●4人組映画 ベスト10 | 映画いろいろベスト10 + 似顔絵

映画いろいろベスト10 + 似顔絵

まったくの独断で選んだ映画10作品。
ペイントでの似顔絵もやっています。

4人組映画 ベスト10

 

4人組の映画の特集です。

 

1 リンダ リンダ リンダ

ぺ・ドゥナのひょうひょうとしたセンスが光ります。山下監督としては正統派のコメディでこの作品以前の独特のシュール感は影を潜めたものの、その分万人に楽しめる快活な作品になっていました。練習場面では下手な演奏と歌しか見せず、いよいよクライマックスの本番で上達した歌や演奏を披露するという手法は他の作品で確立された感があるのですが、キラキラ輝いていた青春時代というものが戻ってくるような感覚が素敵です。展開がやや大人しめでキャラクターが弱いので力強さは感じませんが、その分等身大の女子高生を身近に感じられました。

リンダリンダリンダ

 

2 スタンド・バイ・ミー

今更説明をするまでもない、ノスタルジーあふれる名作です。特に風景が素晴らしいですね。線路沿いの緑,橋、川、沼、汽車、動物…。さらに利害関係のない、頭のいいのも悪ガキも関係無く、けんかもからかいもすれば守りも激励もする少年4人の関係が羨ましく思いました。音楽の使い方も上手で、雰囲気を盛り上げています。

スタンドバイミー

 

3 ヤング・ゼネレーション

米国映画で自転車競技を扱うというのは珍しい気もしましたが、ストーリー展開はスポーツ映画の王道の展開です。やはり最後の優勝で盛り上がるというのが、この手のスポーツものでは期待されること。上手くいきすぎな感もありますが、4人のメンバーの戦いぶりは清々しさを残してくれました。

 

4 虹色デイズ

ザ・青春映画です。4人の男子高生の友情と恋愛にまつわる話を主軸に、高校2年から3年生の間の期間をキラキラ眩しく切り取っています。もてもてだったり、安定したステディがいたり、片想い中だったり、本物の恋を探し中だったりと、それぞれキャラクターは違えど、まさに青春しているなあと、ついつい懐かしく振り返ってみたり、うらやましく思ったり、そんな気持ちにさせてくれる映画でした。ある意味特別な出来事があるわけではなく、文化祭だったり、球技大会だったり、どの高校にもあるような行事を背景に、進路や勉強の悩みも盛り込んで、等身大の高校生を身近に感じられるような内容だったと思います。唯一どのキャラクターにも親が登場しないところが、足りないといえば足りないところでしょうか。久しぶりの貸し切り鑑賞でしたが、キャストがやや弱かったかもしれませんね。

 

5 セット・イット・オフ

4人の黒人女性が、堅い友情で結ばれた末に起こした銀行強盗。けっしてハッピーエンドではなく、悲しい結果も待ってはいますが、そこには友情の絆の厚さが感じられ、ジーンとしみるものがありました。銀行の黒人男性もまたカッコイイですね。クイーン・ラティファも無名に近いころで、スターはいないのですが、いい作品だったと思います。

セットイットオフ

 

6 私たちのハァハァ

無名の俳優による女子高生4人組のロードムービー。勢いだけで計画もなく飛び出した無謀さには、ほんとうに馬鹿だなと呆れながらも、一方で羨ましくもあり、ビジョンのない彼女たちの旅の行方に心配しながらも、どこかで応援したくなるような気持ちでした。若く無知だからゆえにできることと考えれば、青春時代の特権なのかもしれません。彼女たちの人生がもっと進んだ時に、とても懐かしく誇りに思うような、でも少し恥ずかしく思うような体験になったことでしょう。そしてなんとかライブに間に合って目的達成でカタルシスを得るかと思いきや、またこれも彼女たちらしい幕切れ。そのあたりの消化しきれない感じは映画としてはどこか残尿感を感じないではありませんが、松居監督らしいどこかひねくれたような感じが出でいて、これはこれでありかなとは思いました。

 

7 イエスタデイ(2014)

ビートルズの音楽だけでなくファッションや小物にも時代を感じるノスタルジックが甘酸っぱい青春期の恋愛物語を、雰囲気のあるものにしてくれています。一度きり映画館で出会った謎の少女への空想を手紙にしたためていたばかりに、本命の彼女に逃げられ、懸命に気持ちを取り戻そうとする姿がなんとも愛らしく、古き良き時代感を醸し出しています。どこの国、いつの時代にもあるような物語なのでしょうが、音楽に乗せるとまた別の味わいになってくるものです。

 

8 団塊ボーイズ

こちらはおじさん4人組の珍道中を描いたコメディです。家庭や職場では冴えない4人組ですが、その日常から逃げるようにバイクの旅に飛び出したわけです。この4人組がまた豪華なメンバーでして、トラヴォルタをはじめ、ティム・アレン、マーティン・ローレンス、ウィリアム・H・メイシーと、いずれも単独主演でもおかしくない面々。さらには旅先で出会う脇役もマリサ・トメイにレイ・リオッタと、軽いコメディとしてはかなりのキャストなのです。このキャストの中でも、特に印象的だったのは、レイ・リオッタ。いい年こいて不良バイカー集団を率いるリーダーというのがなんとも笑えますし、それを真剣に演じているからなおさらです。主人公4人組の敵役として、非常にいい味を出してくれて、この作品をより面白いものにしてくれていました。

団塊ボーイズ

 

9 旅するジーンズと16歳の夏

4人の少女のひと夏の成長を描くストーリーです。それぞれが別々の場所で異なった夏休みを過ごす中で、傷つき、或いは新しいものを手に入れ、より友情を深めていくという爽やかな映画です。まずまず話もまとまっていますし、大切なものは何か、いろいろ考えさせてもくれます。誰もが経験してきたような青春時代の思い出を、少女たちの成長と合わせて眩しく描き出している甘酸っぱく描いていて、好きなタイプの映画ではあります。風景が鮮やかで、キラキラと光り輝く思い出といった味付けにぴったり。ただし、4人の描き方を均等にした分、やや内面の描き方の浅くなってしまった部分があり、さらに違和感さえ覚えることもあり、全体的に表面をなぞっているだけのような印象も残りました。青春映画特有の心を揺さぶるような熱までは感じず、作品として突き抜けるところまでは至りませんでした。

 

10 ラスト・ベガス

カジノで大儲け、超豪華ホテルで酒池肉林、こんな悠々自適な週末を楽しめたらどんなに素敵だろうというような休暇の過ごし方を具現化してくれているような作品。実際にそんなことをできない我々にとって夢を見させてくれるようでもあります。そしてこんな休暇が似合うのも、大きな仕事を果たしてきたあとのこの4人だからこそ。こんな撮影は彼らにとっても楽しかったのでは?

ラストベガス