美がまず第一というところでしょうか。英国での紳士的な姿と、ジャングルでの野性的な姿のギャップにご婦人方はしびれてしまうのでは?それはともかく、作品としても敵味方が明確になっていて、分かりやすい構図で会ったと思います。味方が襲われれば、襲った相手は敵。観ている方も当然感情移入してみるわけで、そうすればおのずからクリストフ・ヴァルツは憎き敵。その敵をどうやって懲らしめるかが、このストーリーの最大の見どころとなるわけで、その意味ではうまく引きつけていたのではないでしょうか。ただ追う追われるの展開となる中盤以降のテンポがいまひとつ上がってこなかったのが惜しいところで。主人公が勝利するのは分かり切っていることなので、そこに向かってどう盛り上げていくかが少し足りなかったということでしょう。ターザンの妻がマーゴット・ロビー。