●ティルダ・スウィントン 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

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まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

ティルダ・スウィントン 出演映画 ベスト10

 

醸し出す雰囲気が独特なベテランの個性的女優さんです。

 

1 スノーピアサー

前半から中盤までは状況説明と鬱屈感、そしてまっすぐにしか進まない単調な列車内の動きの中で、やや停滞感に飽きはじめていたのですが、後半以降はスピード感が増し、車両ごとの変化も大きくなっていき次第に引き込まれていきます。そして先頭車両にたどり着いたあとで明かされる様々な事実に愕然、唖然。よくよく考えていくと実に深いテーマが込められていて、今の地球という限られた物体の中にいる我々を、列車に置き換えて問題を提起しているようにも思いました。かなりの荒っぽさも含めて、ポン・ジュノの奇才ぶりが堂々と発揮された作品といえるのでは?私は好きです。人質として捕らえられた、会社のお偉いさんをティルダ・スウィントンが演じています。

 

2 バーン・アフター・リーディング

なかなか面白いブラック・コメディです。先の読めない皮肉な連鎖はブラックが聞いていて、飽きずに楽しめました。ブラピの馬鹿ぶりもはまっていましたし、ティルダ・スゥイントンのヒステリー振りがぴったり。個人的に相性の悪いコーエン作品の中では珍しく楽しめました。

 

3 ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女

この映画、なんといっても4人の子供たちを支える脇役たちが良いです。半神半獣のタムナスやCGのビーバーも良いのですが、なんといってもティルダ・スウィントンが邪悪で冷酷な魔女にピッタリ。この女優さん、「ザ・ビーチ」で初めて知って以来、出る映画ではわりとこうしたやや冷酷な感じの強い女性を演じることが多いのですが、今作はまさにその集大成といった印象。はまり役といって良いでしょう。第1章ということで、当然第2章へと続いていくことになるのでしょうが、これはこれで完結。そのあたりも「ロード・オブ・ザ・リング」みたいに最後に「続く」と出てきそうな思わせぶりな終わり方より、余程潔いです。多少展開に甘さを感じないではないですが、所詮は御伽噺。許しましょう。

 

4 どん底作家の人生に幸あれ!

とにかく登場人物がたくさんいて、そのどれもが個性的でキャラが強く、しかも主人公の人生にいろいろな形で関わってくるので、その広がりと繋がりが楽しいです。一度登場した人物が思わぬところで現れ、またひと騒動起こしてくれますし、それぞれの人生も財産があったり失ったり、地位が上がったり下がったり、起伏が激しいため、その時その時で関係性も変わってきます。その浮き沈みだけでも波乱万丈で面白く観ることができました。主人公の伯母役でティルダ・スウィントンは出演。

 

5 フィクサー

特に主人公の本心がどこにあるのか、観ている側にも分からないまま展開していくことが余計に緊張感を増加させ、そのあたりの見せ方はなかなか上手です。さらには誰が敵で誰が味方なのか、登場人物の人間関係の微妙なバランス構図の取り方も絶妙で、硬派のエンタテイメントとしても成立させることに成功しました。そしてアカデミー賞の助演女優賞を番狂わせで獲得したティルダ・スウィントン。どちらかというと、エキセントリックな役柄が多い彼女、その中ではわりと抑えめの演技ではありますが、それがかえって新鮮だったのかも知れません。けっして派手で目立つ演技ではなかったのですが、言われてみれば、なかなかなものだと思わせるような印象でして、この作品での彼女の演技に目をつけたということは、結構意外な気はしました。

 

6 胸騒ぎのシチリア 

今彼と元彼の間の微妙な空気感の中で、声が出ないロック歌手(ティルダ・スウィントン)と、元彼が連れてきた娘。突然の予期せぬ客や、さらに連れてきた別の客の中で、静かな生活が壊されて、内心疎ましく思っているのが感じられる今彼に対し、いまひとつ本心が見えてこない女。祭りの夜には二人だけでいい雰囲気になりかけたり、シチリアの爽快感あふれる風景の中で、男女の妖しいムードがなんともいえない緊張感を醸し出しています。終盤には事態が急展開し、事件の真相がばれるのか否かという別の緊張感が生まれてきますが、オリジナルの『太陽が知っている』とはまた違ったラストになっています。

 

7 少年は残酷な弓を射る

ティルダ・スウィントン主演作。自らお腹を痛めて産んだ子供がこんなだったら、ゾーッとするというどころか、おそらく気が変になってしまうでしょう。衝撃的な最後のシーンに向かうまでは、静かに潜航する凶行までのカウントダウンがスリリングではあります。ただそこには何の動機も理由も因果関係もなく、ただただ恐怖が進行するだけというところに、この作品に対する限界も感じます。感覚としては怖さを体感できても、心理的に訴えかけてくるものがないので、リアリティがないのです。それでは単に悪趣味な怖がらせ映画として捉えられても仕方なく、映画にするのであれば、もう少し深みをつけて欲しかったというところが正直な感想です。この邦題は凝り過ぎ。

 

8 ベンジャミン・バトン 数奇な人生

アイディアも興味深いし、最新技術を駆使して映像化した意義も小さくはないと思われる。ただドラマとしては人生を長く描いたせいか、山場の小さいものになってしまったのは惜しい。よく人は子供に戻って死ぬというが、それを逆説的に証明したような作品とも言える。それにしてもメイクと映像技術の進歩はすさまじい。ブラビファンにはたまらない若きブラピにはびっくりでしょう。英国スパイの妻役でティルダ・スウィントンは出演。

 

9 猟人日記

ベトベトジメジメが湿っぽい息遣いが聞こえてはそうなほどいやらしく本能的な人間の嫌らしさが出ている作品であります。小さな船の底という息も詰まるような空間で行われる情事、自堕落に生き元恋人の事故にも助けようとしないで身を守ることだけしか考えない男、夫や子供がいながら本能のままに若い男におぼれていく女(ティルダ・スウィントン)、姉の恋人と知りながら性行為に誘う妹、夜に見知らぬ男を妻と二人にして出かける男、理性のかけらを少しも感じさせない男女が入り乱れ、人間くさい世界が如実に表され、なんともいえない後味の悪さが残る作品。

 

10 エイミー、エイミー、エイミー こじらせシングルライフの抜け出し方

美人でないし、体型もぽっちゃり。男とは寝まくるし、男から観るとなんじゃこいつはというような主人公なのですが、こんなダメダメな女性だからこそ、女性からすると共感を得やすいのかもしれません。普通に幸せな家庭を築いている美人の妹のブリー・ラーソンの方が、普通に観れば主人公で、エイミーはその引き立て役になるのでしょうが、それが逆なのがこの作品の味噌でしょう。相手のスポーツ医師のビル・ヘイダーもけっしてイケメンではないですしね。そういう意味では等身大の女性が身の丈に合った恋を見つけるまでを描いた作品と言える気がします。エイミーの上司役でティルダ・スウィントンは出演。

 

11 サムサッカー

12 ミラノ、愛に生きる

13 ムーンライズ・キングダム

14 ザ・ビーチ

15 デッド・ドント・ダイ 

16 ブロークン・フラワーズ

17 ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島 

18 ドクター・ストレンジ

19 リミッツ・オブ・コントロール

20 コンスタイティン