●陣内孝則 出演映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

陣内孝則 出演映画 ベスト10

 

1 怪盗ルビイ

あまり日本の映画にないようなおしゃれ感が粋な作品です。当時バリバリのアイドルだった小泉今日子の魅力を最大限に生かして、音楽を効果的に使いながら、それこそ古き良き時代のハリウッドの雰囲気を醸し出しているところがなんとも素敵です。ストーリーとしての面白さというよりは、泥棒稼業を成功させるべく、主導権を握る若い女性と、その女性に振り回されながらも惹かれていく気の弱い青年との掛け合いの楽しさがなんといっても魅力の映画で、これを麻雀放浪記の和田監督が作ったというのも興味深いところです。バブル最高潮に達しようかという時代の中で、現代的な要素と伝統的な要素を織り交ぜて、この時代ならではの独特のオリジナリティにとにかく引き付けられました。ルビイの恋人役を陣内孝則が演じています。

 

2 ちょうちん

若いころの陣内孝則はちょくちょくヤクザ映画に出演していましたが、その中でも代表作がこの映画ということになるでしょう。しがないヤクザが、金のトラブル、女のトラブルに巻き込まれ、さらにはがんにおかされ堕ちていく悲哀を描いていて、この時代の陣内孝則にとってまさにはまり役という印象でした。ヒロインの石田えりも良かったです。

 

3 超高速!参勤交代

エンタテイメントの作品に関してはさすが本木克英監督、ツボをおさえて楽しい作品になっていました。笑いと人情と殺陣とを盛り込んで、老若男女に分かりやすい作品といえるでしょう。実際にこんなに農民思いで人が良く、それでいて剣の腕の立つお殿様がいたら、どんなに住みやすい世になったでしょうね。このおとぼけお殿様にどうしても肩を持ってしまいたくなり、そういう意味では良心的な作品といえますし、勧善懲悪の精神もきちんと盛り込んでいましたので、時代劇としても体裁がととのっていました。そんなところをきちんとおさえていたのが、手堅いということなのですね。あとはもうひとつふたつ、経費を浮かすための小技があると、より面白くなったかな。老中・松平信祝役で陣内孝則は出演。

 

4 種まく旅人~みのりの茶~

農作業の大変さとともに、その魅力や農業に携わる人々の工夫を伝えるという意味で、よくできた映画になっていたと思います。若い女性が成り行き上仕方なく始めた茶畑の仕事に次第に一生懸命になっていく様子が自然に描かれ、農業振興映画としてお役所のお墨付きを頂いているのも当然納得なのですが、田舎の濃密な近所付き合いの中で、都会では忘れられてしまった温かい人間ドラマもきちんと伝えられ、作品としても好感の持てるものになっています。脇役まで含め、キャスティングの面までにも頑張りが感じられました。ただ陣内孝則演じる局長が最後の最後まで木村君に会わなかったというのは、ちょっとやり過ぎては思いますが。

種まく旅人~みのりの茶~

 

5 シャ乱Qの演歌の花道

当時人気バンドだったシャ乱Qがメインを務めた滝田洋二郎監督によるコメディ映画です。今からすると、こんな企画ものの映画によくシャ乱Qが出たと思いますし、滝田洋二郎監督がこんなギャグ映画を撮っていたんだなあという

感慨もありますね。明らかに胡散臭そうな、適当っぽい感じがタイトルからも受けてしまうのですが、これが意外に面白くて、このあたりはさすが滝田監督といったところなのでしょう。陣内孝則は人気演歌歌手を演じてます。

 

6 居眠り盤音

穏やかだけれど一旦刀を握ると無類の力を発揮する…近年こうした時代劇が増えているような気はしますが、今作もそんな流れを受けているのでしょうか。冒頭でいきなり衝撃的な展開を見せた後に、半年後の本編が始まるのですが、普通の江戸の商人の街の粗末な家で過ごす磐音の姿に、一気に作品が落ち着きを取り戻します。面倒見のいい大家さんや、ちょっとおせっかいなその娘、元気のいい子供たちと、どこかほっとする雰囲気。しかしながら両替屋を訪れたところから再び不穏な空気に。それでも、いかにも最後はやられそうな荒くれ侍たちが、思っていた通りに磐音に斬られていくので、妙な安心感はありますね。さらに悪役がぴったりな柄本明に対しては、頭脳で勝負する一面も見せ、磐音はまさに時代劇のヒーロー。最後は許嫁の決断にちょっとせつなくなったり。

 

 

7 チェケラッチョ!!

とにかく、観ていてくすぐったくなるような、恥ずかしくなるような、今時珍しいベタでくさい青春コメディ作品です。そういった意味では大人向けの作品ではなく、品行方正でピュアな中高生に見せたいような実に健康的な映画なのです。脇を固める大人の俳優達も、非常に分かりやすくそれぞれの役目を果たしているので、安心して観ることは出来ます。とにかく展開があまりによくあるもの過ぎて、先が次々に読めてしまうところが、また恥ずかしく感じてしまう原因かもしれません。ただ、今時のすれた高校生の映画ばかり観ていると、昔ながらのピュアで奥手な高校生たちが頑張っている姿は、非常に好感は持てます。高校生の一人の父親役で陣内孝則は出演。

 

 

8 ウホッホ探検隊

当時の家族の世相を表したような作品なのでしょう。核家族、ダブルインカム…そして夫の不貞に対し妻が我慢せずに離婚を選択する時代。結局振り回された取り返しがつかなくなるのは男の方という皮肉。陣内孝則はロックミュージシャンを演じています。

 

9 バックダンサーズ!

最初の40分ぐらいまではなかなか快調にストーリーが進んでいきますが、それ以降はやや中だるみ。それでも最後はお決まりの展開ながらも、心地よいラストで締めくくられます。さーっと流してみてしまえば、それなり起伏もあり、青春ダンス映画としてそれなりに楽しめるものにはなっていたでしょう。ただし、細かいところに目を向けていくと、やはり上っ面だけを描いているような印象は否めません。陣内孝則演じるいまいち冴えないロックバンドのボーカルの現実感のなさ。トレーラー生活というところが、いかにも雰囲気だけを重視したような設定です。平山あや、hiro(元SPEED)、ソニン、サエコというダンサー4人のキャスティングがなんとも哀愁を感じさせますが…

 

10 破線のマリス

謎の死をを追う展開はなかなか面白いと思ったのですが、途中から事件の謎解きよりも、殺人よりも盗み撮りの犯人探しに転じて、しかも想像がつくような結果で終わり、さらには落とし入れた犯人はわからず終いで消化不良で終わってしまったのが残念でした。陣内孝則はなんとも奇妙な行動をとる謎の男として出てきます。