●ブラッドリー・クーパー 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ブラッドリー・クーパー 出演映画 ベスト10

 

1 世界にひとつのブレイブック

ブラッドリー・クーパー主演作。ストーリー自体はそれほど目新しいものではなく、よくあるラブコメディ的なものではあるのですが、この作品が魅力的に映るのは、なんといってもジェニファー・ローレンスにつきるでしょう。彼女の豊かな表情を観ているだけで、スクリーンに引き込まれていくようでしたし、セリフの言い回しひとつひとつがチャーミング。けっして品のある役柄ではないにも関わらず、可愛らしくて嫌味もなく、特に最後に自分の気持ちが隠せなくなってしまうシーンなどはキュンキュンです。ラブコメの場合、ヒロインが嫌悪感を持たれてしまうとアウトですから、そのあたり絶妙なところでバランスとった演技だったと思います。脇役陣もなかなか贅沢なメンバーで賑やか。前半はそれほどでなくても、山場の見せ方が上手く、いい印象で観終わることができました。

世界にひとつのプレイブック

 

2 アメリカン・スナイパー

どんなジャンルの作品を撮っても高レベルの映画に仕上げてくるイーストウッド。今回も質の高いものをきちんと創り上げてきました。ストーリー的には起承転結がきちんとあるものではなく、戦地と家庭を行き来するだけの繰り返しなのですが、その都度少しずつ心を病んでいく様子と、家族との関係性の推移を繊細に描いていて、きめ細かい演出が光ります。そしてその演出に応えるかのように、今までの優男風のイメージを一新して肉体改造までした挑んだブラッドリー・クーパーの意気込みがまた天晴れ。戦地から帰って心や体に傷を負ってその後を生きていく兵士たちの姿を通して、つまりは何人死んだ何人負傷したという数字の影に隠れて見えない部分をクローズアップすることで、戦争というものの非情さをまた違う角度から伝えようとする思いが充分に伝わる作品でした。

アメリカンスナイパー

 

3 そんな彼なら捨てちゃえば?

豪華キャストが揃った映画を観ましたが、気軽に観られる楽しい作品になっていたと思います。幸せに結ばれたカップル、長い春をようやく乗り越えたカップルもいたかと思えば、すべてを終わらせたカップルもいますし、シリアスで重苦しい雰囲気のエピソードや正統派恋愛映画路線の話もあれば、コミカルで笑えるラブ・コメ路線もありで、とにかく色んな雰囲気や展開の恋愛劇を観ることができ、それだけでも面白かったです。こうした恋愛群像劇は、なかなかうまくまとまらないこともあるのですが、登場人物の連鎖の仕方なども上手で、観ていて次は誰が出てくるか、どのカップルの話なのか、そんなワクワクするような楽しみもあって、バランスよく構成されていたと思います。 さらに豪華なキャストそれぞれの個性も生かされていたのではないでしょうか。役どころとしては損な役目だったかもしれないジェニファー・コネリーは常にピリピリしていてシリアス一辺倒(その夫がブラッドリー・クーパー)、肉感的なスタイルで男を惑わすスカーレット・ヨハンソン、正統派ドラマ担当のジェニファー・アニストン、お笑い担当のドリュー・バリモア、それぞれが役目を果たしていたと思いますが、中でも思い込みが激しくて惚れっぽいジニファー・グッドゥィンがとってもキュートで、すごく応援したくなってしまいました。ひとつひとつはたわいのない恋愛劇なのかもしれませんが、それが合わさることでの調和の妙が出ていて、私はこの映画好きでした。

 

4 イエスマン “YES”は人生のパスワード

さわやかで前向きになれる素敵な作品でした。ズーイー・デシャネルがかわいい。当時シリアスな作品で評価も受けたいましたが、売れたからといって、こういう作品も大事にするジム・キャリーにも好感。そのジム・キャリー演じる主人公の友人役でジム・キャリーは出演。

 

5 リミットレス

これだけいろんな映画がつくられてくると、なかなか新しいアイディアというものは出てきにくいと思いますが、そんな中でまた斬新な設定を考え出したという点では評価していいのではないでしょうか。そのアイディアを存分に生かしたといえるまでの内容ではなかったですが、それでもサスペンス映画としては、「そこそこ」楽しめるものにはなっていました。服薬したあとの変化ぶりを映像的に認知させる部分で、いろいろ苦労していたようで、出だしはそのあたりをなんとか工夫して見せていましたが、そのうちいい加減になってしまったのは残念なところ。薬に頼っている状態と絶っている状態、どちらの状態にあるのか、時々分かりにくくなってしまったのはストレスの一因になりました。ま、でも、所詮架空の薬でしょうから、あまり細かいことをつついても仕方ないですね。作家志望の主人公がブラッドリー・クーパー。

 

6 プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命 

二組の父親と息子の間に絡み合う数奇な運命…二代に渡る因果をドラマティックに描いた見応えある作品になっています。一緒に暮らせない息子の為に重ねた強盗、その男を結果的に殺してしまった正義感の強い刑事。やがて殺した側と殺された側の息子が偶然にも近づくことから、明かしていなかった過去が判明・憎しみと愛情の紙一重のところで交錯するそれぞれの思いがぶつかり合って、人生の重さを感じさせられました。ブラッドリー・クーパーは新米警官を演じています。

 

7 運び屋

仕事第一で家族のことをないがしろに生きてきた老人が、80歳もとうに過ぎたころにようやく反省し、自分のしてきたことを後悔する、そのためのきっかけとなったのが麻薬の運び屋の仕事だということ。簡単に言えばそんな話です。だれもがこんなおじいさんが大量の麻薬を運ぶ犯罪に関わっているなんて想像もしない、その思い込みがこの作品のみそになるわけで、そのために捜査官が接触しても気づかなかったし、家族も信じてくれないということで、展開が遅れたゆえに生まれたドラマということでしようね。イーストウッドが久しぶりに自らの作品で主演を務めたということで、衝撃的な展開はあまりなく、地味な作品ではありますが、その伝えたかったことは十分に表せたように思いました。ブラッドリー・クーパーは麻薬取締官を演じています。

 

8 二ツ星の料理人

過去の傷をどこかで引きずりながらも、生まれ変わって一念発起、三ツ星レストランのシェフを目指す主人公(ブラッドリー・クーパー)。最初はあまりにも三ツ星にこだわり、野心が満々でギラギラしている印象だったのが、最後にはすっかり力が抜けて、彼本来の人間性がようやく表れたような形でめでたしめでたし。かつていろいろな人に迷惑をかけた中で、その彼を受け入れる者、密かに復讐を誓う者、あからさまにライバル心を燃やす者と色々でしたが、腕は確か。最後は落ち着くところに落ち着いたという展開で、全体的にはまずは観ている側の想像するとおりに進んでいった印象です。ミシュラン審査員のくだりも、実はそうではなかったというのは予想できたことで、そうだと知った時はやっぱりなという感じでした。もう少しシングルマザーの同僚の有能女性シェフとの関係が進むと、話としては盛り上がったかも。

 

9 特攻野郎Aチーム THE MOVIE

ハリウッド映画らしく、派手な爆破や大規模な破壊攻撃による、見掛けだけは派手な感じになっていますね。映画にしたのだから、スケール感だけでも大きく見せないとね、というところでしょうか。ただ多くのハリウッド製のアクション映画郡の中に混ざってしまうと、ごくごく平凡なアクション作品といった感じ。そのときはそれなりに楽しめますけど、終わってみればさして特徴のない印象。ま、ハリウッドのアクション映画に求めるものはそもそもこのあたりなのでしょうから、これはこれでOKだとは思います。ただ、もう少し「味」が欲しかったなとは、個人的には思いました。それにしてもエンドロール始まって出て行ってしまう人が、通常の映画以上に多かったのですが、最近はエンドロールが全部終わったあとにもう1シーンというものがかなり増えてきています。気を抜かないように。

 

 

10 ウェディング・クラッシャーズ

昔からよくあるパターン。ついた嘘を明かすタイミングを逃し信用を失うも、最後はハッピーエンド。結婚式での強奪は絵になるのですね。こういったコメディでもシリアスなドラマでもいけてしまうブラッドリー・クーパーはさすが。