●クリステン・スチュワート 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

クリステン・スチュワート 出演映画 ベスト10

 

1 エクリプス/トワイライト・サーガ

これまでの流れを継続していますので、1作2作目の世界観を受け入れられれば、今作もすんなりと入り込めるのではないでしょうか。ただし今回はすでに特殊な種族であることが前提条件となっていますので、それに対する障害云々というよりは、三角関係の成り行きを軸になっている分、恋愛ドラマ的な要素が強くなっているでしょうか。種族同士の敵味方の構図も今作の中ではほとんど揺らぎがなく、そういう意味ではわかりやすかったですし、今までに比べると安心して観ていられました。個人的には、他の吸血鬼映画はかなり苦手なのですが、なぜかこのシリーズだけはすんなりと受け入れられるのが不思議ではあります。

 

2 トワイライトサーガ ブレイキング・ドーン Part2 

戦いが始まりそうでいながら、寸前のところで制止され続け、さんざん引っ張ってきた決着作としては、よく出来ていたと思います。今までの甘くかつ不穏な空気の中でもんもんとしていたものが一気に爆発したような残虐なシーンの数々。今まではっきりしなかった敵味方の構図も最終的に明確になり、クライマックスまでこれを取っていたのですね、という感じ。しかしながら、そこでも一筋縄ではいかないオチが。今まで観てきて良かったと素直に楽しむことができました。エンドロールで紹介されるキャストにも、これでシリーズが終わったんだという余韻を感じさせてくれます。

 

3 トワイライト-初恋-

独特の映像の雰囲気を保ち続け、吸血鬼映画としては一味違うものになっています。メインは人間と吸血鬼との愛。思った以上に面白く観られました。年をとらない吸血鬼と、何年かしたらどうするのだろうという突っ込みはありますが、日が当たってはならない条件から作り出されたような幻想的な空気が興味深かったです。

 

4 トワイライトサーガ ニュームーン

キャラクターや背景の説明が省ける分、より展開にスピード感が増し、さらに構成が分かりやすくまとめられているため、より観易い続編になっていたと思います。それぞれが心のうちに抱える苦悩を中心に、そのぶつかり合いを描いているので、数多ある吸血鬼映画群の中でも、やや趣の違うものになっていることは評価できると思いますし、そこが人気の秘密ともいえるでしょう。私自身、実際のところ吸血鬼映画は苦手なのですが、このシリーズについては、まったく飽きることなく2作とも見ることが出来ています。まだ続きのある映画でしょうから、最終的な評価は今後ということになるかもしれませんが、とりあえず次もまた観てみたいと思わせてくれるようなものにはなっていました。ただ、ベラのクリステン・スチュワートに対し、どうも魅力を感じないのがマイナス。これは好みの問題なのでしょうが、個人的にはアリスの方に惹かれるわけで、そのあたりが感情移入するための限界かな。あと、前作を観ていないとまったく理解できないというのもあるかもしれませんね。そのあたりは、新しい客を取り込まなくても勝負できると割り切っているのでしょうが、気にはなりました。

 

5 イントゥ・ザ・ワイルド

広大な大地を持つ米国ならではの壮大なスケール感たっぷりのロード・ムービーをショーン・ペンが創り上げました。恵まれた家庭、才能と不自由のない環境で暮らす若者がなぜ突如、家族にいる場所もいわないままに長旅を続けたのか、その部分では完全に理解できるものではないのですが、20代前半という若さ、縛られるものから逃げ出して何かを見つけたいという意気込みは分からないではないです。旅の中での様々な人々との交流、そして人間の力の及ばない大自然の力を目の当たりにするたびに、新しい力が漲っていくような感覚にさえ襲われますから不思議です。日本では到底叶えられないようなスケールで放浪の旅を続けられたこの青年、ある意味では羨ましくもあるのですが、その行く末は壮絶。目的を果たす前に、思わぬものが原因でその夢を絶たれることになるわけで、自然というものの大きさを改めて認識させられる出来事でもありました。もし彼がこのまま旅を続け、目的地に到着することができていたら、その後彼はどういう選択をしていたのか、そのことがとても気になります。旅の中で出会う少女をクリステン・スチュワートが演じています。

 

6 アクトレス 女たちの舞台

ところどころ実在の俳優や監督の名や作品名が出てきたりすることもあり、主人公と演じているジュリエット・ビノシュが重なってくるような作品でした。そして共演するのが当時勢いのある二人の若手女優(クリステン・スチュワート/クロエ・グレース・モレッツ)。ところがその二人がまた対照的な役で、クリステン・スチュワートは裏方として女優を支える役に徹し、一方クロエの方は完全に華やかな世界の中心にいる女優の役。その妙も非常に興味深い配役だったと思います。ストーリーはかつての若くもてはやされたころの自分の幻影を追いつつも、年を重ねてきたという現実を受け入れなければならない立場、年齢になってきた自分の心を持て余しかけているベテラン大女優の葛藤が描かれ、女優という職業のリアルを見せつけられるような思いでした。ビノシュはさすが、その生々しさを十分に現わしていました。そしてそれに負けない存在感を示したのがスチュワート。ビノシュにも一歩も引かないやりとりはなかなかの実力を感じさせるには十分。突然消えてそのまま一言も触れることもないまま終わってしまったところなどは賛否あるでしょうが、それだけに異様な余韻を残したことも事実。もちろんモレッツの、一見先輩を立てる「いい娘」を演じながらも、自分を見せるためには先輩の頼みにも迷わず切り捨ててしまう生意気な女優然とした演技もなかなかでした。

 

7 エージェント・ウルトラ

訳も分からずに命を狙われ続ける不条理さ、自分でも信じられないぐらいに咄嗟に相手に逆襲し殺してしまう体力、そして自分に隠された秘密が明るみになっていくにつれて、ますます周りを信じられなくなる主人公。映画ならではのあり得ない展開ですが、まあこんな無茶苦茶も映画の中でしかできないこと。CIA内部のごたごたもご愛嬌といった感じですし、監視担当者が本当に恋に落ちるなんて、これもある意味王道。主人公の恋人役でクリステン・スチュワートが出演。

 

8 アリスのままで

アルツハイマーの描きかたでも今作は他の作品たちとは少し違った視点で描かれていたように感じます。自分が自分でなくなっていく過程の気持ちや家族とのかかわりを、患者本人の視点から描いていることで、本人自身の苦しみ、時間の経過とともにそれをどう受け入れていくか、その移ろいのようなものを感じられた作品でした。ジュリアン・ムーア演じる主人公はアルツハイマーであることを受け止め、完全に自分を失ってしまうまでにどう過ごしていくか、ショックを受ける中でも、正面から自分の病気を認識し対応していく姿は、なかなか普通の人ではできないのではないでしょうか。その分どこかきれいごとに感じられてしまう部分もないではないですが、次第に穏やかにその時を迎えようとする姿には、人としての在り方生き方も考えさせられるようでもありました。アリスの次女をクリステン・スチュワートが演じています。

 

9 パニック・ルーム

密室劇なので動きが少なくなるのは仕方ないですが、それを補う緊迫感がいまひとつ物足りなく、結果的に平凡な作品に落ち着いてしまって残念。これなら別にジョディ・フォスターである必要もなく、彼女ならではという良さが表されていないでしょう。泥棒一味の関係もどことなくちぐはぐで、デヴィッド・フィンチャ-らしさも感じられないストレートでシンプルな展開。それがいい意味で生かされれば良かったのだが、残念ながらやや期待外れに終わってしまいました。ジョディ・フォスター演じる主人公の娘がクリステン・スチュワート。

 

10 カフェ・ソサエティ

ウディ・アレンとしてはあまりキレを感じない作品で平凡な出来栄えです。ロスで夢破れて戻ったニューヨークで成功をおさめた主人公の家族や元カノとの交流を描いていますが、これといった意外性のある展開もなく、特有のウィットも不発。古き良き時代的な回顧主義は悪くはないですが、それ以上のものはなく、作品の物語的にも元カノとの再会を懐かしむだけという印象。敏腕エージェントの秘書役でクリステン・スチュワートは出演。