●アナ・ケンドリック 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

アナ・ケンドリック 出演映画 ベスト10

 

好きな女優さんの一人です。

 

1 マイレージ、マイライフ

良く出来た映画だったと思います。人生にとって大事なことは?、他人に責任を負わず自由に飛び回る人生の行く末は?、そんな問いに対する答えを、分かりやすく、そして皮肉もこめて教えてくれるような作品でした。やり手の解雇通告マンをジョージ・クルーニーが好演、自分が歩んできた人生の道、共感してくれる相手が現れたかと思いきや、実はそれはメインストリートでなく、メインストリートに疲れたときに歩く寄り道だったと気づいたときの孤独感・寂しさにちょっとだけ同情さえしてしまいました。ヴェラ・ファーミガ、アナ・ケンドリックといった女性陣もそれぞれ役目を果たし、魅力的な演技をしていたと思います。脚本も練られていて無駄がなく、最初から最後までスムーズにストーリーも流れて、そのあたりは数々の賞にノミネートされたことだけはありますね。

 

2 ピッチ・パーフェクト

最初はいまいちだったパフォーマンスが最後には素晴らしい出来栄えで拍手喝采、その最高のパフォーマンスは練習シーンでも決して見せず、変化していく過程も隠し、一気にクライマックスで披露。このパターンはこうしたチームパフォーマンスものでは常套手段であり、当作もいまいち冴えない歌とダンスをさんざん見せた挙句に、最後にとびきりのパフォーマンスを見せてくれます。当然盛り上がりますし、観客の気分も高揚。もっと他のチームの素晴らしいパフォーマンスを観られればもっと最高でしたが、爽快な作品を楽しめました。快活な主人公を演じたアナ・ケンドリックの魅力爆発。

 

3 シンプル・フェイバー

この手のどんでん返しに次ぐどんでん返しで見せるサスペンスは、かつては一定間隔で公開作があったものの、近年としては久しぶりのような気がして、その分新鮮さを覚えました。どことなく怪しい雰囲気を漂わす夫婦。一体騙しているのはどっちで、だまされているのは誰?という展開で、特に終盤は激しく状況が入れ替わり、目が離せません。しかもそんな怪しさたっぷり夫婦にいいように利用され、しかも旦那とは体の関係まで結ぶ始末。主人公はお人好しでどうしようもないと思わせておいて、なかなかどうして強か。 アナ・ケンドリック演じる主人公のキャラクターがわりとあっけらかんとしているので、サスペンスものとしてはわりと軽妙に進んでいくのも、楽しかったです。3人の駆け引きでいったい誰が勝つのか、最後まで楽しめました。

 

4 50/50 フィフティ・フィフティ

病気を受け入れて闘わないといけないと平静を装う一方、死というものが具体的に見えてきた中で苦しみなやむ心、そのはざまで揺れる青年をジョセフ・ゴードン=レヴィットが好演しています。しかも闘病ものにありがちな、強がるだけ、或いは落ち込むだけというのではなく、そんな中でも浮気した元恋人に対するプライドもあれば、母親の接し方への戸惑い、或いは好意を抱き始めた女性に対し思わず表情をゆるませたりと、普通の青年の姿がきちんと見て取れる演出のさりげなさにも好感が持てます。そのあたりの見せ方は他の同テーマの作品とは一線を画していたように思いました。あとはアナ・ケンドリックがいいですね。こんな純粋なセラピストだったら、アダムらならずとも惹かれてしまいますよ。

 

5 トワイライトサーガ ニュームーン

キャラクターや背景の説明が省ける分、より展開にスピード感が増し、さらに構成が分かりやすくまとめられているため、より観易い続編になっていたと思います。それぞれが心のうちに抱える苦悩を中心に、そのぶつかり合いを描いているので、数多ある吸血鬼映画群の中でも、やや趣の違うものになっていることは評価できると思いますし、そこが人気の秘密ともいえるでしょう。私自身、実際のところ吸血鬼映画は苦手なのですが、このシリーズについては、まったく飽きることなく2作とも見ることが出来ています。まだ続きのある映画でしょうから、最終的な評価は今後ということになるかもしれませんが、とりあえず次もまた観てみたいと思わせてくれるようなものにはなっていました。

 

 

6 ザ・コンサルタント

ベン・アフレックが謎の過去を持つ頭脳明晰の会計士且つ凄腕の殺し屋というスーパーマンを演じています。子供の頃は重度の自閉症という設定で、それを見ると、よくもそこまでちゃんと大人になったなあという印象は持ちました。その子供の頃の映像には必ず弟が映っていたのに、大人のシーンではまったくその弟の存在も行方も触れられないので、なんとなくくさいと思っていましたが、やはりそういうことになりましたか、という部分はありましたが、ストーリー展開は悪くありません。自閉症だったということが、大人になってのスーパーぶりに納得性を持たせていますし、アナ・ケンドリックの存在が、ありふれた言葉で清涼剤になっています。一方で彼の調査を進めるJKシモンズらとの因縁も最後に明らかになるなど、エピソードにも工夫を凝らし、飽きずに観ることが出来ました。

 

7 ピッチ・パーフェクト2

アナ・ケンドリック主演の続編。2作目となりキャラクター説明が不要な分、世界大会に向けて結束して練習していくという主軸のストーリーよりも、恋だったり夢だったりとサイドストーリーの方がメインになってしまっているようで、あっちにふらふらこっちにふらふら。それはそれで楽しいのですが、最後の盛り上がりがその結果やや控えめになってしまうのは残念なところ。とはいっても敵味方を明確にした構図と個性的なキャラクターで、安定して観られる作品にはなっています。ファット・エイミーがやはり可愛いけれど、下ネタも結構多いですね。

 

8 トワイライト-初恋-

独特の映像の雰囲気を保ち続け、吸血鬼映画としては一味違うものになっています。メインは人間と吸血鬼との愛。思った以上に面白く観られました。年をとらない吸血鬼と、何年かしたらどうするのだろうという突っ込みはありますが、日が当たってはならない条件から作り出されたような幻想的な空気が興味深かったです。

 

9 ピッチ・パーフェクト ラストステージ

3作目となり、違った展開が欲しかったのでしょう。今度の対戦相手は楽器を使うバンドの面々。しかしそれは実はお飾りのようなもので、アクション映画ばりの戦場での脱出シーンが、今作の最大の目玉だったわけです。大きな体で男どもをやっつけたり、屋根を割って飛び降りてきたりと、音楽映画を忘れるくらいの派手な演出で、変化はつけられたかもしれませんが、この映画に求めるのはこんなことじゃないんだよなとも思ったりしました。最後はグループメンバーがそれぞれ新しい道に進んでいくことを一人一人告白しながらのシーンとなり、いよいよシリーズも一区切りをつけるのだなということは伝わってきました。音楽はふんだんに盛り込まれ、その点では満足度は高かったです。

 

10 キャンプ!

無名の若手俳優を使い、恋や夢や友情に忙しい若者たちのひと夏のキャンプの様子を描くのだが、ゲイやら浮気やらで爽やかとはいかないテーマ。とはいっても基本線ではやはり夏のあっけらかんとしたムードがどこかに組み込まれていて、結局はなんだかんだいってもシャンシャンで終わる。アナ・ケンドリックのデビュー作。