●金塊強奪映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

金塊強奪映画 ベスト10

 

1 10人の泥棒たち

展開が目まぐるしく変わり、まったく予想もつきませんでしたので、その部分では十分に楽しむことが出来ました。敵と味方が展開ごとに入れ替わり、誰が最後に笑うのか少しも目を離すことが出来ず、かなり凝った脚本。これだけ動きが速いと、多少の粗があっても、そこで考えている暇もないです。これで決着かと思ったら、まだ先に一波乱あるなど、作り手の姿勢は徹底していましたね。最初の導入部分のエピソードがまた最後に繋がったりするなど、心憎かったです。ただビルからワイヤーで脱出するシーンについては、あれだけ弾をぶっ放しておいて的に当たらないのはどうかと思いますが…。あとチョン・ジヒョンはやはり華がありますね。

10人の泥棒たち

 

2 マルセイユの決着(おとしまえ) 

なかなか見応えがありました。リメイク版ということで、オリジナルのほうは知りませんが、60年代の雰囲気を表しながらも、現代的なエッセンスも入れ込んだフィルム・ノワールになっていたと思います。敵が仲間に、仲間が敵に、さらには刑事の意地も絡み合って、緊張感ある展開からは目が離せず、そして最後は日本の任侠の世界にも通じる、ギャングの世界ならではの「決着」のつけ方に圧倒されました。紅一点のモニカ・ベルッチがまた美しいこと。それほど好きな女優さんではないのですが、今作ではどんよりした空気の中、一点だけキリッとした華やかさを放っていて、作品のよいアクセントになっていました。

マルセイユの決着

 

3 ミニミニ大作戦

筋立てはなかなか面白い。キャストも豪華で、そういった意味では充分楽しめる作品です。最大の見せ場は道路に穴をあけてストンとトラックを落とすシーン。意外に簡単に計画が成功してしまうので、そのあたりのスリル感は物足りないし、カーチェイスももう一息といった印象はあります。ただシャーリーズ・セロンの紅一点は充分目立つし、エドワード・ノートンの悪役もなかなか。冒頭いきなり裏切ってしまうシーンは虚をつかれたし、全体としては合格点の与えられる出来具合。

ミニミニ大作戦

 

4 ゴールド-金塊の行方- 

禿げ頭に変装したマシュー・マコノヒーで、こういう姿が似合う歳になったのだということに気づかされました。映画の方は実話に基づくストーリーということで、事態は良くなったり悪くなったりの二転三転。次第に何が本当で何が嘘なのか、誰が知って誰が知らないのか、騙したのは誰で騙されたのは誰か、とにかく状況は大混乱。主人公も被害者の一人と思わせておいての最後の最後であっと言わせる粋な結末。どこまで主人公が知っていたのかは謎のままではありましたが、一獲千金を狙う男たちの執念を見た思いでした。

 

5 ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ! 

JKシモンズが演じる強面の少将がなかなかいい存在感を示しています。5人の暴走を形では叱りながらも、その真意をくみ取って、なかなか粋な計らいをしてくれるのが素敵です。罰を与えるふりで3日間休みを与えたり、金塊奪回も軍としての作戦ということで成果を発表、さらに半額は隠して避難民の復興のために渡したりと、やることがかっこいいのですよね。彼らの窮地も救いましたし。そういった意味では影の主役といってもいいかもしれません。

 

6 プロジェクト・イーグル

ジャッキーらしいサービス精神満載の娯楽作品。アクション以外にも色気やギャグや得体の知れない敵の登場など、あちこちに見ているものを飽きさせない手段を使って攻めてくるのはさすがジャッキー・チェン、楽しんでやっているのが伝わってきます。ストーリー的には敵との追いかけっこに終始して、特に複雑な展開はなく単純そのものではあるが、娯楽作としては合格点。

プロジェクトイーグル

 

7 ブラック・シー

潜水艦映画と言うとどうしても密室になるので、鬱屈した感じをどう処理するかが面白くなるかならないかのポイントと考えます。そしてこの潜水艦の目的は宝探し。戦争ではないので、敵は水。そして仲間割れ。限定された中で突き抜けた面白さを作り出すには難しかったですが、味のあるラストに、やるせなくも主人公の粋を感じることが出来ました。

ブラックシー

 

8 スリー・キングス

評判通り、前半はアドべンチャ-映画の趣、後半戦争ドラマという感じで、時間が過ぎるにつれて、実は戦争のリアルってこんな感じなのかと、結構重いテーマになっていく印象を受けました。戦争「後」の裏のドラマというところですね。

 

9 黄金を抱いて翔べ

井筒監督作としてはスマートすぎ、粗削りな粗野さがあまりみられなかったのが残念。キャストも、いつもは新人を使ったり、或いは畑違いの芸人を使ったりと、名前よりも雰囲気を重視した配役をするのに、今回はほとんどが名の通った本職俳優ばかり。やり過ぎじゃないかと思われるバイオレンスシーンも今回は控えめということで、有名俳優相手にいつものような思い切った演出ができなかったのでしょうか。或いはこの話を2時間強に収めないといけないということで、余裕もなかったのでしょうか。ごくごくありきたりなクライム・ムービーの凡作に留まってしまった印象です。登場人物の描写についても、この掠奪作戦に対する強いこだわりというものがうまく表わせておらず、展開を追うことに終始。いまひとつ脚本も練られていなかったようで、正直なところあまり面白くなかったです。

 

10 ダイ・ハード3

金塊にからんだ警官と犯人のやりとりは、アクション映画としてはまずオーソドックスな展開でしょう。それなりに楽しめる反面、なんとなく一件落着の結末も見えて、緊迫感にやや欠けてしまうのは、気のせいでしょうか。1作目をどうしても期待してしまう3作目の宿命といえばそうかもしれません。犯人側の女の役割が中途半端な気もしました。