●YOU 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

YOU 出演映画 ベスト10

 

女優のイメージはあまりないのですが、

結構映画には出演しているのですよね。

 

1 ボーイズ・オン・ザ・ラン

ほんと駄目で不器用でどうしようもない男なんですけれど、憎めないというか、可愛くて応援したくなってしまうのですよね。目を背けたくなるようなカッコワルさにも、ついつい引き込まれて観てしまうのも、実はどこか自分と共通するところを持っているのかもしれません。そしてそんな彼を、結果的に引っ掻き回してしまったヒロインの黒川芽以。奥手で清楚なのか、とんでもない遊び人なのか、或いは主人公を好きなのか憎んでいるのか、まったくもってつかみどころのない変幻自在の小悪魔的な役どころを、きわどいせりふが多々あるにも関わらず、嫌味なくチャーミングにさらりと演じているところが素晴らしい。だからこそ、より主人公に感情移入してしまうのですよね。脚本的にも、演技的にもなかなか巧みだったと思います。多少作品としての品のなさにひいてしまう部分はあるにしろ、ストーリー自体も面白く、まずは楽しく鑑賞させていただきました。YOUはソープ嬢の役で出演。

 

2 THE 有頂天ホテル

面白いというよりは楽しい映画です。次から次へと出てくるキャラクターが登場し、シーンが目まぐるしく動いていくので2時間16分があっという間です。複雑にからみあった人間関係がうまくまとまっていて、三谷の脚本はさすがという感じです。豪華キャストももちろん魅力ですし、それぞれがそれぞれの役割を果たしています。ただ見終わったところで「この場面」という強く印象に残るところがなかったのは、うまくまとまり過ぎていたせいかもしれません。山場となるシーンが特にないので、すーっと流れていってしまった印象はありました。それでも映画としては期待通りの楽しさだし、笑いどころも揃っています。物を介して意外なところで繋がってくる連鎖は物語としても面白かったです。不幸な歌手役でYOUは出演。

 

3 走れT校バスケット部

爽やかな青春スポーツ映画は、弱小チームが強くなって、因縁の対決を制して優勝するという王道のストーリーですが、それだけに安心して観られます。いきなりいじめで始まりますが、新しいチームのメンバーがみんないいやつばかりで、それだけに作品にも入り込みやすく、必然的に主人公のチームを応援するような作りになっています。シンプルですが、自然に楽しめる、応援したくなる、そんな作品でした。YOUは先生役。

 

4 歩いても 歩いても

簡単に言ってしまえば、ある一家の夏休みの里帰りの2日間を描いたコメディタッチのホームドラマ、それだけです。しかし、これといった大事件が起こるわけではないのですが、それぞれの登場人物がそれぞれの相手に複雑な思いを抱えていることで、それらが映画として成立してしまうところが面白いところ。どこの家庭にもなんらかの問題を抱えているのが普通であり、そんな意味ではそういった普通の家族問題を映画にして作品に仕上げたことは、是枝監督の力量によるところかもしれません。夏休みの里帰りという季節感と、昔ながらの田舎の生活感(すいか、蚊取り線香、ビールに枝豆、とうもろこし…)を上手な演出で見せることで、到着してから帰途に着くまでの2日間が、一家の夏の短いイベントとして賑わい感をもって伝わり、その分エンディングの部分の「宴の後」的な静けさを余計に際立たせていたように思いました。阿部寛演じる主人公の姉役がYOU。

 

5 誰も知らない

カンヌで男優賞をとったことから話題になった作品ですが、いまひとつ心に響いてくるものが薄かったのは事実。それでも妹の遺体を埋めるシーンはあまりにもせつなかったです。それまでのキャラクターの描き方が、もう一歩踏み込んだものになっていたら、より印象深い作品になったかもしれないとは思いました。キャストではいい加減な母親役のYOUは意表をついているようでしたが、こうしてみるとはまっていますね。とにもかくにもこれが実話を元にしているということがやはり切なく悲しかったです。

 

6 いま、会いにゆきます

3/4はずっと退屈。しかしそれはその後の1/4のための伏線だったのです。最後にあっという種明かしが展開し、すっかりやられてしまいました。とにかくうまい、そしてずるいと思いました。結局は運命的な出会いを描いた恋愛映画で、題名もまさにそのオチをさしていたのだとわかったときは、参りましたといった感じです。ただ中村獅童のキャスティングにはやや違和感が残ったのも事実。どうしてもくせがあるため、普通の父親に見えてきません。竹内も決して適役ではないと思いましたし、キャスティングが変われば、もっと違ったリアリティのある映画になっていた気がしました。YOUは教師役での出演。

 

 

7 世界は今日から君のもの

ふがいない父親のせいでひきこもりからアルバイトを始めた主人公に隠されたイラストの才能が見いだされるものの、そのことに戸惑い、自信を持てない彼女。そんなひきこもりから脱しようとする女性に対する温かい視線の感じられる作品となっています。門脇麦演じるひきこもりの主人公の母親がYOUです。

 

8 君が君で君だ

松井大悟らしい男たちが多数登場し、妄想ばかりが膨らんで、大人になりきれない野郎どもの浅はかでバカバカしい行動をとにかく笑って泪してという青春コメディです。男なら彼らのどうしようもない姿のどこかに共感できるのではないでしょうか。こいつら馬鹿だと思いながらも、そこに自分の姿を重ね合わしてみたりと、こんな風になりたくない、俺はこいつらと違うんだと思いながらも、愛さずにはいられない男たち。松井監督、そんなしょーもない若者たちが好きなようですね。YOUは借金の取り立て屋を演じています。

 

9 映画 兄に愛されすぎて困ってます

同居するかっこいい兄が実は血の繋がらない相手だった…まあ妄想の中で考えるようなことを、実際にお話にしてみましたというところです。ですから、あまりリアルにならないように、とにかく漫画チック映画チックに徹した演出が成されています。本当の高校生の女優さんが演じるとまた、暇そうなドクターとのドライブデートも眉をひそめたくなるところですが、実際には20歳を超えている俳優が演じることで、これは作り物だ、夢の世界だということが強調されているようでもあり、逆に安心感にもなっています。すべて作り物、妄想の世界ということであれば、これはこれでいいのではないでしょうか。YOUは主人公の母親役。

 

10 7月24日通りのクリスマス

冴えないヒロインと王子様がいかに結びつくか、キャラクターの濃い脇役陣をきちんと配し、さらには本線とは別のところで繰り広げられるドタバタギャグ(劇団ひとりが担当)、そして出オチタレントまできちんと用意し、まさに王道をいくラブ・コメディ。しかしながら、最初から王子様に夢中の中谷演じるヒロインに対し、王子様役の大沢がどのように惹かれていったのか、その部分の描かれ方があっさりしているため、盛り上がりには欠けるのが惜しいところです。